妊娠初期、上の子がお腹に乗る〜胎児への影響や注意点〜
自分で体調を気にしたり、お腹を守ったりすることのできる一人目の妊娠中と違い二人目以降の妊娠は、上の子を抱えながらマタニティライフを送ることなります。
上の子の年齢にもよりますがまだ抱っこをせがんだり、急に突進してきたりするような妊婦さんにとってはリスクのある行動をとることもあるかと思います。
今回は、これもよくあることだと思いますが上のお子さんが妊娠初期のお母さんのお腹に乗ってしまった場合お腹の中の胎児に影響はないのか、注意点や対処法について紹介します。
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お腹に乗られて、胎児への影響がはある?
上の子がお腹に乗った場合まず心配なのは、お腹の赤ちゃんに何か悪い影響が出てしまわないか、ということですよね。
妊娠初期(妊娠4〜15週)、お腹の赤ちゃんは1センチに満たない大きさからグングン成長して安定期に入る少し前には約15センチ程度まで成長します。
まだまだ小さい赤ちゃんを、をお腹に抱えながら上の子のお世話をしていると、突然お腹の上に乗ってきたり、お腹に飛び込んできたり何かとヒヤッとする事もあるかと思います。
上の子がまだ幼いご家庭では、遊びの延長で色々な行動をとる事が多いので、妊娠中のママにとってはいつも気が気ではないと思います。
又、戦隊ごっこが好きなお子さんですと、ママを敵に見立てて、手加減せずに向かってくるのでいつもお腹に手を当てながら守るしぐさがクセになっているママも少なくないと思います。
しかし、そのように守っていてもふとした時にお腹に衝撃を与えられてしまう事もあると思いますが、ある程度の衝撃では赤ちゃんには影響ない事がほとんどです。
その理由としては外側から多少圧力がかかったとしても子宮や羊水、周囲の脂肪に守られていますので簡単につぶれてしまうことはありません。
ですからあまり神経質になり過ぎなくて良いのですが、さっきも言った様に幼児は手加減を知りません。
なので突然予想外の行動に出たりする事も多いので、「まさかお腹に乗ってくるとは。」といったように全然予測もしなかった行動に驚かせられる事も良くあるものです。
なのでしっかりと上の子には、「ママのお腹には大事な赤ちゃんがいるんだよ。」という事をなるべく早いうちから理解出来る範囲で教えてあげる事がとても大事です。
上の子も最初はママの言っている事の意味が分からないといった表情をする子もいますが、毎日ママが「赤ちゃんがお腹にいるんだよ」という言葉を根気よく伝えてあげる事で、
次第に上の子なりに理解を示してくれるようになっていきます
もちろん、お腹に乗らないようにしてくれるに越したことはありませんが、ちょっと乗られたくらいで神経質になる必要はありませんので慌てて上のお子さんをお腹の上から払いのけたりしないでくださいね。
お腹に乗られる場合の注意点
お腹に乗ってはダメ、と言い聞かせても簡単に聞き入れられないような年齢のお子さんの場合はまだ体重もそれほど重くないことが多いかと思います。
それでも長時間乗り続けているとお腹の赤ちゃんにもお母さんにも負担になってきますし妊娠の状態が安定しない妊娠初期の段階ではトラブルにつながるリスクも高くなってしまいます。
また、ただ「よいしょ」とお腹に乗るのならともかくソファーやテーブルなど、高いところからふざけてお腹に飛び乗るようなことは絶対に避けなくてはなりません。
ちょっとお腹に乗られてしまっただけで神経質になって必要以上に不安になる必要はありませんが乗られても大丈夫、と楽観的になってはいけません。
お腹に乗られることは、特に妊娠初期の段階ではそれなりにリスクのあることだということを忘れないようにしなければなりません。
そこでママとしては、上の子の性格を把握した上での対応をする事が大事ですし、お腹を上にしてお昼寝や就寝などは控えて横向きになって寝るという癖を付けたりなど、
自分なりにお腹をカバーしてあげられるような体勢で日常生活を過ごす事も、赤ちゃんを安心してお腹の中で育てる環境作りの1つでもあるので、
そんな風にママが出来る範囲の工夫をしてみる事も大切です。
こんな時には即受診を!
