破水から陣痛までの体験談と準備など知っておいて欲しいこと

破水から陣痛までの体験談と準備など知っておいて欲しいこと

 

妊娠後期を迎えると、もうすぐ愛しいわが子に
会える喜びと「出産」という未体験の大仕事を
乗り越えられるか不安な気持ちでいっぱいに
なる方も多いのではないでしょうか?

 

実際私も、はやく会いたい!はやくこの手で抱きしめたい!
と思う気持ちで日々過ごしながらも、
いつ陣痛が来るのだろう、自分は最後まで
頑張れるのか、という気持ちで怖くてたまらなくなることがあり、
ナーバスになっていたことを覚えています。

 

とくに、出産と一言で言っても「おしるし→陣痛→破水」
という教科書のようなお産の進み方をするとは限りません。
そこで今回は、ひとつのお産のパターンとして
破水から陣痛につながるお産を私の
体験談とともにご紹介したいと思います。

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お産はどんな風にはじまるのか

 

正直、この質問にバシッと答えられる
答えは存在しません。
しかし、お産の始まりの目安になるものの
知っておくことはご自身のお産の際にもきっと役立ちますよ。

 

・おしるし
予定日付近でおしるしがきて、
数日後に陣痛が始まりお産のスタートです。
このパターンは出産に向けての心の準備も
一番しやすいですよね。

 

ただ、「おしるし」も鮮血からピンク、茶色っぽいものまで
幅広く、おりものが多いと感じるだけで
全く気づかずに過ぎてしまう方もいるようです。

 

関連記事
おしるしから陣痛まで〜二度の出産での経験談〜

 

・陣痛
これは分かりやすいですね。お腹が痛くなります。
陣痛と聞くと「鼻からスイカ」
「酷い下痢なのにトイレには行列が
できていて我慢しなくちゃいけない」など、

 

先輩方の脅迫のような言葉が
頭をよぎるので最初から激痛が
やってくるような気になりますが、
最初は人と話していたり、家事をしていても
耐えられる程度の痛みです。

 

出産直前の陣痛は言葉では
表現できないほど痛いですが、
少しずつ痛みに慣らしてくれると
思うとなんだか優しいような気もしますよね。

 

関連記事
陣痛の痛みってどんな感じ?始まる時期や自身の経験談

 

 

・前期破水
破水とは、赤ちゃんを包んでいる
卵膜が破れて羊水が流れでている状態を差します。
バスの中や、夫と喧嘩中など、予期せぬ
瞬間に破水をするシーンをドラマなんかでよく見かけますよね。

 

もちろん破水の量も人それぞれですので、
バシャッと流れれば見逃すこともありませんが、
チョロチョロと少量の破水で気づくまでに
時間がかかってしまう方もいるようです。
これについてはまたあとで詳しく書かせていただきますね。

 

関連記事
前期破水とは?原因や起こった時の行動、出産の経験談

 

 

自身の体験談

 

私の周りにはスピード安産をした
先輩が多く、夫の会社の先輩からは
「嫁がぐーたら過ごしていたら超難産になった!」
と聞かされ、早くうまれることや、
安産という言葉に敏感になっていました。

 

そのため、真夏だった妊娠後期も
晴れた日は往復2キロ歩き、
臨月までマタニティヨガにも通うなど、
体を使うことを意識して生活していました。

 

車社会の田舎なのでみんなが
車でヨガ教室に通う中、1,5キロ離れた
教室にも徒歩で現れる私に周りの妊婦さんや
先生まで驚いていました。

 

それが良かったのか、体重増加も
抑えられて健康的な妊婦だったのですが、
臨月になってもそれほどお腹が張らず、
予定日付近の内診では医師から
「この次の週末生まれなかったら陣痛誘発剤使おうか。」
と言われてしまいました。

 

もしかしたら、もしもの話として皆さんに
されることかもしれないのすが、
その時の私はとても不安になり
予定日を過ぎることが悪いことのような気がしていました。

 

そんな気持ちを夫に何気なく話していると
「焼き肉とコーラで産気づくらしい!」と、
休みの日には焼き肉をご馳走してくれるようになり、
私もすっかりそのジンクスを
信じてよくコーラを飲んでいました。(笑)

 

しかし、焼き肉を食べたところでついたのは
脂肪だけ、産気づくことはありませんでした。
(あくまで私の経験です。)

 

予定日を数日過ぎたある休日、
このお休みを超えてしまうと陣痛誘発剤…
と落ち込んでいると、夫が「一願成就」で
有名な神社に行こうと言い出したのです。

 

「拝殿で参り、本殿をぐるっと歩いて回る」
この動作を年の数繰り返すことで
願いがかなうとされているそうです。

 

夫と二人でぐるぐる歩きつづけましたが、
期待したその日の夜はなにも起こらず、
「効果はなくても、お腹の子の健康を願うことも出来たし、
いい経験だったなあ。」と眠りにつきました。

 

次の日の朝、それは突然やってきました。
妊娠中は膀胱も圧迫されるので
尿意で起きることもあったのですが、
その日は経血が出る時のようなじわ〜っと
何かが出た違和感で目が覚めました。

 

ベッドから降りると、びしゃびしゃっと
何かが床にこぼれ、思わず「えええぇっ?」と叫んでいました。

 

