妊娠後期に尿蛋白が出やすい理由や改善、予防法について
妊娠後期、辛いつわりも終わりお腹もだいぶ
大きくなり一目で妊婦だとわかるようになって
いますよね。
ようやく可愛いわが子に会えると言う期待感と、
これから始まる育児への不安と両方の感情を
抱いている時期ではないでしょうか？
妊娠中は楽しいことだけではないですよね。
辛い体重管理やお腹の張りに悩まされること
だってあります。
今回は妊娠中によく聞く「尿蛋白」に
注目して、私自身の経験談も交えてご紹介
して行きたいと思います。
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妊娠後期とはどんな時期？
妊娠後期とは具体的にはいつから
いつまでの時期を指すのでしょうか？
まずはその基本からご説明します。
妊娠後期とは妊娠８ヶ月（２８週０日）から
妊娠１０ヶ月（３９週６日）のことを指します。
この時期はお腹も大きくなり、苦しく感じる
人も多いでしょう。特に１０ヶ月は一般的には
臨月とも呼ばれます。
腰痛やむくみ、頻尿や尿もれにも悩まされる
人も少なくないと思います。
私もこの時期はとにかくお腹がパンパンで
寝苦しく、夜なかなか寝付けなかったのを
覚えています。
また、胎児が骨盤内に下がってくることで、
恥骨や脚の付け根に負担するがかかり痛みが
出る人もいるでしょう。
私はトコちゃんベルトを装着して堪えていました。
尿蛋白とは？何故出るの？
では、本題の尿蛋白についてです。
そもそも何故栄養素であるはずのタンパク質
が尿の中に排出されてしまうのでしょうか？
本来腎臓は血液をろ過して綺麗にしてから体へ
戻し、そこで吸収されなかった老廃物は尿として
体外へ排出されます。
通常、タンパク質は腎臓を通して体内に戻るので
尿にタンパク質が混じることはありません。
しかし、腎機能が何らかの理由から低下してしま
っていると、尿にたんぱく質が混じってしまい、
いわゆる「尿蛋白」が出てしまうのです。
妊娠後期に尿蛋白が出やすい理由は？
上記のようにして尿にタンパク質が混じることが
ありますが、何故妊婦さんは尿蛋白が出やすいの
でしょうか？
妊婦さんの体の中には、妊婦さん自身の血液だけ
でなく胎児の血液も流れています。
そのため、妊娠していない人よりも多くの血液を
腎臓でろ過する必要が出てきます。それまで
一人分の血液しかろ過してこなかった腎臓から
すれば、かなりの負担となります。
そのため腎機能は低下しやすく、尿にタンパク質
が出やすくなるのです。その他にも腎機能は運動
不足や睡眠不足によって低下してしまいます。
妊娠後期は体が重く、またお腹も張りやすいため
運動量も減り、また寝苦しさから寝不足にもなり
やすいです。
そのため尿蛋白の排出されやすい環境が揃って
いるため注意が必要となるのです。また、補足
ですが妊婦さんの尿検査では、腎機能の評価
だけでなく「妊娠高血圧症」のリスクも調べて
います。
妊娠高血圧症は妊娠をきっかけに高血圧を
発症する疾患ですが、悪化すると臓器障害など
も伴い常位胎盤剥離などを起こしてしまう
リスクもあります。
妊娠高血圧症は尿蛋白が多く排出されることも
わかっており、そう言った点からも妊婦さんの
尿蛋白には注意してしなければいけません。
妊娠後期の尿蛋白を予防・改善するには？
腎機能の低下から尿蛋白の出やすい妊婦さん、
ではどのようなことに注意すれば良いの
でしょうか？
まず尿蛋白が陽性になり主治医から注意
されるのは食事の塩分です。私も臨月には
尿蛋白がプラスになり、主治医に塩分を
控えるよう軽く注意を受けました・・・。
でも簡単にはやめられないんですよね。
妊娠中って、急にある特定の食べ物が
食べたくなったりしませんか？
私の場合、それはマクドナルドのポテト
でした。（塩分＋脂肪のかたまり）
妊娠初期のつわりの時期などは、とにかく
食べれるものを食べて栄養を取ることも
大事ですが、妊娠後期となると話は変わって
きます。
味の濃いジャンクフードなどは控え、
減塩調味料を使用したり、香辛料を使って
料理するなどの対策が必要です。
また腎機能の改善のためには激しすぎない
運動も習慣づけると良いでしょう。
ウォーキングやストレッチ、マタニティヨガなど
赤ちゃんに負担のない程度に体を動かすことも
大事です。
母子ともに安全に出産を迎えるために
以上のことから妊婦さんの尿蛋白には妊娠中
から十分に注意していく必要があります。
妊娠中、どうしても我慢できなくなることも
あります。様々なストレスを抱え、我慢の連続
では精神的に参ってしまいます。
体に悪影響を与えない程度に、バランスを考えて
食事をしたり運動をして楽しくマタニティライフ
を過ごすことが大切だと思います。
尿蛋白はあくまでバロメーターのひとつです。
一度陽性になったからと言って過度に落ち込ん
だりする必要はありません。
主治医と相談しながら、母子ともに健康で
いられるよう過ごしてくださいね。
