帝王切開後の２人目、３人目を妊娠するまでの間隔や体へのリスクは？
【出産】というと多くの人が真っ先に
思い浮かぶのが
分娩台の上で
陣痛に耐える自然分娩でしょう。
しかし現在、5人に1人の確率で
帝王切開になっているのをご存知ですか？
自然分娩にしても、帝王切開にしても
出産という大仕事を終えて
子供との生活にもだいぶ慣れてきたとき
にふと考えるのは次の子供についてのことですよね。
この子にきょうだいが居た方がいいかな
やっぱり子供は◯人は欲しいな
…あれ？
でも帝王切開してるし、産める子供の人数は
限られているんじゃ…次もまた帝王切開だよね…
そもそもすぐ次の子を妊娠してもいいの？？
初めての妊娠、出産。更に帝王切開で
分からないことだらけだと思います。
今回はそんな方のために帝王切開後の
２人目、３人目を妊娠するまでの
間隔、リスクや注意することについて
ご紹介したいと思います。
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帝王切開による体へのリスクについて
・帝王切開だと３人までしか産めない
・帝王切開は３年以上開けないと次の子は産めない
など
帝王切開には様々な憶測が飛び交っていますね。
実際にどれがほんとうなの？
と悩むことも多いと思います。
帝王切開とは、出産といっても
開腹手術で体にも負担がかかります。
子宮を切開するので、傷ついた組織が修復する際に
周辺の臓器までくっついてしまう
【癒着】という現象もあります。
癒着の度合いは人それぞれですが
２回目以降の帝王切開ではまず
その癒着部分を剥がすことから始まります。
出血量が増えたり手術に時間もかかるので
母体への負担も大きくなっていきます。
帝王切開の回数について
基本的には帝王切開の回数に制限は
定められていません。
しかし一般的に【帝王切開は３回まで】
と推奨されています。
３回目からはトラブルが起きる
リスクが高くなってしまうからなんですが
お腹の傷は同じところを切っても回復しますが
子宮は前回と同じところを切ってはいけないので
切開の度に前回と違う切り方をしなくてはいけません。
そのため帝王切開の度に子宮の傷は
増えて子宮の壁が薄くなってしまいます。
他の臓器との癒着も増えるので
その分手術時間も長くなります。
それでも中には４回、５回と帝王切開を
受けている方もおられます。
帝王切開をしても癒着が少なかったり、
子宮にちゃんと厚みがあれば４回以上
受けてもトラブルなく出産出来ます。
その点は個人差があるので担当医とも
よく相談してくださいね。
帝王切開の間はどのくらい開ければいいの？
帝王切開の場合は１年開けてからの
妊娠が望ましいです。
人によっては退院時に担当医から
・半年
・１年
・２年以上
と言われるそうですが
もっとも多いのが１年です。
先生によっても考え方は様々ですが
子宮の傷の回復には１年ほどかかり
それ以前だと妊娠・出産に子宮が
耐えられない可能性があります。
早産や子宮破裂のリスクもあがってしまうので
早く次の子供が欲しいからといって
無理をするのは避けてください。
子宮破裂によるお母さんの死亡率は1〜2％ですが
胎児の死亡率は80％にものぼります。
発生頻度は0.1％以下とごく稀ですが
急に発生するので予測が出来ません。
こういったトラブルを避けるためにも
１年以上開けてからの妊娠が推奨されています。
もちろん、年子で出産する方も中にはおられます。
現代は医療も発達しているので無事に
出産する人も多いですが１年以上開けてから
妊娠した人と比べるとトラブルも
起こりやすくなってしまいます。
年子妊娠希望の場合は前もって担当医
と相談するのもいいと思います。
そして、検診はきちんと行って少しでも
異変を感じたらすぐに病院へ行く事をおすすめします。
２人目妊娠までの間隔について
年齢や仕事の関係で早く子供が欲しい方も
おられると思いますが出来れば１年以上
開けるのが望ましいです。
近年、VBACという帝王切開後の
経膣分娩を希望する妊婦さんが増えています。
VBACによるリスクももちろんありますので
実施している病院できちんと担当医と話し合い
リスクも十分理解した上で望んで下さいね。
緊急で帝王切開になる可能性が
ある事も忘れないで下さい。
どんな出産方法でも、母子ともに健康で
あることが何よりも一番大切なことです。
メリットやデメリットをよく理解した上で
家族や担当医とよく話し合ってから決めて下さいね。
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