妊娠初期の抗生物質〜気づかず服用してしまった場合の対処は?〜
妊婦さんは日々
体調管理には気をつけていると
思いますが、妊娠中はどうしても
免疫力が弱まってしまうので
風邪等の病気にかかりやすくなります。
病院ではよく抗生物質が
処方されると思いますが、
服用しても良いものかどうか
判断に困りますよね。
今回は妊娠中の抗生物質の
副作用や服用してしまった時の
胎児への影響や対処法について
書きたいと思います。
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抗生物質とは
抗生物質は、微生物がつくった
病気の原因となる細菌を殺したり、
増殖を抑えたりする役割を持つ、
細菌感染症に有効な薬で、
風邪薬・痛み止め等に
多く使用されています。
しかし細菌感染以外には効果がなく、
ウイルス等の感染については
抗ウイルス薬や抗真菌薬という薬を用います。
妊娠中に飲んでもいい?
抗生物質には様々な種類があり、
妊娠中に飲める物もあります。
虫歯・膀胱炎・クラミジア等で
お医者さんから抗生物質を
処方される事がありますが、
中には赤ちゃんに悪影響を
与える物もありますので、
病院を受診する際には受付で
必ず妊娠している事を伝えましょう。
特に妊娠16週未満の初期は
赤ちゃんの身体の器官が形成
されるとても大事な時期なので、
可能な限り抗生物質の服用は避けたいところです。
注意すべき抗生物質と比較的安全な抗生物質
「アミノグリコシド系」
聴覚障害が出る恐れがあります。
「テトラサイクリン系」
肝障害などが出やすくなる恐れがあります。
「ニューキノロン系」
骨格障害が出やすくなります。
ペニシリン系・マクロライド系・セフェム系の
抗生剤は胎児にほとんど
影響がない事が証明されている為、
比較的安心して服用できます。
いずれにしてもお医者さんで
処方された抗生物質場合は、
あまり神経質にになりすぎなくても
大丈夫でしょう。
ただし、むやみやたらに
服用するのは辞めましょう。
もし妊娠中に気づかずに抗生物質を服用してしまっていたら
妊娠に気づかない時期に
抗生物質を服用してしまう
場合もあるかも知れません。
そんな時でも、胎児に悪影響を
与える確立はごく僅かなので、
さほど心配する必要はありません。
妊娠4週未満の「超初期」に関して言えば、
抗生物質の服用は胎児に
影響がほぼ無いと言われています。
万が一影響を及ぼしたとしても、
受精卵が着床にいたらず、
妊娠している事にも
気づかないことがほとんどです。
一方、4週〜11週までの「初期」
には十分な注意が必要です。
もしもこの時期に気づかず
抗生物質を服用していた場合は、
焦らずにお医者さんに相談しましょう。
抗生物質の服用を避ける為に
抗生物質の服用を避けるためには、
日々の生活習慣が大切です。
体調やホルモンバランスの変化で、
なかなか難しい時もあるかとは
思いますが、手洗い、うがいは勿論の事、
出来るだけ早寝早起きや
栄養のある食事を取るように
心がけましょう。
また、リラックス出来る時間を設け、
ストレスを溜めず、免疫力を
落とさないように注意しましょう。
歯科治療に関しても、
抗生剤を服用せずに済むよう
早めに定期健診に行き、
虫歯の有無をチェックしてもらうと良いですね。
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また、妊娠中は膀胱炎にも
なりやすい為、水やお茶等の
水分を沢山とり、こまめにトイレに行きましょう。
抗生物質を怖がり過ぎないようにしよう
妊娠中は体調の変化が
起こりやすく、抗生物質に
頼らなくてはいけない場面も
出てくるかもしれません。
症状によっては、自然治癒が難しく、
むしろ抗生物質を服用しないと
胎児に悪影響を及ぼすこともあります。
抗生物質を過度に怖がらず、
体調に合わせて上手に
服用するようにしましょう。
不安に思うことがあれば、
何でもお医者さんに相談し、
納得した上で服用するようにしましょう。