妊娠初期で流産の可能性が高い5、6週目の原因や対処法について
流産という言葉は言葉自体に傷ついてしまう方も
いらっしゃるかもしれません。
流産の経験は、幸せそうな妊婦さんを見るだけでも
元気な赤ちゃんをみるだけでも、
精神的にダメージを
受けてしまうこともあります。
妊娠数の全体から見ると、15%、8人に一人は
流産を経験されている方がいらっしゃいます。
経験してしまった方そうでない方にも
お互いが理解するために、
妊娠初期で流産の可能性の高い
5、6週目の状況と、正しい
知識、対処法について
すこし触れてみたいと思います。
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流産の原因は何?
どうして流産が起こってしまうのでしょう?
流産、という症状は
「妊娠したにも関わらず、妊娠の初期に赤ちゃんが亡くなってしまうこと」
をさします。
妊娠12週までに起こることが多く、
流産全体数の80%が12週までに起こっています。
この早期に起こる流産の原因は
ほとんどの場合が赤ちゃんの染色体異常です。
成長の段階で染色体に何らかの異常が起こって、
自然と成長が出来なくなります。
残念ながら、受精した瞬間に
この染色体異常が決まってしまっています。
だから、この初期の流産では、、お母さんの体調や、仕事、
運動などが原因となって流産になってしまうことはほぼありません。
染色体異常が原因で流産となった場合は
お母さんの責任ではありません。
染色体異常での流産は自然淘汰と言われています。
生命の歴史の中で、より強く、
より良い種族を残していくため、生命の本能で
行われていると考えられています。
妊娠初期で流産の可能性の高い5、6週目の状態
妊娠5,6週目といえば、実はまだ
妊娠が判明していない方もいらっしゃる時期です。
生理予定日の翌週、翌々週ということになります。
このあたりで、妊娠検査薬を使用される方も
いらっしゃるかもしれないですね。
受精したものの、着床せず、生理を迎える「化学流産」
という症状が起こる時期でもあります。
着床した赤ちゃんもまだ胎芽という、
まさにまだ種に芽が生えるくらい。
胎嚢も確認できるかできないか、という状態です。
6週目以降になれば、心音が確認できると
言われていますので、妊娠の可能性があれば、
必ず産婦人科を受診しましょう。
お母さんの体調も、丁度妊婦さんに変わっていく境目です。
早い方ではつわりの症状が出始めたりします。
ただ、まったく体調に変わりのない方も
いらっしゃいますので、人それぞれです。
妊娠初期で流産の可能性の高い5、6週目の対処法
先ほども、妊娠12週目以前の流産はほとんどの場合が
染色体異常によるものでお母さんが原因となることはない。
とご説明しました。
でも、わかっているのに、何もすることがない。
というのは寂しすぎますよね。
こちらでは、妊娠がわかっていて、
何か自分でできることがあれば、
やっておきたいという方へ、少しでも良い方向へ
向かうと思われるこの時期の過ごし方について
少し説明したいと思います。
この時期の赤ちゃんはまだ芽が生えるか生えないか、
順調に育つかどうかは、赤ちゃんに備わっている
力にかかっています。
お母さんがサポートできるのは、
より居心地よく居させてあげられるか、
ということになります。
ます、妊娠に気づいたら、すぐにアルコールを止めましょう。
この時期の赤ちゃんは脳や神経が造られていく時期です。
少々の量は影響がないと言われていますが、
ないに越したことはありません。
喫煙されている場合はアルコール以上に赤ちゃんに
悪影響を与える可能性が高いので、
こちらもすぐに止めることが賢明です。
また、妊婦の体は冷えに弱いのです。
女性はもともと冷えやすく、普段からも
冷え性の方は多いですよね。
まずは、足先を冷やさないように、少しでも冷えを
感じるようであれば、夏場でも靴下等を履きましょう。
足や、腰、サン首(手首、足首、首)
を特に温めると妊婦の体に
良いとされています。
最近ではカワイイ腹巻などもよく見かけますよね。
自分から積極的に冷えない体を作っていきましょう。
切迫流産の対処法について
「切迫流産」と耳にすると、少し危険なイメージがありますよね。
しかし、「切迫流産」とは流産してしまったわけではなく、
流産を起こしかけている、起こす可能性が
ある状態のことを指します。
状況や症状にもよりますが、
「切迫流産」の状態は妊娠を継続することが
できることもあります。
もちろん、個々の症状によりますので、
一概に全部対応できれば大丈夫ということは
残念ながらありません。
切迫流産に気づき、まだ妊娠が継続できるという
診断があった場合、お母さんにできることは、
安静、のただ一つです。
切迫流産の症状として挙げられるのは、
出血と下腹部痛です。
もし不安な症状があれば、
すぐに産婦人科を受診してください。
症状によっては、張り止め、止血剤等の処方が
ある場合もありますが、ほとんどの場合は
安静にしておくという診断になります。
関連記事
・妊娠初期の子宮の痛み、下腹部痛の原因や対処法、経験談
切迫流産の体験談
私は第2子の時、妊娠初期に切迫流産の診断を受けました。
家で、少しの腹痛と生理の始まりくらいの
出血があり、急いで受診しました。
診断の結果は即入院でした。
車いすが出てきてそのままベットへ運ばれてしまいました。
先生がおっしゃったことには、
子宮の中の胎嚢が血の中に浮かんでいて、
安静にしていないと、出血と共に流れかけている。
ということでした。
妊娠初期は子宮が充血しており、出血しやすい状況にあります。
安静にしていると、出血して溜まってしまっている血を
子宮が自然に吸収する、ということでした。
1週間ほど入院し、無事退院しました。
その後も恐る恐るの生活でしたが、
第2子となる娘は元気に育っています。
出来ることはやって自然に待ちましょう
妊娠は病気ではない、と言われています。
しかし、自分の体にもう一つの命が宿っている。
という状況は、責任も感じるし、
自分の力ではどうにもならないもどかしさもあり、
苦しさを感じてしまう時もあります。
人事を尽くして天命を待つ。
という言葉がありますが、
正に妊娠はその言葉そのもののように感じます。
自分の出来ることを出来る分やって、
後は自然に祈り、待つ。
妊娠に限ったことではありませんが、
その時その時に自分にできることを
出来る限りやり尽くして、
一生懸命生きていきたいですね。