妊婦さんが嘔吐してしまう2つの原因と受診について経験談
妊娠すると多くの妊婦さんが経験する
つわり。中でも吐き気や嘔吐を
伴うことが多くとても辛いですよね。
妊娠中に嘔吐してしまった場合、
大抵はつわりだと思って過ごすことが
多いかもしれません。しかしその嘔吐、
もしかしたらつわりだけが原因では
ないかもしれませんよ。
今回は、妊婦の嘔吐について
考えられる原因や対処法を
紹介していきたいと思います。
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嘔吐の原因その1 つわり
妊娠中の嘔吐といえば、まず始めに
頭に浮かぶのが「つわり」でしょう。
その原因はまだ明らかにはなっていませんが、
妊娠によりホルモンが乱れるためだったり、
お母さんが赤ちゃんを異物として
認識してしまうためだったりと、
諸説あります。
つわりは妊娠5〜6週頃から16週頃まで
続くのが一般的で、多くの妊婦さんは
安定期に入るころにはその症状が
治まると言われています。
しかし、人によっては安定期以降も
吐き気や嘔吐に悩まされる場合も
ありますので、一概には言えません。
つわりによる嘔吐の場合は、
無理をせず食べられるときに
食べられる食材を口にするようにしましょう。
少量でも構いませんよ。
例え食べたものを吐いてしまったとしても
赤ちゃんに栄養がいかないのでは、と
心配する必要はありません。
しかし、あまりに体重の減りが激しかったり
飲み物も受け付けないような場合には
妊娠悪阻の可能性もありますので
かかりつけ医に相談してみてください。
更に、妊娠初期のみならず後期になっても
再度つわりに悩まされたという妊婦さんも
多いことでしょう。
これは俗に「後期つわり」と呼ばれており、
初期とは原因が異なります。
妊娠後期に入ると子宮がかなり大きくなって
きますよね。これにより胃が圧迫されて
いますので、特に食後などは
吐き気が増してしまうのです。
後期つわりの場合には、
一度の食事で大量に食べすぎず、
少量をこまめに口にすることで
少しでも胃の圧迫感を減らしてあげるように
するとラクになりますよ。
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嘔吐の原因その2 胃腸炎
つわり以外の嘔吐の原因として
考えられるのが「胃腸炎」です。
胃腸炎には様々な原因があります。
生ものなど食事からの感染や、
人からの飛沫感染によるもの、
更に妊娠によるストレス性の場合も
あります。
妊婦さんは妊娠前と比べて
体の抵抗力がどうしても弱くなって
いますので、細菌やウイルスに
感染しやすくなっているのです。
特に夏場はサルモネラ菌など
細菌性の胃腸炎、冬場であれば
ノロウイルスなどウイルス性の
胃腸炎に注意が必要といえます。
胃腸炎になると、激しい嘔吐や
下痢、腹痛が症状として現れます。
しかし安心していただきたいのは、
胃腸炎が直接の原因で胎児に影響を
及ぼすことはまず無いということ。
ですが胃腸炎が原因で脱水になってしまうと、
胎児に酸素が届きにくくなってしまいますので、
水分補給には十分心がけるようにしましょう。
また、流動食など胃に優しく消化に良い
食事がオススメです。辛い食べ物など
刺激物や牛乳など便を緩くする食材は
控えると良いですね。
つわりと胃腸炎の違いとは。受診はどうすれば良い?
つわりと胃腸炎、どちらも嘔吐を
引き起こすほか、下痢や腹痛なども伴います。
実はこの2つは症状が似ているため
区別が非常に難しいのです。
つわりが終わった時期の嘔吐であれば
胃腸炎を疑っても良いかと思いますが、
つわり中なのであれば
判断に迷ってしまうこともあるかも
しれませんね。
そんなときには、嘔吐やその他の体の
状態が、いつものつわりと同じかどうか
注意深く観察してみてください。
違いとしては、例えば
・嘔吐の仕方や吐き気がいつもと違う
・ラクな体勢をとっても一向に状態が良くならない
・時間がたっても症状がおさまる気配がない
などが挙げられます。
つわりの場合は、特定の臭いを嗅いだ際や
空腹の際など、吐き気を感じるときに
一定の傾向がある人も多いかと
思います。
しかし胃腸炎の場合は異なります。
タイミングを問わず
我慢できないような吐き気と激しい嘔吐を
伴いますので、いつもとなんとなく違うかも?
