帝王切開、尿管カテーテルはいつまで?注意点や痛みの経験談

帝王切開、尿管カテーテルはいつまで?注意点や痛みの経験談

 

帝王切開での出産は率直に言うと「怖い」という
イメージ。または「不安」という気持ちを抱いて
いるお母さん方多いと思います。

 

今回はその中でも尿管カテーテルはいつまで
するのか、痛みや注意点について経験談をもと
にお話させて頂きます。

 

イメージがつかないことも不安要素の一つ
なのでここでイメージがしやすくなるといいなと
思います。

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尿管カテーテル使用目的について

 

尿管カテーテルは、膀胱留置カテーテルとも
言います。長時間安静制限のある方や膀胱等の
手術を行った方、おしっこを出やすくする薬を
飲んでいる(利尿剤)方など使用する対象の方
は多くいます。

 

尿管カテーテルを挿入し留置することで
24時間観察が可能になります。

 

・尿量を正確に測定できる
・尿の色やにおい
・尿に含まれる浮遊物の有無の確認
・体の水分量(in-outバランスを知る)
・動けない人でも尿の排泄が可能

 

細かく言うと、疾患によって使用する薬剤の
効果を評価するために尿管カテーテルを留置
するといったこともあります。

 

 

帝王切開で尿管カテーテルの注意点

 

帝王切開では子宮下部横切開
(膀胱を剥離し子宮壁を切開)をする際に、
合併症の一つとも言われる「膀胱損傷」が起こる
可能性があります。

 

そこで、尿管カテーテルを留置することで膀胱内
が出血していないかどうかをいち早く知ることが
可能になります。

 

また、帝王切開後はベッド上安静となります。
寝返りなども助産師さんの介助を必要とします。

 

また、麻酔も効いており歩行し排泄の為に動く
ことは困難です。私は実際、仰向けから少しずつ
リクライニングベッドの角度を上げていき90度
まで体を起こします。

 

助産師さんが血圧を測り問題なく、気分不良が
なければ、次はベッドに足をたらし座ります。
そして立位から歩行へと段階を経て行います。

 

一度、歩いた際に眩暈と血圧が低下しビックリ
したことがありましたので、みなさんも気を
付けてください。

 

 

おむつでの排泄の場合

 

帝王切開では、創部が恥骨の上にあるため尿管
カテーテルをせず、おむつでの排泄となって
しまった場合、悪露が創部に付着する可能性も
あり、体勢によっては尿も創部を汚染してしまう
要因になります。

 

創部は基本「清潔」も保たなければなりません。
清潔に保つ目的の一つとして、尿管カテーテルを
留置します。

 

 

尿管カテーテルはいつまで?

 

尿管カテーテルはいつまでするの?と言うのも
不安要素の一つです。

 

尿管カテーテルの留置に関しては、個人差が
ありますが助産師さんから説明があるように
帝王切開実施後の次の日(術後1日目)に自分
でトイレに行ける程の距離歩行出来たら、
尿管カテーテルを抜去します。

 

帝王切開術後1日目に?歩行?と驚く方も多い
と思いますが、それには大事な理由があります。

 

簡単に説明すると歩行には、子宮復古促進と
深部静脈血栓予防、腸を動かすという大事な
役割があります。

 

しかし、その際には助産師さんなどの見守り
の中、実施する必要があります。長い時間
ベッドで横になっていたのですから、急に
起き上がったり、歩行しようとすると危険も
伴います。

 

血圧の大きな変動による眩暈や気分不良など。
それにより転倒する恐れもあるため必ず助産師
さんの指示に基づいて行うことが重要です。

 

ここで、痛みが治まるまで尿管カテーテルを
留置したらいいのでは?と考える方もいると
思いますが、尿管カテーテルを長い間留置した
場合に起こるデメリットもあります。

 

 

尿管カテーテルの長期留置のデメリット

 

尿管カテーテルの長期留置に対しての
デメリットについて説明すると、

 

・尿閉を引き起こしてしまう危険性
(尿を自分で出す力が弱まります。その為、
膀胱内で溜まる一方で意識して出せない状態。)

 

・体を動かすきっかけが、少なくなり同体位
で長時間過ごしてしまう。

 

・感染のリスクが高まる
・尿管カテーテル挿入部位の違和感の出現

 

など様々なことが起こる可能性も考えられます。

 

尿管カテーテルを長期間留置していると、
自分の意識とは無関係に尿が作られれば管を
通して排出されます。

 

尿は、ある一定の量が溜まると「尿意」
という形であらわれます。

 

排尿をするためにトイレに行き腹部に力を
入れることで、排尿が可能となりますが、
その期間をせずに長期間いると体が自分で
意識して尿を排出することを忘れようとして
しまいます。

 

その為、動けることが可能で体の状態が問題
ないならば、しっかり歩きトイレへ向かい排尿
するという事が大切になります。

 

また、陰部や創部を清潔に保つためには
シャワー浴をすることで陰部を清潔に保つ
ことが出来ます。

 

他に、カテーテルが留置されているのですから
少なくとも違和感があります。

 

私はずっとおしっこしたいような感じがし、
痛みより違和感がずっとあると言った方が表現的
には近いかと思います。
また、体を動かすたびに違和感を強く感じます。

 

違和感や痛みで不眠になり体調を崩してしまう
ことは、好ましくありません。

 

腰椎麻酔が効いている際にも、やはり尿管
カテーテルの違和感はありました。

 

尿管カテーテルを挿入する時、留置している時、抜去する時の痛みは?

 

尿管カテーテルを挿入する際は、病院の進め方
にもよりますが、私の場合は腰椎麻酔を実施し
両下肢が痺れた状態であるかを確認した後に、
尿管カテーテルを挿入していました。

 

その為、尿管カテーテルを挿入する際の痛みは
全く何も感じなかったです。

 

腰椎麻酔前だと、一瞬気持ち悪い感じがしたな
という感覚はありますが、痛みを感じる方は
少ないと思います。

 

そして留置している時の痛みについて、痛み
よりも違和感の方が強いと思いです。

 

引っ張られるような、ピリッとするような
感覚が主です。尿管カテーテルと繋がって
いる尿を溜められるバックがありますが主に
そのバックは、ベッド柵の左右どちらかに
掛けます。

 

その為、バックが右に掛かっている場合
だと左向きに寝返りをする際違和感又は
引っ張られるような感覚。

 

最後に抜去する時の痛みについてですが、
女性の尿道は2〜3cmの為短いです。

 

その為、違和感と同時に尿管カテーテルが
抜去できていることがあります。

 

尿管カテーテル抜去時よりも、抜去後の
排尿の際に少しの痛みを感じると思います。

 

しかし、2〜3日程で尿管カテーテルが挿入
されていた部位の痛みは消えることがあるため
心配しなくても良いかと思います。

 

そこで大事なのは、自分の力で排尿・排便が
できるかという事なので尿管カテーテル抜去後
違和感を感じても、尿意等は我慢せずしっかり
出してください。

 

後陣痛に怯えていましたが、逆に歩行したほう
が痛みに自分が敏感にならずにいられたなと
感じています。

 

 

不安があることは助産師さんへ相談しましょう

 

カテーテルを入れると言われた際には、
ビクビクしますよね。

 

なんだかんだ、私も帝王切開3回目では
ありますが「尿管カテーテル嫌だな」という
思いはありました。

 

引っ張られるような変な違和感を凄く
「不快」に感じるのは正直なところですが、
あまり不安を抱えずに。どうしても不安で
あるなら助産師さんへその不安を伝える事は
安心して帝王切開に臨める方法の一つだと
思います。

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