妊娠後期の寝返りについて〜出来ない時の対処法や改善策〜
お腹が大きくなると、日常生活での動きも制限
されてきますよね。ところで、就寝時ってどの
ような体勢で寝ていますか？
中々寝る姿勢が定まらなかったり、寝返り
しようとしても痛くなったりそもそも
寝返りができなかったり…
そんな妊娠後期の睡眠時のトラブルの原因
や対処法について、紹介していきます。
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寝返りは赤ちゃんによくない？
「寝返りをすると逆子になる」
「赤ちゃんの首にへその緒が絡まって
しまう」などと聞いたことはありませんか？
また、うつ伏せになると、赤ちゃんが圧迫
されて苦しいのでは…と考えている方も
いるかと思います。
しかし、寝返りによって赤ちゃんに悪影響が
及ぶことはありません。お腹の中の赤ちゃん
は、羊水の中でプカプカ浮いている状態ですが、
羊水が衝撃を和らげるクッションの役割を
果たしてくれているため、寝返り程度の衝撃
であれば全く心配ないとされています。
寝返りはよくないどころか、妊婦さんに
とっては必要なことなんです。
寝返りをすることで、布団と身体の間に
風を通して体温を調節したり、血液の流れが
滞ることのないよう調整したり、身体の歪み
を矯正する、といった効果があります。
また、これらの効果があるおかげで、睡眠の
質があがり、疲労回復へとつながります。
寝返りによる腰・恥骨の痛みと対処法
寝返りすると、腰や恥骨のあたりが痛く
なった経験はありませんか？私も、寝返り
する度にズキズキ痛くて、よく目を覚ま
していました。
実は、「リラキシン」という妊婦さん独特
のホルモンが影響しているんです。妊娠
３ヶ月頃から分泌されている、リラキシン。
赤ちゃんが骨盤を通る為に、関節や靭帯を
緩める働きをしています。
また、妊娠後期にかけてお腹が大きくなって
くると、どうしても重心が前に偏ってしまって
骨盤が歪んでしまいます。
その骨盤をお尻や腰の筋肉で支えようとする
ことが、腰痛につながるようです。
また、前に傾いた重心を背中の筋肉を使って
バランスを取ろうとすることも、腰痛悪化
の原因です。
少しでも改善するためには、
「身体を冷さないこと」
「マッサージやストレッチを取り入れる」
が大切です。
お風呂はのぼせない程度にゆっくり浸かる、
靴下などで足元からの冷えを予防、温かい
飲み物を飲むようにする。
とくにこれからの季節、暑くなってくるのでど
うしても薄着になりがちですが、冷えやすい
お腹や足元は、靴下、腹巻を利用して、必ず
冷さないようにしてくださいね。
また、骨盤の歪みには妊娠中から産後まで
使える、骨盤ベルトを利用するのも一つ。
就寝時に着けたままでも大丈夫な商品も
ありますので、ぜひ自分に合ったものを
探してみてください。
産後も長く使えるものを選ぶと、産後
ダイエットにも役に立ちますよ。
シムスの体位って？
「シムスの体位」という言葉はご存知ですか？
雑誌などでも必ず紹介されているシムスの体位。
妊娠後期、お腹が大きくなってきて仰向けが
しんどくなってきた頃ぐらいから、おすすめな
体勢として紹介されることが多い体勢なんです。
私も、お腹が目立ちはじめた７ヶ月頃から
実践していたのですが、寝苦しさが解消され、
睡眠もとりやすくなりました。
やり方としては、まず上半身の左側を下にして、
クッションなどを用いてうつ伏せ気味に横に
なります。
顔は布団や枕に埋もれないよう、横向きに。
下になった腕を背中の方に、上の腕を軽く
曲げて胸の方に置きます。この体勢から、
自分が楽だと感じる姿勢に整えていって
くださいね。
また、シムスの体位がいまいちしっくり
こない…という妊婦さんも中には居るよう
です。枕の高さや形が合っていなかったり、
身体のパーツの位置が自分に合っていないと、
辛い体勢に感じてしまうようです。
そういった場合は、シムスの体位にとら
われず、横向きで寝たり、自分が寝やすい
という体勢をさがしてみてください。
抱き枕が大活躍！
私が妊娠後期からお世話になったものが
あります。それは、三日月型の抱き枕。
もちろん、普通の抱き枕を使用しても
いいのですが、私個人の意見としては、
三日月型はシムスの体位を取るのに
ぴったりでしたし、この抱き枕無しでは
寝られない、と思うほどのよさでした。
また、数ヶ月の為に抱き枕を買うのもなぁ、
と躊躇われるかもしれませんが、実は
産後も授乳クッション、赤ちゃんのお座り
サポートクッション、などと用途多様な
商品も数多く販売されています。
産前・産後も長く使えるので、検討して
みてはいかがでしょうか。
対策をとって、しっかり睡眠を
妊婦さんにとって、寝不足はよくありません。
今までのように熟睡することが難しくなって
くる時期ですが、しっかり対策をして、すこし
でも長く睡眠時間を確保してくださいね。
