臨月、お腹の痛みや張りの原因や注意すべき症状について

臨月、お腹の痛みや張りの原因や注意すべき症状について

 

臨月とは、妊娠10ヶ月、
週数でいうと36週目から39週6日を指します。
そして、40週0日目が出産予定日となります。

 

いよいよ臨月に差し掛かると、
お腹が頻繁に張ったり、
不定期に痛みが走るなどの現象があります。

 

臨月にお腹が張ったり、
痛みが起こるのはどうしてなんでしょうか。

 

ママの体で起こっている、
臨月のメカニズムをご説明します。

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お腹の張り、痛みってなに?

 

お腹が張る、といっても、
特に初めての妊婦には
分かりづらい症状かも知れません。

 

自分では気にしていなかったのに、
検診時にお医者様や看護師さんから、
「お腹が張っているね」
と指摘されたというママもいることでしょう。

 

お腹が張るというのは、医学用語では
「子宮収縮」と言います。

 

子宮とは、筋肉のかたまりです。
普段は、柔らかくリラックスしている
筋肉なのですが、
例えばママが体を動かすなど、
何らかの刺激が加わると、
緊張して固くなるのです。

 

この「緊張して固くなった状態」のことを、
「お腹が張った」
と表現します。

 

ママの自覚症状としては、

 

・お腹がカチカチに固くなる

 

・便秘が1週間続いたようなお腹の重さ

 

・炭酸ガスでお腹を膨らませた感じ

 

・子宮がバスケットボールのようになる

 

・手で触って、子宮の形が分かる

 

などの体験談があります。

 

よく分からない、というママは、
毎日、気がついたときにお腹に手を当てることを
習慣にするとよいですよ。

 

(あれ? お腹が固いかも?)
と感じるときがあると思います。

 

それがお腹が張っている状態で、
慣れてくると、だんだん平常時との
区別がついてきますよ。

 

 

どうしてお腹の痛みや張りが起こるの?

 

臨月にお腹が頻繁に張ったり、
ときどき痛みが起こるのは、
ママの体と赤ちゃんが、
出産の最終準備に入ったからです。

 

臨月の、不定期に起こるお腹の張りや
痛みのことを、「前駆陣痛」といいます。
出産を迎えるための自然現象ですので、
心配しなくても大丈夫ですよ。

 

前駆陣痛は、いわば出産時の本陣痛に
向けての予行練習です。

 

本陣痛は、張りや痛みが規則正しく
数分ごとに起こり、
その強さも徐々に増してくるのが特徴です。

 

しかし、前駆陣痛では、
張りを規則正しく数分ごとに感じることはなく、
痛みも、強くなったり弱くなったりと、
まちまちです。
張りを感じたときに、
横になったりして少し休憩していれば、
いつの間にか治ることが多いでしょう。

 

(本陣痛と見分けがつくかしら?)
と心配されるママもいますが、
「張りと痛みが定期的に起こっているのか」
がポイントです。

 

本陣痛かもしれないと心配なときは、
張りが起こるたびに時間をメモしておき、
痛みが数分刻みに起こっていないかを
チェックするといいですよ。

 

規則的な周期で張りが起こっていなければ、
本陣痛ではなく、前駆陣痛だと考えられます。
落ち着いて、痛みが治まるのを待ちましょう。

 

 

注意するべき症状は?

 

臨月の張りや痛み、いわゆる前駆陣痛は、
出産前の予行練習のようなもので、
基本的には心配はありません。

 

しかし、なかには危険な症状が隠れている
こともありますので、
次のような症状があったら、
注意してください。

 

・激しい痛みが起こる。

 

・いつもよりお腹の張りが強い。

 

・出血、破水を疑う液体が出た。

 

このような症状が現れた場合、
胎盤早期剥離など、
危険な状態に陥っている可能性があります。

 

胎盤早期剥離とは、
赤ちゃんに栄養を供給している胎盤が、
まだ出産前にも関わらず
子宮から剥がれてしまった状態です。

 

胎盤は通常、赤ちゃんが産まれたあとに
ママの体から出てきます。
それが先に出てしまうと、子宮の壁から出血
し、赤ちゃんとママの体に危険が及ぶのです。

 

胎盤早期剥離が起こる確率は、
妊婦全体の1パーセント前後と言われており、
非常に稀な疾患です。
しかし、赤ちゃんとママの命に関わる
重大なリスクのある疾患です。

 

先に述べた、注意するべき症状があったときや、
何よりもママ自身が、
(いつもの張りや痛みとは、何か違う)
と違和感を覚えたときは、
すぐに病院に連絡をしましょう。

 

 

臨月の張りや痛みは、陣痛の予行練習

 

臨月に入ると、小さな症状に対しても、
(もしかして、出産の兆候?)
と敏感に反応してしまいますよね。

 

臨月の張りや痛みは、前駆陣痛。
本陣痛に耐えるための、練習期間です。

 

前駆陣痛は、不定期にお腹が張るもので、
定期的に張りと痛みが起こる
本陣痛とは違いますから、
きちんと見分けがつきますよ。

 

張りや痛みが来たら、無理をせずにひと休みして、
冷静に痛みをやり過ごしましょう。

 

そして、いつもと違う症状が出たときには、
すぐに病院に連絡、受診ができるように、
準備をしておいてくださいね。

 

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