上のお子さんにお腹に乗られてしまった程度では簡単に異常が出ることはほとんどありませんが妊娠初期は状態が安定しないため、
妊娠の状況によっては楽観視できない場合もあります。
万が一、上の子に乗られるなどお腹に衝撃を与えてしまうようなことがありお腹に痛みが出たり、出血が見られたりするような場合には産院に連絡を入れて、即受診しましょう。
受診するまでは不安な気持ちでいっぱいになってしまうかもしれませんが上のお子さんは、そんなお母さんを見たら不安や罪悪感でいっぱいになってしまうかもしれません。
できるだけ落ち着いて、決して上のお子さんを怒鳴ったりせずにいち早く病院で診てもらうことを優先してください。
又、すぐに症状が出なくて一日経ってからお腹や下腹部などに違和感を感じた場合も同様、かかりつけの病院ですぐに受診する事が大切です。
上の子への対処は?
それまではお腹にのって遊んだりすぐに抱っこをしてくれていたりしたお母さんが急に「お腹に乗っちゃだめ!」「抱っこはできないよ」と態度を変えてしまうと、上のお子さんは戸惑ってしまいますよね。
ママに突き放されてしまった。と感じ寂しくもなりますし、もっと構って欲しいいという思いから、余計にお腹に乗ろうとしたり抱っこをせがんできたりする事も良くあります。
そうなると一番困るのはママだと思います。なのでなるべくお中に乗らせないように、尚且つ抱っこをしなくても満足できる他の事に気を向けさせる事も必要になってきます。
上の子への対応の仕方は、年齢や性格によって変わってくるかと思いますが、基本的には遊ぶ事が大好きなのが幼児や子供でもありますから、
一緒になって遊んであげる事がその子の気持ちも満たされると思います。
私は、第二子の妊娠初期の段階で上の子はまだ1歳でした。
お腹に赤ちゃんがいるよ、ということを理解できないのはもちろんお腹に乗ってはいけないと言っても、まだまだ素直に聞き分けることのできない年齢でした。
ですから、上の子と一緒にいるときにはできるだけお腹に乗られるような体勢をとらないように心がけていました。
お腹に乗られるというのはたいてい仰向けになっているときだと思います。
しんどくて横になるときは横向きの体勢で。仰向けになるのは、上の子が寝ているときだけ、というように気を付けていました。
妊娠初期の段階では、お腹もほとんど大きくなりませんのでお子さんも、いつもと変わらないママのように見えます。
なのでいくらお腹に赤ちゃんがいるんだよ。と説明をしても分からないのも仕方のない事でもあると感じます。
中期、後期とお腹が大きくなっていけばはっきりとお腹が大きくなってきます。
私はその段階で上の子に、ここには赤ちゃんがいるからできるだけ乗ったりぶつかったりしてはいけないよ、ということを話しました。
2歳前ではありましたが、比較的よく聞き分けてくれる子でしたので気を付けてくれるようにはなりました。
それでもまだまだ甘えたい年齢ですので抱っこはせがみますし、お腹にぶつかるように飛び込んでくることもありました。
抱っこはお腹が張って無理という時以外はしてあげるようにし飛び込んでくるときにはお腹をつぶさないよう私が気を付けて受けとめるようにしていました。
お腹の赤ちゃんを守りたい一心で上の子にばかり我慢を強いてしまうと反発して、してはいけないと言われたことばかりしてしまうこともあります。
お腹に乗らないように我慢してもらう分抱きしめてあげたり、手をつないであげたりという身体の負担にならない部分で思い切り甘えさせてあげる。
上手にバランスをとってあげることが大切です。お腹に乗ってほしくないのであれば、自己防衛も大事。
上の子に「ダメ」というだけでなく乗られてしまうような状態をできるだけ作らないようにして自分でお腹を守ることも大切です。
妊娠初期はつわりもあり、上の子のお世話もしながら穏やかに過ごすというのはまず無理なことです。
しかし、急にお母さんの態度や様子が変わることを上の子は思った以上に敏感に察知し、反応します。
いきなり何もかもうまくやろうと考えず手探りをしながら、上の子と一緒にマタニティライフを楽しく過ごす方法を見つけていけるといいですね!
妊娠初期 お腹はしっかり守りましょう
妊娠中、上の子がお腹に乗ってしまうというのは実は珍しいことではありません。
『どこのご家庭でもある事です。』
『なのでママ側がちょっとした工夫をして』
お腹を守るように心がけましょう。
よほどの衝撃でなければ、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性は低いと言えます。
ただし、安定期に入る前には他の時期に比べて流産などのトラブルのリスクが高いことを忘れてはいけません。
自分でしっかりとお腹を守るように心がけましょう。
そして、お腹の赤ちゃんだけでなく、上のお子さんのケアもしっかりと行ってあげてくださいね。