帝王切開術後の過ごし方〜傷口の痛みや注意点〜
帝王切開は、いわゆる開腹手術になるため
出産後の痛みが強く辛いこともあります。
中には、痛みが強くて体力的にも精神的にも参ってしまう方も。
そんな時には、痛みを我慢する必要はなく薬を
使ったほうがいいということを知っていますでしょうか?
薬に頼りたくないな、と思い薬を遠ざけるのではなく
上手に薬を使用しながら術後を過ごしたほうが
早く赤ちゃんと快適に過ごすことが出来るようになります。
今回は、帝王切開をした後の術後の過ごし方を
注意事項含めて紹介します。
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帝王切開術後の麻酔が切れるのはいつ?
帝王切開で一番気になることと言えば、「術後の痛み」
ではないでしょうか。
(術後の痛みについては帝王切開後の痛みはいつまで?痛みを和らげる3つ方法
を参照してください)
勿論、術中は麻酔の効果で痛みは感じないように
配慮されているため、これから手術を迎える方は安心して大丈夫です。
麻酔がいつ切れるかは、個人差もありますが術後
覚醒してからすぐに感じる人もいれば
眠ってしばらく経ってから痛みを感じる人もいます。
術後はいつから動けるの?
手術というと「しばらく寝たきり」のイメージを持っている人も。
しかし、基本的には帝王切開の場合
全身状態に問題がなければ翌日より歩くことが可能です。
医療スタッフの誘導で以下の流れで動き始めます。
・寝返りが打てるようであれば、状態を起こしてみる。
・支えがなく座位を保持してみる。
・ゆっくりと立ち上がってみる。
・何かにつかまりながら歩行してみる。
病院によって少し差はありますが
だいたいはこのような流れになっており、最初は見守りで歩くようになります。
この時に、急に動かない事が最大のコツになります。
まだまだ翌日だと、麻酔の影響も少なからず
残っていますので、急にふらつくことも考えられます。
そのため、気分が悪くなった時には少し休憩することをオススメします。
帝王切開術後に注意すること
・指示があるまでは、勝手に動かない
術後は、何時間後から動いてよいという
麻酔科の医師の指示が必要になります。
自己判断で動いてしまうと、血圧の低下で
気分が悪くなってしまう事もありますので
分からない事があるときは、医療スタッフに訪ねるようにしましょう。
・飲食も制限されている時もある
術後は、活動の制限の他に飲食の制限もあります。
手術前から手術を受ける人は
飲み物が飲めなくなってしまうため
術後に水を希望される人も多いです。
しかし、術後自己判断で水を飲んでしまうと
ムセてしまうため危険なのです。
意識がハッキリして水が飲みたい場合は
可能かどうかを医療スタッフに確認すると間違いはありません。
・痛みは我慢しない
「薬は使わないほうがいい」と思っているなら
その考え方は間違っています。
特に帝王切開をした方は、母乳への影響を
気にしている傾向がありますが、特に心配はいりません。
帝王切開は、開腹手術であるため
傷が治るまでは動きに合わせて痛みはしばらく続きます。
状態が安定したら、母児同室などを
行っていきますが痛みで動けないようでは
いつまでも赤ちゃんと一緒に過ごすことができません。
そのため、術後は輸液からの鎮痛剤や
鎮痛内服薬を上手に使い、早く日常生活動作が
出来るようになる必要があります。
我慢をしていると、痛みが少ないと判断されて
しまうことになり本人の痛みと医療者が考えている
痛みとで差が生じ、上手く治療していくことができませんので注意が必要です。
術後の傷への注意点
・創部の観察
術後の創部は縫った傷を保護するようにフィルムで覆われています。
翌日以降になると、血液も固まっていることでしょう。
医療スタッフが、毎日傷の状態を観察しますが
自分でも新たに出血していないかなどを確認しましましょう。
・創部を圧迫しないような服装を
妊娠時はゆったりした服装を心がけると思いますが
出産後や術後も同様です。
まだ完全に肉体が前の状態へ戻っているわけではないため
締め付けることはあまり良いとは言えません。
傷が痛む原因にもなりかねないため
持っていく服装をもう一度見直してみましょう。
・骨盤ベルトは医師へ確認後に
骨盤ベルトは出産後通常であれば装着してOKですが
術後に関しては例外です。
傷の状態もあるため、いつごろからなら
着けても可能か確認したほうが安全ですよ。
・退院してからも傷に異常があったら受診を
退院する時には、フィルムなどは剥がしていきます。
自宅ではシャワーなどで創部を清潔に保つことが重要です。
しかし、やむおえずに創部が赤くなったり
ジクつくような異常あった時には手術をした医療機関へ受診をしましょう。
術後は無理をしない事が先決
術後は「痛み」が一番つらいと思われます。
鎮痛剤の効果は個人差がありますが
痛みの度合いを正直に医療スタッフへ伝えることで
適切に痛みを緩和してもらうことができます。
赤ちゃんと一日でも早く同室するためには
鎮痛は不可欠な存在であることを覚えておきましょう。
痛みを取って、赤ちゃんと新しい生活を送れるようにしていきましょうね!
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