なにが起きたのかわからないままトイレに駆け込むと、
少し血が混じった透明の液体で
パジャマもしっかり濡れていました。
破水したな、とほぼ確信しながら、
急いで病院に電話し、友人の結婚式に
出席する予定だった夫と共に病院に向かいました。

 

連休中の出来事だったので、
緊急外来で受付を済ませ車いすに
乗って陣痛室に運ばれました。

 

病院に到着したのが朝の9時頃ですが、
そこからは寝たきりで陣痛を待ちます。
同じく陣痛室にいるほかの妊婦さんは、
陣痛の合間に歩いたりしていましたが、
破水すると少しでも羊水の流出を防ぐため安静にすることが大切なのですね。

 

お昼ご飯を済ませのんびりしていると、
17時頃からズキズキ痛む瞬間がやってきました。
隣のベッドには陣痛の痛みで何時間も発狂している
妊婦さんがいたので、私の痛みはまだ
叫ぶほどじゃないよね…と我慢していたのですが、
話ができないくらいに痛くなり助産師さんにきてもらうと、

 

「すごい子宮口開いてるよ!」と驚かれ、
私たち夫婦のほうが驚きました。

 

不思議なもので、そう言われるとそんな気もしてきて、
最後には「もうやめとくー」って
叫んでしまうくらいの痛みに襲われましたが、
医師がぎりぎり間に合った、というくらいの
早さで出産を終えました。

 

ネット上のお産ジンクスに振り回されながらも、
神様に願いが通じたのか結果的に
陣痛から3時間を切るスピード安産でした。

 

 

破水したときのために準備できること

 

破水から始まることだってある、
そう理解していたつもりでも実際わが身に
起こると動揺してしまいそうですよね?

 

私も、待ち望んでいたお産が始まった
喜びと共に、大丈夫なのか?と、漠然とした不安がありました。

 

というのも、破水するということは先ほど@で
説明したように卵膜が破れて羊水が
漏れ出しているということですよね。

 

細菌や衝撃から赤ちゃんを守っているものが減っていき、
細菌いっぱいの外の世界に触れてしまうと考えると、
細菌感染などが心配になりますね。

 

まず、破水したかもと思われる時はすぐに病院に電話をします。
状況やどんな液体が出たか、
などを伝えて判断してもらうので
拭きとって終わりではなく、
色やにおいもしっかりチェックしてください。

 

「汚れた下着も持ってきて」
と言われることもあるそうですよ。

 

私の場合は、夫が休みだったので
車ですぐ病院に向かうことが出来ましたが、
どんなタイミングでそうなるかは分からないので、
「陣痛タクシー」、「マタニティタクシー」のサービスがおすすめです。

 

予定日や病院までのルートなどを登録しておくことで、
陣痛や破水などの際にすぐに対応してもらえます。
妊婦さんがタクシーに乗車拒否されたなんて
話も聞きますから、いざという時のためにも
事前に調べておくと良いですよ。

 

病院まで無事に着くことが出来たらひとまず安心ですが、
細菌感染の観点からか、破水していると
何度も何度も細かく内診することは無さそうでした。

 

なので、陣痛が始まったと思われる時に
助産師さんに伝えておくことも大切だと思います。

 

私は、もっと痛くなってから、と我慢していたので
お産の進み具合を把握してもらえず、
そばについていてほしい時に助産師さんが
バタバタで独りになることもありました。

 

また、痛みの時間や間隔を正確に管理すること
は難しいので「陣痛カウンター」というアプリを入れておくのもおすすめですよ。

 

 

安産のためにできること

 

・体を冷やさないこと
可能ならば夏もくるぶし以上の靴下を
履くよう心がけてください。
体の冷えは、便秘などママの体に
悪いだけでなく、逆子などの原因にもなります。

 

・歩ける距離はとことん歩くこと
足をたくさん使ってあげてください。
スクワットやストレッチも安産に効果的ですが、
スクワットは体勢を間違うと
膝を痛めますので無理せず行ってください。

 

 

・安産のお茶「ラズベリーリーフティー」
ここ数年安産のお茶として人気が
出てきたハーブティーです。
フラガリンという成分が子宮収縮を促すようで
妊娠8か月頃から飲むのが良いとされています。

 

私はハーブティーなどがあまり好きではないのですが、
そこまでクセも強くないので飲みやすいですよ。
是非試してみてください。

 

 

まとめ

臨月の頃の私は、必要以上に焦りを感じていました。
なにがそんなに怖かったのだろうと思うほど、
不安でいっぱいでした。

 

でもお産が始まってみると、不安に
思う暇もないほどあっという間でした。
案ずるより産むがやすし、本当にその通りでした。
でも今不安を抱えている方の気持ちはそ
んな一言では片づけられないですよね。

 

私のように破水から始まる人は30%ほどもいるようです。
思っていたより多い、と私は思いました。
何が起きても不思議じゃない出産ですが、
起きうる事態を想定しておけば少しスムーズに
対応できるのではないかと思います。

 

ひとつのパターンとして私の経験をお伝えすることで、
皆さんの出産や出産準備に少しでも
役立てば良いなと思い、この記事を書かせていただきました。
赤ちゃんとママは一心同体です。
力を合わせて出産を乗り越えてくださいね。

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