妊娠糖尿病による胎児への影響は?出産後、新生児にも影響ある?

妊娠糖尿病による胎児への影響は?出産後、新生児にも影響ある?

 

妊娠糖尿病は
血糖コントロールがきちんと出来てないと
胎児への悪影響が懸念されます。

 

糖尿病による胎児奇形は
妊娠7週目以前に生じやすいと
言われています

 

妊娠7週目は、妊娠発覚して間もないか
妊娠したことにすら
気付いていない時期でもあります。

 

だからこそ、妊娠を希望している方は
妊娠前から血糖コントロールを
意識しておくことが大切です。

 

コントロールが上手くできないと
医師から妊娠継続が危険であると
判断されるケースもあります。

 

ここでは、妊娠糖尿病による胎児への影響
について説明していきます。

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妊娠糖尿病による胎児への影響

 

妊娠糖尿病の原因やなりやすい人の特徴などは
妊娠糖尿病の原因や症状、改善方法は?
の記事で紹介しています。

 

また、妊娠中の胎児への影響は
下記の事があげられます。

 

・胎児奇形
(胎児の身体は妊娠4週目頃〜つくられ始め、
高血糖の影響を受けやすくなります)

 

無脳症、ダウン症、口唇病、口蓋症など
胎児の形態的に異常が見られます。

 

 

・巨大児
4000g以上の胎児。
難産になりやすく、胎児自体も、
出産時に骨折したり神経麻痺が
残ってしまうなどのリスクがあります。
また、産後も新生児に異常が出やすいです。

 

 

・子宮内発育遅延
子宮内で発育が遅い、または止まってしまい、
基準値と比べて胎児が小さい状態のこと。

 

出生後も神経障害や、臓器障害などが
見られることがあります。

 

 

また、切迫早産・早期破水にもなりやすいです。

 

 

生れてからも新生児にも影響がでやすい

 

出産後も新生児に影響が
出ている場合もあります。
どんな症状があるのかみていきましょう。

 

 

・低血糖
低血糖の状態が続くと脳に悪影響を与え、
神経系の後遺症が残ることがあります。

 

 

・低カルシウム血症
食欲不振や嘔吐、痙攣、発育不全などの
症状がみられる。

 

 

・呼吸窮迫症候群
うまく呼吸ができないことによる
チアノーゼ、多呼吸、陥没呼吸など
呼吸器の障害がみられる。

 

 

・高ビリルビン血症
顔から始まり、全身に黄疸が見られます。
脳障害も起こる可能性があり、
進行すると筋肉硬直、
ひきつけなどの症状も現れてきます。

 

 

・多血症
痙攣や心不全、チアノーゼ、壊死性腸炎など
各臓器の血流障害に悪影響を与えます。

 

 

・肥大型心筋症
心臓の筋肉が分厚くなって、
心臓内部の容量が狭くなります。
血流量が減り、突然死のケースが多くみられます。

 

 

・発達遅延
また、成長してからも肥満や糖尿病の
リスクが高くなってしまいます。

 

 

妊娠糖尿病を予防するには?

 

妊娠希望する場合は
妊娠発覚前から健康管理に
気を付けておくことが必要です。

 

 

妊娠糖尿病を発症してからの
血糖コントロール、食事管理は
ストレスを感じる方が多いです。

 

妊娠を希望するなら
まず普段の生活を見直してみて下さい。
余分な糖分を体内に入れないように
心掛けて下さい。

 

・3食をなるべく決まった時間にとる
・お菓子やごはんの食べ過ぎない
・お酒や清涼飲料水などの嗜好品を飲み過ぎない
・野菜、魚介類などバランス良い食事

 

上記のように日頃から気を付けましょう。

 

 

また、運動など身体を動かすときに
血液内のブドウ糖を消費して
エネルギーに変えていくので
日常生活で体を動かすことも大切です。

 

・積極的に階段の利用
・掃除機だけでなく雑巾がけをする
・早歩きで移動する
・普段より遠回りしてみたり、散歩する

 

ブドウ糖を消費することも意識してみて下さい。

 

 

大切な赤ちゃん、家族の為に自身の健康を大切にしてください

 

待望の赤ちゃんを授かって
これからの楽しみがたくさんあるはずです。

 

妊娠糖尿病はきちんとコントロールで
来ていたら産後自然と治ります。

 

日頃から健康診断を定期的に受けて
自身の健康状態、数値を知っておくことで
妊娠時に余計な心配をしなくてよくなります。

 

ただでさえ慣れない妊娠生活では
体重管理や出産準備など
考えることが増えてきます。

 

楽しく穏やかな妊娠生活を
過ごせるように妊娠前から
自分の健康状態を知っておくと良いですね。

 

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