つわりのムカつきと立ちくらみで動けず
辛い思いに悩まされている妊婦さんも
少なくないと思います。
16週位からめまいや立ちくらみが治まる場合が
多いです。
今回はそんな妊娠初期のめまいや立ちくらみの
原因や対処法について経験談と共にご紹介します。
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妊娠初期は貧血や低血圧の症状が出やすい
妊娠初期はホルモンバランスが急激に変化する
時期です。自律神経に影響がでて脳にうまく
血が行き渡らなくなり結果めまいや立ちくらみを
起こすことが増えます。
また妊娠中は血液量の増加につれて血が薄く
なり赤血球が少なくなってしまい、貧血に
陥りやすくなります。
妊娠後期では2人に1人が貧血になると
言われる程です。
また貧血と似た症状がでる、低血圧からくる
場合もあります。妊娠初期から妊娠中期に
増量する黄体ホルモン(妊娠を維持させる働き)
には筋肉や血管の収縮を抑える作用があり
結果低血圧の症状が出やすくなります。
立ちくらみ、めまいの経験談
私の場合、妊娠に気付かず普段通り立ち仕事を
していましたが、ある日突然急激な立ちくらみ
に襲われ(意識を頭の後ろに引っ張られる感じ)
同時に猛烈な眠気が。
もともと低血圧持ちだったためか、立ち仕事が
続くと血圧が急激に低下して頻繁に立ちくらみ
を起こしました。
まだその時は午前10時頃で働き始めたばかり
にも関わらず、瞼が重くなり次第に脚から
痺れていき、しばらく座り込むはめに。
やがて症状が治るも、ふと立ち上がろうと
する際にちょくちょくめまいに見舞われる
ように。
そんな日が2〜3日続き、体調の異変に
妊娠の可能性を疑いました。
妊娠前は一切貧血の症状がなかったのですが、
妊娠初期の血液検査で貧血と診断され鉄剤を
処方されました。
立ちくらみ、めまいの対処法
ではめまいや立ちくらみはどう対処
すればよいでしょうか?
・立ち仕事はさける
下半身への負担が大きくなりふらついてしまう
事も。立ち仕事の避けられない業務なら実際に
転倒したりする前にあらかじめ上司に相談して
配置の変更を検討してもらう。
・急に体勢を換えない
立ち上がる時に立ちくらみが起きる場合が多い
ので可能であれば手すりに掴まり立つ。
・実際に立ちくらみが起きたら
なるべく周りの物を掴み転倒を避ける。
倒れない体勢になったら可能な限り姿勢を
低く保つ。脳へ酸素や血液を送るため足と
頭の高低差を無くしましょう。
ベルトなど着衣の締め付けを緩めて血流を
良くしましょう。
立ちくらみに加え冷や汗・出血や腹痛
などの症状が現れてきた際には
早期胎盤剥離の疑いがあるので受診しましょう。
低血圧や貧血の症状を防ぐために
めまいや、立ちくらみの症状を防ぐためには
出来るだけ貧血の対策をしましょう。
対策をいくつかご紹介します。
・低血圧の症状が出る前からしっかり水分補給を
するただし糖分を多く含むスポーツドリンクは
飲みすぎに注意。
・自律神経のリズムを整える
日頃から規則正しい生活を心がける。充分な
睡眠時間を確保し、可能であれば軽い運動を
こなして身体の血行を向上させる。
・貧血を防ぐために
普段の食事では鉄分・葉酸などのビタミンを
含む葉物野菜を意識して摂取して下さい。
妊娠初期は胎児の細胞分裂が特に盛んな時期です。
葉酸はビタミンBの一種で、発育や細胞の増殖に
不可欠なDNAを助けるはたらきのある
栄養素です。この時期に葉酸が不足すると
無脳症・二分脊椎など、胎児が神経管閉鎖障害
をもち産まれてくるリスクが高まります。
妊娠初期を過ぎて出産した後、授乳期においても
赤ちゃんのために意識して摂取しましょう。
・葉酸を多く含む食材
グリーンアスパラガス
(茹でるより油で炒める方がより多く摂取できる)
枝豆
納豆
ブロッコリー
ドリアン
アボカド
など
・鉄分を多く含む食材
ほうれん草
小松菜
あさりの水煮
ドライプルーン
など
※レバー・小魚など動物性食品は鉄の吸収率が
良いですが妊娠中は摂りすぎない様に。
鉄分はそれだけだと身体に吸収されにくい
栄養素ですがビタミンCと併せて摂る事で鉄の
吸収率が高まります。
自然の食材だけで充分な鉄分を摂取するのは
困難です。医師と相談の上サプリメントや鉄剤も
併せて補っていきましょう。
日常の食生活においては葉酸の過剰摂取の心配は
ありませんが合成葉酸を摂取した場合は上限量が
定められていますので用法用量をご確認ください。
妊娠初期は無理をしない
もともと症状がない人でも妊娠初期は立ちくらみ
が起こりやすく、妊娠前から症状がある人は更に
強くなる傾向がある様です。
自分自身や赤ちゃんの為に無理をせず
可能であれば周囲に打ち明けておきましょう。
皆さんのめまい立ちくらみが早く改善される日を
願っています。