帝王切開後、母乳への影響は?授乳について知っておいてほしいこと

帝王切開後、母乳への影響は?授乳について知っておいてほしいこと

 

帝王切開で、無事に産まれた赤ちゃんに、
『すぐに新鮮な母乳を飲ませてあげたい!』
と思うママの気持ちはとても良く分かりますが、

 

手術後のママは安静に過ごさなければいけない
ので、すぐの母乳提供は難しい事でもあります。

 

そんな時にママとしては、
【帝王切開後の母乳への影響】なども
気になると思いますので、
【術後の授乳について知っておいて欲しい事】
等も交えながら、経験談と共にお伝えして
いきたいと思います。

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帝王切開、術後でもすぐに母乳って出るの?

 

女性のおっぱいと子宮は女性ホルモンで繋がって
いるので、子宮から赤ちゃんを出産すると、
自然と母乳が出てくるというのは良く聞く話
でもあり、理解できる内容ですが、

 

帝王切開というのは、直接子宮から産むのでは無く
お腹を切っての出産になるので、
『出産後はちゃんと母乳が出るのかな?』
といったように不安に思うママも多いと思います。

 

実際に私も帝王切開を経験した時は、
母乳が出るのか不安でもありました。

 

しかし、女性の身体は凄いもので、赤ちゃんが
体外に出た後にはちゃんと母乳が出るように
なります。母乳が出るまでの時間は初産の方や
経産婦の方でも違いますし、体質にもよって
変わります。

 

しかしどんなママでもちゃんと赤ちゃんに
母乳提供が出来るようになるので、
そこは安心して頂いて大丈夫です。

 

ただ、普通分娩(経膣分娩)ですと、ママは
数時間身体を休ませただけで比較的にすぐに
歩行開始などを始めて、赤ちゃんに母乳をあげる
練習などを始められますが、帝王切開の方は
少なくとも丸1日はベッドで横になったまま
術後の身体の回復を待つので、赤ちゃんを
自ら抱っこして母乳をあげる練習をするまで
には最短でも2〜3日はかかります。

 

ですのでそれまでは助産師さんが
赤ちゃんにミルクをあげてくれたり、
オムツを替えてくれたりするので、
ママは自分の身体の回復を一番と考え、
ゆっくりと休む事が大切です。

 

 

帝王切開の場合は搾乳機等を用意しておいて

 

初産での帝王切開の方の場合は、母乳が出るのに
少し時間がかかり、そこまで胸の張りが
感じられないかもしれませんが、

 

2人目以降の出産ですと、乳管が開通している
状態なので、母乳が出やすい状況にあります。

 

なので手術後におっぱいが徐々に張ってきて
痛くなってきたり、母乳が出てくる事が
ありますから、【搾乳機】と【母乳パッド】
辺りはベッドの横などに置いて準備して
おいても良いと思います。

 

私は1人目の出産時にそんなに母乳が出なく、
『入院中に胸が張って辛い!』
という体験をしなかったものですから、
搾乳機なんて持っていませんでした。

 

しかし、2人目の出産では、
帝王切開で産んだにも関わらず、
翌日には胸が一気に張ってきて、
翌々日にはカチカチに張り過ぎてしまい
痛くて眠れない程でした。

 

ただでさえ帝王切開の傷が痛くて
苦しんでいたのに、その状態で胸まで
張ってしまったのは本当に辛かったです。

 

なので急遽、友人連絡をし、搾乳機を
借りて使わせてもらったという事が
あったので、搾乳機は入院グッズに
入れておく事をお勧めします。

 

助産師さんの中では、『搾乳機を使うと、
余計に胸が張るから使わない方が良いよ。』
と、指摘をしてくる方もいますが、

 

個人的には、
【痛くて眠れなかったり、熱が出ても我慢する!】
といった事まではしなくて良いと思いますので、
そこはケースバイケースといった所で、搾乳機で
絞って頂く事をお勧めします。

 

 

術後、動けないからこそ熱冷却シートを!

 

帝王切開後のママは、本当にお腹の傷が痛くて
歩く所か、ベッドで寝返りをする事さえも
一苦労です。

 

なので、使いたい物や食べたい物、飲みたい物
などをすぐに取りに行く事が難しいので、すぐに
使う物に関しては、ベッド脇のサイドボードに
置いたり、ベッドの隅にでも置いておく事が
お勧めです。

 

又、胸の張りが強くて痛い時に、保冷剤などの
貸し出しがある病院もあるのですが、
帝王切開後は、そこまで取りに行く事が
億劫ですし、保冷材などを、脇等に挟んでいても
すぐにズレてしまったり、保冷剤だと溶けてぬるく
なったりもするので、【熱冷却シートを使う事】
がお勧めです。

 

これは熱冷ましの時に使うもので、ジェルタイプの
熱冷ましで、冷やしたい部分にピタッと貼る事が
出来るので、ズレたりしませんし、胸の熱も
和らぐので、痛みが楽になれます。

 

但し、敏感肌の方は、熱冷却シートを使った
部分が赤くなったり、かぶれたりする場合も
あるので、長時間の付けっぱなしはやめて、
様子を見ながら使って頂く事をお勧めします。

 

 

授乳する時の体勢も大事

 

普通分娩(経膣分娩)では、出産後に様々な
母乳の与え方が出来ますが、帝王切開をした
ママは思うように母乳をあげる事が困難です。

 

理由としては、やはり術後の傷跡が痛くて
【普通に座る】という事だけでも時間が
かかってしまいます。

 

なのでドーナツクッションや、座布団を
先に引いて、高さを調節してからゆっくり
赤ちゃんを抱きかかえて母乳をあげるのですが、
フットボール抱きや、縦抱きで母乳を
あげるよりも、【一番スタンダードな横抱き】
で、母乳をあげるのが個人的には一番
あげやすく感じ、自分の負担も軽減されました。

 

又、授乳クッションをママの身体に先に巻いて、
そこに赤ちゃんを抱き抱え寝かせるような
形でおっぱいをあげると、自分の腕の力を
あまり使う事なくおっぱいを上手に与える事
が出来るので、更に楽には感じるのですが、

 

最初は赤ちゃんも小さいという事もあったり、
母乳をあげる事が不慣れだったりで
なかなかうまくいかない事も多いですが、
焦らず少しづつ練習してみる事が大事です。

 

又、その他にも、赤ちゃんが泣いていると、
『早くおっぱいをあげなくちゃ!』
『早くオムツを替えてあげなくちゃ!』

 

と、ママの気持ちが焦ってしまいがちですが、
自分の傷跡の痛みを無理してまで行動を急がせる
必要は無いので、ゆっくりゆっくり自分のペース
で赤ちゃんのお世話をして頂く事が大事です。

 

 

どんな出産方法でも母乳には影響ない

 

他のママと違った出産方法になったりすると、
ママはそれだけで不安になると思います。

 

ましてや一人目のご出産だとその不安は更に
押し寄せてもきますが、帝王切開だったとしても、
母乳には全く影響は出ないので、安心して
頂ければ良いと思います。

 

授乳に関しては、普通分娩の方よりは
苦労されるかもしれませんが、それもいつしか
懐かしい思い出に変わる日が必ず来ますから、
ぜひ、前向きに過ごしていきましょう。

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