つわりがひどくて5回の点滴、通院をした体験談
妊娠初期に悩まされる妊婦さんも多い「つわり」。
特に吐きつわりの場合脱水になって
つらい思いをすることも多いのではないでしょうか。
どうしても自力では乗り越えられないほど
のつわりもあります。
そのような時は病院で相談すると
点滴を受けることができます。
私自身、つわりがひどくて第1子、第2子と
つわりがひどくて点滴の経験をしました。
つわり時の点滴について自身の体験談をもとにご紹介します。
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点滴が必要なつわりとは?
点滴が必要になるほどのつわりとは
どのような状態なのでしょうか。
つわりがどんなにつらくても、
・つわりは誰にでもあるし誰でもつらいもの
・時期が過ぎるまで耐えるしかない
・つわりがあっても仕事をしている人もいるから頑張らないといけない
このように考えていませんか?
つわりの程度はとても個人差が大きく
ある人はなんとか仕事を続けられていても、
ある人は入院してしまうほど
深刻な状態になることもあります。
自分自身では判断しづらいかもしれませんが
目安としては水分も摂れない
飲食しても吐き戻してしまうことが続く、
体重がどんどん減っているような場合は
脱水症状に陥っている可能性があります。
このような時は「つわりで病院に行くなんて…」
とは考えずに
一度医師に相談してみてください。
つわりは赤ちゃんがおなかの中で
育っているために起こる現象ですので
つわりそのものをストップすることはできませんが
少しでもつらい症状を和らげるよう
治療を受けることができます。
病院で尿検査をして「ケトン体」を調べると
脱水の状態がどの程度であるかがわかります。
ケトン体が「+」になるのは
体が飢餓状態であることを示しています。
このような場合は点滴をすすめられます。
私は一度「ケトン+++」と出て入院をすすめられました。
どうして点滴を受けると体が楽になるの?
つわりの時に受ける点滴は
どのような成分なのでしょうか。
多くの場合主要成分はブドウ糖です。
水分を補って脱水状態を改善するのです。
それではなぜつわりの治療に点滴が有効なのでしょうか。
それはブドウ糖を補給するとエネルギー代謝が整い、
わかりやすく言うと全身が元気になるからです。
吐き続けたり飲食できずにいると
体の中の水分が不足してしまいます。
脱水が始まると内臓の動きが鈍くなって体がだるくなったり
ひどい吐き気を感じることがあります。
吐き気がひどいとますます飲食できなくなって
さらに脱水症状が深刻化してしまいます。
こうなると、
「つわりで食欲不振→脱水になる→ひどい吐き気でますます食欲不振になる」
という負の連鎖に陥ってしまうのです。
そこでブドウ糖を補うことで脱水を改善すると
食欲が少し戻りつわりに対抗する力も戻ります。
よってつわりがひどいときに点滴を受けることは有効なのです。
私が点滴をしてもらった時はブドウ糖液といっしょに
「プリンペラン」も点滴してくれていました。
プリンペランは吐き気止めです。
妊娠初期は特に薬に慎重になる時期ですが
吐き気止めを使用した方が良いと先生が判断することもあるようです。
実際に点滴を受けた体験談@
自慢ではないですが私は何度もつわりのために点滴を受けました。
1週間で4キロ減って倒れこんでいる私を見て
夫が産婦人科に電話で問い合わせてくれたのが一番始めです。
確か妊娠に気づいてから2週間ほどでしたので妊娠7週頃です。
そこで「すぐに来てください」と言われて病院に運んでもらいました。
それまでは「つわりで病院に行く」
という考えがなかったのですが
夫のおかげで受診することになりました。
調べてもらうとケトン+++で
「重度妊娠悪阻」と診断されました。
点滴を受けて一度帰宅することもできるが
それともこのまま入院するかと聞かれました。
入院だなんて全く心の準備ができていなかったので
この日は点滴を受けることにしました。
もう外来診療が終了する時間だったために入院病棟に案内されて
個室のベッドで2時間の点滴を受けました。
眠れればあっという間なのですが、
そうもいかずに長い2時間を過ごしました。
点滴を受けた経験がある方はわかると思いますが
点滴を1時間以上受けていると
お手洗いに行きたくなるんですよね。
頻繁にトイレに行き
「あぁ、せっかく水分を補うのに尿で出しちゃって大丈夫なのかな」
などと考えていました。
点滴を終えて帰宅するといつもよりも
吐き気がかなり改善されていることに気づきました。
おえっとならないので水分もごくごく飲むことができます。
かすかな吐き気は残っているけれど
点滴前と比べればかなり楽になりました。
残念ながら効果は3日間ほどで切れてしまい、
またひどい吐き気と戦う→耐えられずに点滴に通う
を繰り返しましたが、
3日間でも体が楽になるとまだまだ頑張れる気がしました。
結局第一子のつわりの時は点滴通院を5回、
重度妊娠悪阻での5日間の入院も経験してしまいました。
実際に点滴を受けた体験談A
第二子のつわりの時は、前回の経験から
できるだけ脱水にならないよう
どんなに吐き気がひどくてもちょこちょこ水分を
摂るように心がけていました。
その甲斐があってか
なんとか点滴するほどのひどい状態には
ならずに妊娠4ヶ月に入ったのですが、
この頃限界が訪れてしまいました。
あまりの吐き気の強さと毎日十回以上吐いていたことにより
だんだん意識が朦朧としてきて
気づいたらスマホで「つわり 母体 危険」
などと無意識に調べていたほどです。
「ああ、点滴がある時代に生まれて良かった」と考えながら
「そうだ!こんな時は点滴だった」と思い出しなんとか病院へ行きました。
事情を話すと「ケトンが出ているので点滴しましょう」
と言われたのですが
ここは産婦人科専門病院ではなく
内科と産婦人科がある病院だったため
内科の検査室のベッドで点滴を受けました。
注射を受ける人などの出入りも激しいし
看護師さんも歩き回っているしで
まったく気は休まりませんでしたが
2時間の点滴はとても長く感じるので
周りが騒がしいくらいの方が気がまぎれたかもしれません。
この時はすでに妊娠4ヶ月の後半だったせいか
点滴を受けた日から吐き気がとても楽になり
その後ひどい吐き気がぶり返すことはありませんでした。
つらい吐き気はつわりのせいというよりも
脱水が原因だったのかもしれません。
点滴にはいくらくらい費用がかかる?
つわりの治療で点滴を受ける場合、
どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
第一子の時に合計5回通いましたが
初回は4000円近くかかりました。
その後の4回は1回につき約1400円でした。
第二子の時は点滴通院は1回のみで1000円弱でした。
もちろん健康保険が適用されますので
自己負担はそれほど大きくありません。
これ以外にも自力で病院まで行くことがつらい場合は
タクシー代などもかかります。
私の場合病院の支払いよりもタクシー代の方が
高いくらいでした。
点滴でエネルギーの補給を!
点滴には吐き気止めを入れてもらっていたので
医師に「点滴ではなくて吐き気止めを家で飲めるように処方してもらえませんか?」
と頼んだことがあります。
しかし医師の答えは
「点滴が効果があるのは吐き気止めの力ではなくて水分を補うからなんです。
吐き気止めを飲んでも効果はほとんどないと思いますよ」
というものでした。
大事なのは水分を補うことなんですね。
つわりで吐き気がひどく飲食ができないと
どんどん脱水症状が進んでしまいます。
点滴を受けると一時的ではあっても
楽になりますので相談してみてくださいね。
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