帝王切開で年子が危険と言われる理由や次の出産について

帝王切開で年子が危険と言われる理由や次の出産について

 

皆さんは将来何人のお子様を授かりたいと
お考えでしょうか。 私は2歳差で2人の
子供に恵まれ、帝王切開での出産でした。

 

1人目を緊急帝王切開で出産後、医師に
「次の妊娠を考えているならば1年は
あけて、3人までにしておいてね」
と言われました。

 

なぜ、人数制限や妊娠時期の指定をされて
しまうのでしょうか。 今回は帝王切開の
リスクとしてあげられる年子の危険性、
またその理由や次の出産についてを
お話していきたいと思います。

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年子は危険?またその理由

 

帝王切開後、年子での妊娠、出産は不可能
ではありません。しかしリスクがあることは
必ず理解しておくべきです。

 

1人目を帝王切開で出産している訳です
から、手術によって子宮壁は薄くなって
いる状態です。
(子宮壁は人によって厚さが様々です)

 

その為、胎児が成長し大きくなると子宮が
耐えられなくなり子宮破裂の危険があります。

 

なぜ、耐えられなくなるかというと、
出産後子宮が完全に元の状態に戻るまでには
1〜2年かかるといわれているからです。

 

年子で妊娠、出産となると1年経たずに
子宮がまた大きくなるということですから、
負担はかなり掛かります。

 

その為、子宮破裂の危険が高まるという
わけです。また、早産や切迫早産にも
なりやすく、癒着のリスクも高まります。

 

これらが年子は危険が伴うといわれる理由です。

 

これで私が「1年はあけて、3人まで」と
医師に言われた理由がわかっていただけたと
思います。

 

3人までというのは、私の子宮壁の厚さを
手術によって確認出来たからだと思います。

 

子宮壁の厚さによっては2人まで、
また4人までという医師もいると思います
ので、1人目出産後も子供を望む場合は
医師に相談してみることをおすすめします。

 

 

癒着とは?次の出産について

 

先ほどお話に出てきた癒着ですが、
帝王切開で出産した場合には手術による
癒着のリスクも伴います。

 

そもそも癒着とは、お腹と子宮を切った
あと皮膚がくっついて傷が修復していく訳
ですが、その際に子宮に隣接している小腸や
膀胱を巻き込んで一緒にくっついてしまう
ことを癒着といいます。

 

これは手術を受けた90%の方が引き
起こしているのですが、普段の生活に支障が
起きるほどではありません。

 

しかし稀に重度の癒着を引き起こしてしまう
と排尿時、排便時に強い痛みが出たり、次の
出産時に癒着を剥がす剥離手術が必要になる
場合もあります。

 

癒着を剥がしてから手術になると、母体の
出血が多くなったり、胎児を取り出すまでの
時間が長くなるため、胎児に悪影響を及ぼす
危険性があります。

 

またその癒着が原因で、不妊症や次の出産が
難産になることもあるほど軽視してはいけない
症状です。

 

 

VBAC とは?

 

陣痛を経験していない場合、次の出産は
陣痛を経験してみたい、2人目は経膣分娩で
出産してみたいと思うお母さんもいるかと
思います。

 

実際私も同じ事を考えました。
そして私はたくさん家族で話し合いました。

 

結論は、「最悪の事態を考えて、上の子が
いる今、お母さんが居なくなったら家族
として成り立たなくなる。上の子の気持ち
を優先しよう」ということになりました。

 

正直中々諦められませんでした。
しかし今上の子が「ママーママー」と
泣いている姿を想像したら、私自身も
怖くなってしまい、VBACを諦め、
予定帝王切開での出産を決めました。

 

さすがにこれは極論ですが、こういう
事実もあるということを忘れてはいけません。

 

さて、本題のVBACですが、正式名称は
「既往帝王切開後経膣分娩」といい、
帝王切開をしたお母さんが次の出産で
経膣分娩をすることです。

 

しかし、VBACを実施するには様々な条件を
クリアしなくてはいけません。

 

1.帝王切開の経験が1度のみということ

 

2.胎児ではなくハイリスク出産ではないこと

 

3.娠経過に問題がないこと

 

全て問題がなければVBACは可能と判断
されます。 メリットは、出産後すぐに
赤ちゃんと触れ合うことが出来ますし、
何より経膣分娩を経験できます。

 

しかしデメリットもあります。

 

こちらも先ほどお話しましたが、
子宮破裂の危険があるということです。
子宮破裂を起こすと、出血が多くなる
ことから、赤ちゃんはもちろん、
お母さんも危険な状態になります。

 

もちろん100%子宮破裂が起こる訳
ではないので、無事にVBACでの出産を
成功させる方もいらっしゃいます。

 

しかし安易な考えでVBACを実施するのは
危険だということを忘れないで下さい。

 

ただただ経膣分娩したいという気持ち
だけでは出来ないのが現実です。
家族と医師とよく相談して、赤ちゃんと
お母さんにとって、最善の出産方法を
見付けて下さい。

 

 

家族計画の大切さ

 

家族計画とは、家族の経済力や母子の
健康を最優先に考え、出産間隔や子供の
人数を計画的に調整することです。

 

ただ子供が欲しいと無計画な妊娠、出産
ではその後精神的にも金銭的にも大変です。

 

育児は出産してからがスタートですから。
しかし、必ずしも欲しいと思ったタイミング
で子供を授かるとは限りません。

 

また、まだ先で良いと考えていても、
予定より早く子供を授かる場合もあります。

 

どんな場合でも、しっかり次に授かる子を
迎えてあげられる様に準備しておくことは
大切です。

 

同時にお姉ちゃんかお兄ちゃんになる、
今居る子供の心のケアも忘れないで下さい。

 

我が家は上の子が1歳7ヶ月の時に
下の子を妊娠したので、お腹に赤ちゃんが
居ることを伝え、「とても大事なのよ」
と伝え続けました。

 

また「あなた(上の子)もこうやって
ママのお腹に居て、皆で大事に大事に
されて育ったのよ」と伝えました。

 

理解しているかしていないかは
わかりませんでしたが、少しずつ理解
してきたのか、お腹を撫でてくれるように
なりました。

 

産まれてからはもちろん赤ちゃん返り等も
ありましたが、面倒見の良い優しい
お姉ちゃんです。上の子はまだ赤ちゃん
だからわからない、ではなく、きちんと
家族の今の形を伝えてあげることはとても
大切だと学びました。

 

 

帝王切開の年子、次の出産は家族で相談しましょう

 

年子がが良い、悪いという訳では決して
ありませんが、今、自分の身体は
次の妊娠、出産に耐えられる身体なのか、
そしてそれぞれメリット、デメリット、
またリスクがあることは理解しておいて
損はありません。

 

家族皆が安定した気持ちで新しい家族を
迎えられる様に、しっかり話し合って
みてください。

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