妊娠中に甘いもの、食べ過ぎによるリスクや対策について

妊娠中に甘いもの、食べ過ぎによるリスクや対策について

 

今までを甘いものを
そんなに食べなかったのに
突然、甘いものが無性に食べたくなって
しまうこともあるほど
妊娠中は味覚が変化したり、
今まで以上に甘いものが
欲しくなることがあります。

 

甘いものを食べたい衝動と
体重管理の為にも我慢しなければ…

 

そんなジレンマやストレスに対しての
原因と対処方法を紹介していきますね。

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なぜ、妊娠中は甘いものが食べたくなるのか

 

簡単に言うと、妊娠したことで、
赤ちゃんに糖を送るために、
母体分+赤ちゃん分の糖分が
必要になるからです。

 

必要量そのものが増えるので、
脳は『甘いものを食べたい!』と命じます。

 

糖は、人間が活動するための
エネルギー源となります。
筋肉や脳などのエネルギーと
なるので必要な栄養素です。

 

胎児も育つときに糖質を栄養としており、
脳などの発達に不可欠なのです。

 

けれど、実際には必要量よりも
摂取量の方が多くなってしまう事が
あるので要注意です。

 

 

甘いものを食べ過ぎることによるリスクについて

 

ではなぜ甘いものを食べ過ぎては
いけないのでしょうか?
糖分の取り過ぎによるリスクを紹介します。

 

 

1.太り過ぎてしまう
糖は、エネルギーとして消費されますが
必要以上に摂取された糖は、
中性脂肪として体内に蓄えられます。

 

つまり、肥満の原因となります。
肥満により産道が圧迫され、
難産の恐れが出てきます。

 

また、下記の病気リスクも高まります。

 

 

 

2.妊娠糖尿病
胎盤から出るホルモンが
血糖値を下げるインスリンの働きを抑制し、
正常な血糖値を保てない状態となり、
『妊娠糖尿病』が発症します。

 

奇形、胎児死亡など胎児への悪影響や、
母体も妊娠糖血圧症や洋水異常などの
発症率が高まります。

 

妊娠糖尿病は、産後に治ることが多いですが、
稀に、数年後に糖尿病が再発する人もいます。

 

 

 

3.妊娠高血圧症候群
妊娠前は無かったのに、妊娠中に
『高血圧』が現れることによって、
母体や胎児に様々なリスクが生じます。

 

重症化すると、
母体は、腎臓・肝臓の機能障害、
子癇(しかん)といわれる痙攣症状
などが見られる場合があります。

 

胎児は、低出生体重児、
子宮内胎児死亡などに
繋がりやすくなります。

 

 

4.糖質中毒
「ごはん食べたばかりなのにお腹が空いてる…」
という経験はありませんか?

 

血糖値が急激に上がる(糖質摂取による)と、
インスリンが大量に出て
血糖値も早々に下がります。
すると、また糖質を欲しがります。
それが空腹に繋がります。

 

糖質も甘味料(ブドウ糖、果糖など)も
依存性が高いのです。
甘いものを摂らないとイライラして、
また糖質や甘味料を欲します。
喫煙の禁断症状のように現れます。

 

糖質と甘味料の取り過ぎには気を付けてください。

 

 

甘いものを食べる前の対策

 

どうしても甘いものが食べたくなる時は
食べ過ぎないように対策をしましょう。

 

 

・軽い運動・ストレッチ
食べたい欲求から、意識を変えましょう。
散歩したり、外を眺めるなど、
気持ちを紛らわしてみてください。

 

職場なら背伸びなどストレッチ、
深呼吸などすることで
一旦リフレッシュするといいですよ。

 

 

・水分補給
水やお茶だと物足りないと思う場合は
ハーブティー、無糖炭酸水など
味があったり、刺激があるものだと
満足感を得られます。

 

清涼飲料水は、見た目が透明でも
糖分多いので要注意です。
どうしても飲みたいときは、
白湯・無糖炭酸などで割って飲んでください。

 

 

・バランスの良い食事
妊娠中は嗜好品が変わったり、
つわりなどで食事管理が難しいですよね。
けれど、バランスの良い食事を
することで不思議と甘いものを
欲さなくなります。

 

特に、ビタミンB6はつわりの
苦しさを軽減する働きもあるなど、
バランス良い食事は、
妊娠生活をより快適にしてくれます。

 

 

 

それでも甘いものが食べたくなったら

 

それでも、甘いものをたくさん食べたいと
なったら、糖分やカロリーなどを気にして
食べるものを選びましょう。

 

 

・フルーツ、野菜
GI値(血糖の上がりやすさ)も
低いものが多く、 
ビタミン類、葉酸なども豊富に
含まれてるのもうれしいですね。

 

ドライフルーツは持ち運べるので、
外出の時に持っていると
出先でついお菓子などを買って
しまうことが避けられます。

 

けれど、フルーツは糖質が多いので、
食べ過ぎは気を付けてください。

 

野菜やおからを使ったお菓子も、おすすめです。

 

 

・洋菓子よりも和菓子
洋菓子よりも比較的カロリー、
糖質は低めです。

 

特に小豆には葉酸がたくさん含まれており、
妊婦にはありがたいです。

 

 

・寒天
寒天自体カロリーもほぼなく、
海藻なので葉酸がたくさん含まれています。

 

 

・自然な甘味を選ぶ 
砂糖や人工甘味料ではなく、
自然の甘みをとるようにしましょう。

 

 

最後に

 

私も妊娠中は、甘いもの食べたい
衝動が良く出てきました。

 

検診の度に2kgずつ体重増加してしまい
食事指導を受けたこともあります。

 

この時期に『糖質中毒』という言葉を知り
妊娠生活中に普段の食生活を見直しました。

 

慣れない妊娠生活や、
仕事・家事などの疲れから
甘いものに手を伸ばしたくなるけれど、
母子ともに安心して妊娠生活、
出産を迎えれるように
出来るところから少しずつやってみて下さいね。

 

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