妊娠糖尿病とは?基準となる数値や食事療法について
産院で行う妊婦健診の際に
血糖値を測定する
「経口ブドウ糖負荷試験」という検査があります。
これは、空腹の状態でブドウ糖を
溶かした水を飲み、血液検査を行います。
この検査で血糖値の数値が高いと、
妊娠糖尿病という診断になり、食事療法などで
数値を基準値まで下げる方法を取りますが、
悪化すればインスリンを
打ち数値を下げなければならなくなります。
そうならないためにも今回は、
妊娠中の血糖値の数値を下げる方法や
食事療法などをご紹介します。
sponsored link
妊娠糖尿病とは?
妊娠すると血糖値が上がりやすく
なると言われていますが、
多くの人は出産後に血糖値は正常に戻ります。
しかし出産後も高血糖が続くようであれば
糖尿病になってしまうこともあります。
妊娠糖尿病にかかると赤ちゃんが
巨大化になる可能性や
先天奇形が起こりやすくなり、
赤ちゃんの骨格や消化器など
様々な器官で奇形が起こることがあります。
そうならないために産院では妊婦検診時に
血液検査をして血糖値をチェックします。
その数値が高ければ食事療法や運動などで
血糖値を標準値になるように産院の指示の元
コントロールしていき、出産の際に安全に
出産できるよう体制を整えていきます。
妊婦健診時に行う血液検査の費用は?
妊娠中に受ける血液検査は
3回行う病院が多く、
妊娠初期に1回、中期に2回目、後期に3回目
という流れになります。
妊婦健診の費用は住んでいる自治体によって
補助額は異なりますが、
血液検査の際には大体1万円くらい
かかることがあります。
血液検査を行う前に産院から
「次回は血液検査を行いますので」と
言われると思いますが、
検査を受ける前に産院に費用を
確認しておきましょう。
妊娠糖尿病と診断される数値は?
検査当日は朝食抜きでブドウ糖を
溶かした水を飲んで
検査を行います。
飲む前→飲んでから1時間後→
飲んでから2時間後
の計3回血液検査を行います。
基準とする数値は、
「空腹時 92mg」「1時間後 180mg」
「2時間後 153mg」。
この3回のうちどれか1つでも上記の数値を
超えてしまったら妊娠糖尿病という
診断になってしまいます。
私の場合、1時間後の数値が182mgで、
たった2mg超えていても
妊娠糖尿病予備軍と言われてしまい、
産院の指導の元、食事療法や
自宅で毎食後に血糖値の測定などを行い
出産までコントロールしていきました。
ギリギリの数値だからいいのでは?と
思うかもしれませんが、
理想は基準の数値未満と教えてもらいました。
検査の前日から甘いものを控えたり
食事を抜いてしまうことのないようにしましょう。
この数値は前日に調整したから
翌日に数値が下がると
いうわけではありません。
常日頃のバランスの取れた
食生活をしていかないと
標準的な数値にはなりませんので、
妊娠を考えている時期からしっかり
コントロールしていくことが大切です。
妊娠糖尿病の食事療法について
妊娠中はつわりがあって
食事を取りたくない人もいれば、
食べていないと気持ち悪くなる
という人もいますよね。
血糖値を管理するにはまず
食事療法が基本となります。
当分が高いお米や麺類などの
炭水化物を取りすぎないようにし
、野菜などの食物繊維の多い食材を
多く取り入れるようにしましょう。
血糖値の上昇を抑える食材として、
キャベツ、ごぼう、きのこ類、海藻類
などが挙げられています。
この食材を見ても、野菜中心の食事にすると
血糖値を抑えられるのが分かりますよね。
私も妊娠中は血糖値が高く、
産院から食事療法を勧められました。
しかし妊娠中甘いものが無性に食べたくなり
食欲を抑えるのが大変でした。
妊娠中は特にストレスがたまりやすくなりますので
ついつい食事で発散したくなるものです。
ですので私の場合、
全く甘いものを食べないというのは
すごくストレスになるので、
1週間に1回だけ甘いものを
食べても良い日を作り、
ストレス発散をしていました。
もちろん3食の食事はなるべく野菜中心の食事に
なるように心がけていました。
そのようにご自身でストレスを
溜めないように、上手く自分なりの
食事療法を見つけてみて下さいね。
また、食事だけでなく運動でも
血糖値を下げることができます。
無理のない範囲で1日30分でも
ウォーキングできるといいでしょう。
妊娠中の血糖値、産後はどうなる?
妊娠中に妊娠糖尿病と診断された場合、
退院前や赤ちゃんの1カ月検診の際にも
血液検査を行い、
数値をチェックすることがあります。
多くの方は産後の血糖値の数値は
基準値に戻りますが、
中には産後も数値が高いままで
糖尿病という診断に
なってしまう方もいます。
産後も糖尿病という診断になった場合、
定期的に糖尿病内科に通い治療を行うように
指導されることがあります。
産後は赤ちゃんのお世話で大変なのに、
定期的に病院に通うのは嫌ですよね。
そうならないためにも妊娠中に
しっかり生活習慣を身につけ、
血糖値を上げないような食事のとり方や
運動を行っていきましょう。
また、産後に授乳をしている方はすぐにお腹が
空いてしまうのでついつい食べ過ぎてしまうことが
あると思いますが、
授乳に必要なカロリーは新生児期では
1日500KCalと言われています。
500KCalというと牛丼1杯分くらいです。
1日牛丼1杯分と聞くと意外と少ないですよね。
赤ちゃんに栄養を届けなきゃ!
と思いたくさん食べてしまうと、
血糖値もグングン上がりあっという
間に基準値オーバーになってしまいます。
特に赤ちゃんの1カ月検診までは
外出もできないので、
食事でしっかりとコントロールしていきましょう。
産後も血糖値を意識した食生活を
次の妊娠を考えている方は妊娠前から
血糖値を意識することも大切です。
次の妊娠をした時にまた
血糖値も高くなることがあります。
私の場合、1人目の時に
甘いものを我慢していた反動で
2人目を妊娠する前まで
甘いものを好きなだけ食べてしまい、
その結果いざ2人目を妊娠して
血糖値を測定してみると
基準値オーバーになってしまいました。
子育てしながらの妊娠生活はストレスが更に
溜まりやすくなります。
そんな中血糖値を
気にしながら食事を取ることは
思っている以上にストレスがかかります。
常日頃からバランスの取れた
食生活をしていればそんな
余計なストレスはかかりませんので、
産後も3食バランスの取れた
食生活や定期的な運動を行って、
血糖値も安定した生活を過ごしていきましょう。
関連ページ↓
・妊婦の血糖値が高いと起こる病気のリスクや血糖値を下げる方法
・妊娠糖尿病による胎児への影響は?出産後、新生児にも影響ある?