臍帯ヘルニアの中絶手術のやり方や内容、術後の生活について

臍帯ヘルニアの中絶手術のやり方や内容、術後の生活について

 

臍帯ヘルニアとはお腹の中の
赤ちゃんに起こる奇形の病気です。

 

赤ちゃんのお腹の外に臓器や肝臓類など
が出てしまい、それを戻す手術によって
退院後は元気に過ごすことができますが、
中には出産後は赤ちゃんが自力で生きていけず、
中絶手術を行わなければならない
重度な臍帯ヘルニアもあります。

 

臍帯ヘルニアとはどんな病気なのか、
中絶手術の内容や術後について今回ご紹介します。

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臍帯ヘルニアという病気について

 

臍帯ヘルニアとはお腹の中の
赤ちゃんに起こる奇形の病気です。

 

臍帯ヘルニアとはどんな病気か?自身の体験談の記事をご覧ください)

 

中には出産後自力で
赤ちゃんが生きていけず
中絶手術を行う場合もあります。

 

実は私も第二子を妊娠中に
臍帯ヘルニアと診断されました。
第一子の時にはなかった初めて
知る病気ですごく戸惑いました。

 

妊娠3カ月頃の妊婦健診のエコー検査の際に
初めてわかりました。

 

でもその時はまだ赤ちゃんも
小さかったことから医師も
「赤ちゃんのお腹の上に影のようなものが見える」
というくらいハッキリとは判断できない状態でした。

 

臍帯ヘルニアと診断される時は
妊婦健診のエコー検査で診断できますが、
妊娠3カ月頃の赤ちゃんの様子は
まだまだ体もとても小さく、
体自体も形成が始まった段階なので、
医師も判断しずらい時期でもあります。

 

臍帯ヘルニアと診断された
方はやはり妊娠初期のうちに
その疑いが出てきて、
妊娠中期頃に臍帯ヘルニア
というハッキリとした診断がされます。

 

私の時も妊娠5カ月頃に
臍帯ヘルニアと告げられました。

 

 

臍帯ヘルニアで中絶になるのはどんな時?

 

臍帯ヘルニアで中絶手術を行う場合は、
母子の状態などで判断します。

 

お母さんのお腹の中ではへその緒からの栄養などで
守られていて生きることができても、
出産後は自力で赤ちゃんが生きていけないと
判断された場合に中絶手術が行われます。

 

しかし、これはもちろん医師とお母さんやご家族と
しっかり話し合って決められます。

 

私も臍帯ヘルニアと確定された時に医師から、
「今はお母さんのお腹の中で
守られてすくすくと生きられていますが、
産後は自力では生きられないでしょう。
そうなると選択肢は2つです。

 

1つはこのまま出産まで過ごして、
出産後は赤ちゃんに器具などを
つけて生きられるようにする。
もう1つは中絶手術を行う。」と言われました。

 

臍帯ヘルニアという病気は
赤ちゃんに起こる奇形の病気なので、
母体側に体の影響は何もありません。

 

母子共にいますぐ手術しないといけない
緊急性の場合はすぐに手術が行われますが
それ以外はすくすくと
お腹の中で赤ちゃんは育っていきます。

 

私の時もすくすくとお腹の中で大きくなっていて、
心臓もとても元気に動いていたり、
手足も元気に動いている様子が
エコー検査でも見ることができました。

 

妊娠5カ月で臍帯ヘルニアと診断されたので、
そろそろ胎動が分かるかな?くらいの時期で、
手術日前日くらいから、もしかしてこれ胎動…?と
感じるくらい元気なのがとても寂しかったです。

 

私の時は臍帯ヘルニアの他に足にも奇形が見つかり、
障害と器具をつけての生活となると言われたので
それは赤ちゃんにとっても私にとっても辛い選択でしたが、
中絶手術を決断しました。

 

 

臍帯ヘルニア中絶の手術のやり方は?