と異変を感じられるかもしれませんね。
また、横になったり座ったりなどの
ラクな体勢を取ったり、時間が経過しても
一向に強い吐き気が治まらない場合も
胃腸炎を疑って良いかと思います。
万が一胃腸炎にかかってしまった時には、
受診方法に注意が必要となります。
つわりと胃腸炎で決定的に異なるのは
その感染力です。
つわりにはもちろん感染力はありませんね。
かかりつけの産婦人科を受診すれば、
時期によって妊婦でも飲むことの出来る
弱い吐き気の薬を処方してもらえることもありますよ。
しかし胃腸炎の場合は違います。
飛沫感染による胃腸炎は他の妊婦さんに
感染してしまう恐れがあるため、
いつもの検診などと同じように
病院を訪れてはいけません。
必ず受診の前に相談の電話を
入れるようにしましょう。
病院によっては診断が出来ないこともありますし、
診断が出来るにしても他の妊婦さんに
感染しないよう離れた部屋で診察を受けることも
あるからです。
自分でつわりか胃腸炎かが判断できない場合には
まずかかりつけの産婦人科医の
指示を仰ぐようにすると良いでしょう。
妊娠中の嘔吐の経験談
妊娠初期・中期・後期にわたり
嘔吐にはとことん悩まされてきました。
まず妊娠初期にあたる約7週目頃から
16週目までの間は、激しい食べつわりに
襲われました。
空腹になるとどうしようもない吐き気を
感じるのに、つわりで口に出来るものは
限られていたため、食べ物を口にしても
満腹感が感じられないときには
嘔吐してしまうことが多々ありました。
安定期に入ると食べつわりは治まり、
やっと嘔吐からも解放されたと
喜んだのもつかの間。
妊娠6ヵ月に入るころ、今度は
我慢できないほどの激しい吐き気と
滝のような嘔吐の症状に見舞われました。
始めは終わったはずのつわりがぶり返したかとも
考えたのですが、私の場合つわりのときは
ムカムカする吐き気が止まらないため
頑張って嘔吐する、という感じだったので、
今回のような我慢できないような嘔吐とは
少し異なるなと感じました。
加えて当時の職場で胃腸炎が流行していた
ことからもしかしたらと思い、
産婦人科に相談した結果、最寄りの内科を
受診することになりました。
ここで重要なのは、抵抗力が普段よりも
弱くなっている状態ですので、
内科を受診することによって新たな菌を
もらわないようにするということです。
私の場合、マスクと手袋で完全防備して
診察に向かいました。
結果はやはり胃腸炎で、
妊婦でも問題のない点滴や薬を処方
してもらうことが出来ました。
そして妊娠後期に入ると後期つわりに
悩まされる日々。少しでも食べすぎたり
水分を摂りすぎるとすぐに
ムカムカと吐き気に襲われ、
食べたものをすぐに嘔吐してしまうことも
多くとても辛かったことを覚えています。
嘔吐の症状だけでいえば、
初期のつわりよりも辛く感じたほどです。
このように長期にわたり嘔吐や吐き気と
付き合ってきましたが、出産すれば
全て終わる!と思いながら、
なんとか乗り越えてきました。
お腹の赤ちゃんと同じくらい、自分の体調も大切に
妊娠中は様々な原因で
嘔吐に見舞われてしまうことが多い
妊婦さん。
その原因がつわりだとしても、
他の病気だとしても、
やはり気になるのはお腹の赤ちゃんに
対する影響ですよね。
これらが直接の原因となって
赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはありませんが、
長引いたり症状が悪化すると
全く影響がないとも言えません。
そんなときは赤ちゃんのためにも
まずは自分の体調を第一に考え、
しっかりと静養をとったり
早めの受診を心がけ、
症状の改善を目指すようにしましょう。
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