妊娠初期になぜ茶色い出血が出る?原因と2つの症状
妊娠中には様々な体調の変化や
トラブルが伴いますが、その中でも
心配なのが、出血です。
わたしも妊娠中の出血に悩み
不安を抱えた妊婦の一人でした。
今回は、出血の中でも比較的、
多くの妊婦さんに見られる妊娠初期の茶色い出血
について、その原因や対処法などを
私の実体験を交えてご紹介します。
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妊娠初期とは、どんな時期?
妊娠初期は妊娠4〜15週の頃、
月数でいうと2ヶ月〜4ヶ月の頃を指します。
大体、生理が遅れているなと感じる
頃で、すでに産婦人科にかかっている
方がほとんどだと思います。
この時期は4週間に1度の
妊婦検診があります。
流産しやすい時期でもあるので、
妊娠8週頃の心拍確認後に、
専門医の指示で母子手帳を
もらいに行くようになることが多いです。
また、この時期にはつわりが始まり、
そのままピークを迎えます。
吐き気を始め、その他、様々な症状に
苦しむママが多いのもこの時期です。
おなかの赤ちゃんは、この頃に重要な
器官の形成が一気に始まります。
胎芽と呼ばれていた状態から人間の形へと
成長し、胎児と呼ばれるようになります。
子宮内には胎盤ができ始め、妊娠初期の
終わり頃には完成に近づきます。
胎盤が完成してくるにつれて
赤ちゃんはより多くの酸素や栄養を
ママの体から摂取できるようになっていきます。
赤ちゃんの成長発達が著しいとされる、
安定期前のこの時期に出血してしまったら、
とても不安になりますよね。
妊娠中に起こりやすい茶色い出血
妊娠しているとき、特に初期には
子宮内が充血しているために
非妊娠時と比べて、出血しやすい
状態になっています。
ここでは妊娠中に比較的多くの
ママが経験する「茶色い出血」として、
現れやすい症状をご紹介します。
・着床出血
妊娠とは、卵子と精子が出会って
受精し、その受精卵が子宮内膜に
着床したことを指します。
着床後、受精卵は子宮内膜に潜り込もう
とするのですがそのときに子宮壁を傷つけて
しまい少量の出血が発生します。
1度きりで、すぐに終わる方もいれば、
だらだらと続く方もいらっしゃるようです。
関連ページ
・着床痛はいつくる?期間、時期、症状〜痛み方の経験談〜
・絨毛膜下出血
わたしが体験したのは、次に紹介する
絨毛膜下出血です。
これは切迫流産のひとつでもありますので
少し注意が必要になります。
「絨毛膜」とよばれるものが子宮を
包んでおり、その絨毛膜の外側にある
血管が傷ついて出血が起こります。
また、子宮の収縮などが原因で胎盤が
引っ張られて、はがれかけるときに出血が
起こることがあります。
胎盤が出来る過程で傷がつくので
胎盤が完成する妊娠中期頃には
収まっていく方が多いです。
なぜ、血液が茶色くなるの?
本来、血液は赤いですよね。なぜ、茶色の
血液が体外に排出されるのでしょうか。
血液が茶色くなる原因は、血液の酸化
にあります。茶色い血液は、出血してから
ある程度、時間が経過していることを
表しているのです。
体内で少量出血が見られた場合、
そのまま体内に吸収されていくのですが
吸収しきれなかったものが時間の
経過とともに体外に排出されるのです。
血液が鮮血だった場合は、今現在
出血していることを意味していますが
茶色ければ、それは過去の出血によるもの。
流産のリスクとしては比較的低いと言えます。
切迫流産と診断されたときの話
私は、妊娠3週6日で市販の妊娠検査薬で
陽性が出ました。その後、5〜6週目の頃に
少量の茶色い出血と下腹部痛があり、
急いで産婦人科に向かいました。
診断結果は切迫流産。
まだ何とも言えない時期のため
なるべく無理はせず、翌週も診察に来るように
と言われて不安な1週間を過ごしました。
心音が確認できるようになった後には
とにかく安静を命じられました。
そのときは、特にお薬を処方されることもなく
今は赤ちゃんを信じて様子を見るしかない
と言われました。
13週の頃に、検診に行った時にうっすらと
出血することや腹痛があることについて
相談すると「おなかが強く張っている」と言われ
そこで初めて、張り止めのお薬を処方され、
自宅での絶対安静を指示されました。
こんなに張っていたなら、もっと早く来なさい!
と怒られて、とてもショックでした。
当時のわたしはおなかが張るという
感覚がよくわかっていなかったのです。
おなかが大きくなる痛みなのかな
と勘違いしていました。
家事はもちろん、ダメ。
トイレやシャワーを浴びるとき以外は
横になるように言われました。
張り止めの薬を飲み始めた頃は、
わたしの体質のせいなのか、副作用が
だいぶきつく、強い動悸やほてり、
手の震えが止まらず薬に体が慣れるまでは
何もできなかったです。
副作用について、医師に確認しましたが
特に問題はないと言われました。
妊娠5ヶ月を迎え、安定期に入ると
いったん切迫流産と言われなくなりました。
数か月ぶりに!と、ちょっと遠くまで
お出かけしたらまた出血してしまい、
投薬と安静の日々に逆戻りしました。
その後も安定せず、切迫早産と診断され、
薬は増やされ、臨月を迎えるまで
ずっと飲み続けることになりました…。
関連ページ
・切迫早産の兆候は?診断後の安静期間やストレスを溜めない方法
まとめ
妊娠初期の茶色い出血は意外と
多くの妊婦さんが経験しています。
少量の出血が見られたら、安静を
心がけ、病院に連絡して指示に従いましょう。
すぐに出血が止まれば、ひとまず安心
ですが出血が長引いたり、量が増えてくる、
鮮血に変わる、強い腹痛や腰痛が現れた
ときには注意が必要です。
流産の前兆であることや、子宮外妊娠の
可能性もあります。
そして、妊娠中は出血のあるなしに
関わらず無理をしてはいけません!
ちょっとだけ、のつもりが大変なことに
なってしまうこともあるので、ご自身の
体調の変化にはすぐに気が付けるよう、
普段からチェックしておくのがおすすめです。
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