陣痛が遠のいた!〜考えられる2つ原因と経験談〜
出産予定日が近づくと、いつ陣痛が起こるかと
そわそわしている妊婦さんも多いことでしょう。
しかし中にはせっかく訪れた陣痛が遠のく、
もしくはなくなってしまうというパターンも
珍しくはありません。
そんなとき、赤ちゃんは大丈夫なのか、
出産に影響はないのかなど不安に
感じてしまいますよね。
今回は、陣痛が遠のいたりなくなる原因に
ついて自身の経験談とともに紹介して
いきたいと思います。
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通常の陣痛とはどのようなもの?
そもそも通常の陣痛とは
一体どのようなものなのでしょうか。
陣痛は、出産予定日が近づき赤ちゃんが
お腹の中から出る準備が出来たとき、
子宮が赤ちゃんを押し出すように収縮
することによって感じる規則的な痛みです。
それに伴い子宮口がだんだんと開き、その
開き具合によって痛みの間隔もだんだんと
狭まってきます。
始めは陣痛の間隔が20分、15分…
と長かった妊婦さんも出産が近づいてくるに
つれて10分、5分、3分…と
短い間隔で痛みに襲われるようになります。
通常の陣痛であれば、痛みの間隔が不規則に
伸びたり、なくなってしまうようなことは
ありません。
ひたすら間隔が縮んでいき、やがて
出産を迎えます。
ですから、初産婦であれば10分間隔、
子宮口の開きやすい経産婦であれば
15分間隔で病院に連絡を行う、
ということが一般的なのですね。
始めに陣痛を感じてから出産を終えるまでの
時間は、人によってかなりのバラつきがあります。
初産婦か経産婦かによっても異なるでしょう。
長い人であれば日をまたいでもなお陣痛が
続いている、ということもあるようですよ。
陣痛の痛みは、それまで妊娠中に感じていた
ようなお腹のハリとは全く違います。
出産間近になるに近付き、立って
いられなくなるほどの激痛になりますので
大抵の人はいつもとは違うその違和感に
気づくことが出来るはずです。
陣痛が遠のいたり、なくなってしまう原因とは
では本来であれば少しずつ間隔が狭まり出産を
迎えることが出来るはずの陣痛が、なぜ
遠のいたりなくなったりするのでしょうか?
考えられる原因は2つあります。
1.微弱陣痛の場合
後述しますが、私もこの微弱陣痛でした。
微弱陣痛とは、お産に必要とされるほどの
強い子宮収縮が行われず、弱い陣痛が
続いたり痛み自体が長続きしない状態のことです。
その間痛みの間隔が徐々に伸びてしまう
こともありますが、後述の前駆陣痛とは異なり、
陣痛自体がなくなることはありません。
強い陣痛が体に起こらないため、十分に
子宮口が開き切らずなかなか出産を
迎えることが出来ないのですね。
羊水過多や赤ちゃんに巨大児の傾向が
ある場合、更には妊婦さんの
ストレスなどその原因は様々あります。
微弱陣痛の妊婦さんは不規則に訪れる陣痛に
長時間付き合わなくてはならないため、
体力の消耗が危険視されます。
2.本陣痛ではなかった場合
陣痛が来たと思ったのに、間隔がどんどん
伸びていったりなくなってしまう場合には、
前駆陣痛である可能性も高いですよ。
前駆陣痛とは別名「偽陣痛」とも呼ばれており、
初期の陣痛のようなお腹のハリを感じます。
しかし本陣痛とは異なり痛みの間隔は不規則で、
徐々に狭まっていったり痛みが強くなって
行ったり、まして子宮口が開いていくなんて
ことはありません。
出産のために行う体の準備のようなものですから、
いずれはその痛みもなくなってしまいます。
この前駆陣痛は出産予定日よりかなり前から
始まる人も多いですから、本陣痛か前駆陣痛か
迷った場合には、痛みの間隔を計ってみると
判断しやすいでしょう。
もしも陣痛が遠のいてしまったらどうなるの?