 

臍帯ヘルニアの中絶手術は帝王切開もしくは
陣痛剤を使用した自然分娩で分娩します。

 

中絶手術とはいえ分娩になるので
出産一時金は利用できます。

 

私の時は陣痛剤を使用した自然分娩で分娩しました。

 

緊急性がないかぎりは自然分娩でなるべく体に
負担がかからないような中絶のやり方になります。

 

私は第一子の時は低置胎盤の可能性が
あったことから、予定分娩の帝王切開だったため
陣痛を経験することなく出産したので
陣痛剤を使用すること自体すごく緊張しました。

 

分娩の仕方は通常の分娩となんら変わりはありません。

 

ただ、自然分娩の場合
子宮口をある程度広げないと分娩できないため
ラミナリアという海藻でできた
棒のような物を使い子宮口を広げる作業があります。

 

一気に広げるのではなく、2日間くらいかけて
子宮口を広げていきます。

 

最初は1本、徐々に本数を
増やしていくのですが、
回数を重ねるごとにとにかく
痛みが辛くなります。

 

特に中絶手術のために広げている作業ですので、
お母さんの精神状態もすごく辛いものになります。

 

この痛みを乗り越えれば
会えるとわかっていれば
どんな痛みでも耐えられますが、
この痛みを耐えたあとには
お別れが待っていると思うと、
とても精神的にも辛い痛みになります。

 

そんな時、助産師さんや医師に
たくさん気持ちをぶつけてください。

 

私も最初は辛い気持ちを我慢していましたが、
痛みも不安も重なり、精神的にも不安定になりました。

 

そんな時に助産師さんがたくさん
言葉をかけてくれたり、
痛みを少しでも和らげるために
湯たんぽなども用意してくれて
気持ちが楽になりました。

 

中絶手術で一番辛いのはお母さんです。

 

たくさん助産師さんや家族に気持ちをぶつけて、
少しでも気持ちを楽にして手術に臨みましょう。

 

 

臍帯ヘルニアの中絶後の生活は?

 

中絶後の生活で気を付けなければならないのは、
中絶後とはいえ分娩後になりますので
体もすぐには回復しません。

 

通常の出産でしたら赤ちゃんと一緒に5日間くらい
入院してから帰宅となりますが、
中絶後にお母さんの体の状態がよければ、
早ければ翌日には帰宅できます。

 

私は第一子がいたこともあり、
分娩の翌日に退院しました。

 

主人の仕事がとても忙しく、
私の母に子供を見てもらっていたのと、
子供も寂しいのを我慢してたくさん頑張ってくれていたので、
少しでも早く帰りたいと思い翌日退院を決めましたが、
体はまだまだ不安定でした。

 

ホルモンのバランスや、体の体温調節もうまくできず、
退院した日の夜に体のだるさがあり、
子供の面倒を見ることすらできない状態になりました。

 

分娩後なのでまだまだ悪露もあります。

 

貧血気味にもなっていたので、もう少し病院で
休んでいけばよかったかなと少し後悔はしました。

 

ですが子供のことや、病院で赤ちゃんの産声を聞くのも
辛いと感じ帰宅を決めました。

 

きっとあのまま病院にいたほうが精神的にも
辛かったかもしれません。

 

退院の時期を自分で決められるようでしたら、

 

まずはご自身の体の調子を考えてから決め、
家族にもどれだけ助けを求められるかで時期を決めましょう。

 

帰宅しても思うように動けない場合、家族の助けが必要になります。

 

医師や家族ときちんと話し合い、
退院の時期をしっかり決めておきましょう。

 

 

支えあって乗り越えましょう

 

愛しい我が子とお別れするのはとても辛いことです。

 

臍帯ヘルニアは赤ちゃんに
偶然起きてしまった奇形の病気なので、
お母さん側に問題がないことも多く、
中絶するということは精神的にも体力的にも
とても辛い手術となります。

 

中絶後とはいえ分娩にかわりはないので、
お母さんも無理をしないことが大切です。

 

また、中絶後に痛みや体の辛さがあるときは
すぐに医師に相談しましょう。

 

中絶をするということは母親に
とってとても辛く悲しい決断でもあり、
赤ちゃんのためにもお母さん自身のためにも
前へ進むため手術になります。

 

たくさんたくさん不安な気持ちを
ご家族にぶつけていいんですよ。

 

中絶手術で一番辛いのは痛みを
経験するお母さん自身になりますが、
同じようにご主人も辛い気持ちでいるはずです。

 

辛い気持ちをお互いにたくさんたくさんぶつけて、
お互いを支えあって、この手術を
乗り越えて前に進んでいきましょう。

 

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