一時は規則的な陣痛が来たはずなのにそれが
遠のいてしまった場合、一体妊婦さんや
赤ちゃんはどうなるのでしょうか。
陣痛が訪れ病院を受診した際、まずは赤ちゃんの
状態や子宮口の開き具合を確認するため、
エコー検査や内診が行われるかと思います。
その結果母子ともに体調面に不安がなく子宮口も
十分に開いていない、また出産予定日までにまだ
余裕がある場合などには一旦帰宅して様子見、
ということも多いでしょう。
このような場合、その後陣痛が再度訪れるか
どうか、お腹の痛みに変化が起こったり
破水が起こったりしないかなど、
体調の変化をこまめにチェックしてください。
そして何か違和感を感じたり痛みがが訪れた
際には、迷わず病院に連絡し判断を仰ぎましょう。
病院での検査結果次第では、例え陣痛が
一時遠のいたとしてもそのまま入院して
処置を行う場合もあります。
また、微弱陣痛が続いている場合には
妊婦さんの体力や赤ちゃんの状態も
気にかかるところ。
医師の判断次第では陣痛促進剤の使用や
吸引分娩、また場合によっては
緊急帝王切開となることもありますよ。
どのような方法になるかはその時の
母子の状態次第です。何よりも無事に
元気な赤ちゃんを産むことが第一ですから、
必ず医師の指示に従ってくださいね。
陣痛が遠のき、一晩を病院で過ごした経験談
私は微弱陣痛だったこともあり、
一時陣痛が遠のく経験をしました。
妊娠37週に入った頃から定期的に
前駆陣痛はあったもののなかなか本陣痛は
訪れず、ついに出産予定日を迎えても陣痛を
感じることはできませんでした。
予定日の翌日、正午前に健診でNSTを
行ったところなんとすでに10分間間隔で
陣痛が起きていることが判明。
そのまま緊急入院となりました。
しかしその痛みは非常に弱く、想像して
いたものとは全く異なっていました。
陣痛ってこんなのもなのかな?
これくらいであれば余裕で出産を
迎えられそう、とまで考えていたのです。
そして夕方には7〜8分間隔だった陣痛も
夜になるにつれて10分、15分…と
どんどん遠のいていってしまう状態。
ついには30分間隔にまで広がって
しまったのですが、痛みが完全になくなることは
ありませんでしたので、定期的に訪れる
陣痛の痛みと様子を見に来てくれる助産師さんの
気配とでほぼ眠ることが出来ないまま一晩を
過ごしました。
そのため翌朝私はすでに疲労困憊。
陣痛の間隔はというと再度10分間隔に
狭まってはいたのですが、このまま
自然に様子を見てもまた遠のく可能性が
あること、私の体力の消耗が気になること、
更に予定日を超過していることなどを総合加味し、
医師の判断で陣痛促進剤を使用して
人工的に強い陣痛を誘発することとなりました。
誘発剤を使用するとすぐにこれまでの陣痛とは
比べ物にならないほどの耐えられない
激痛が体を襲いました。
これまで感じていた前駆陣痛や
微弱陣痛の痛みとは全く異なります。
その後4時間少々の格闘の末、無事に
元気な男の子を出産することが出来ました。
初産で微弱陣痛という予想外の経験でしたが、
医師の適切な判断と処置に感謝しています。
陣痛が遠のいても焦らず、安易な自己判断は避けて
一度訪れたはずの陣痛が遠のいたりなくなって
しまった場合、焦りや不安を感じる妊婦さんも
多いかと思います。
そんなときは安易に自己判断をせずに
一旦病院に連絡をしてみましょう。
出産が近づいた妊婦さんは体も心も
とてもデリケート。
ストレスは赤ちゃんにとって
良い影響をもたらすものではありません。
その結果一旦様子見になったとしても
必ずまた陣痛は訪れます。
そのときまでもう少し、お腹の赤ちゃん
との生活を楽しんでみてください。
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