妊娠中、温泉卵や半熟卵は大丈夫?〜アレルギーや注意点について〜

妊娠中、温泉卵や半熟卵は大丈夫?〜アレルギーや注意点について

 

妊娠すると、食べるものに神経質に
なる人も多いようです。

 

つわりや、食べ物の好みの変化のため
食生活が今までと変わった
という声もよく聞きます。

 

そんな中、「温泉卵や半熟卵は食べない方がいい」
と耳にしたことがある妊婦さんもいるのでは?

 

妊婦さんに限らず、卵料理が好きな方は
多いですし、卵は家庭料理には
使いやすい食材ですから、
気になる方も多いようです。

 

妊婦さんに限らず、卵料理が好きな方は
多いですし、卵は家庭料理には
使いやすい食材ですから、
気になる方も多いようです。

 

今回は「妊娠中に、温泉卵や半熟卵を
食べても大丈夫か?」について、まとめました。

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温泉卵や半熟卵がダメだと言われる理由は?

 

温泉卵や半熟卵が、妊婦さんにとって良くない
という話が出てくる理由は、
「食中毒の危険性」にあります。

 

生の卵には、サルモネラ菌という
食中毒を引き起こす菌がついている
可能性があります。

 

日本では、生で食べる可能性を前提に
卵が売られているため、安全管理は
かなり徹底されていて、
生卵であっても、食中毒の危険性は
相当低いようです。

 

ましてや、温泉卵や半熟卵は
低温ながらも過熱してありますので
サルモネラ菌による食中毒は
まずないと考えて大丈夫です。

 

ただし、妊娠中は免疫力が
落ちていることもありますし、
100%食中毒にならないとは言い切れません。

 

そのため、特に生卵に関しては
妊娠中は避けた方がいいという
声が出てくるようです。

 

 

アレルギーの心配はある?

 

もう一つ、卵と聞いて妊婦さんが気になることに
「アレルギー」があるようです。

 

卵は、小麦と牛乳と合わせて
「三大アレルゲン」と言われています。

 

ましてや、実際に卵アレルギーのある場合は
生卵に対して、より反応が出てしまうケースが多いため、
妊娠中の生卵がおなかの赤ちゃんの
アレルギーに影響してしまうのでは?
と心配する方も多いようです。

 

ただし、結論から言えば、
妊婦さんの食事の影響で、おなかの赤ちゃんが
アレルギーになることはないそうです。

 

日本小児アレルギー学会というところが
出している、食物アレルギー診療ガイドラインにも

 

「食物アレルギーの発症予防のために

妊娠中に母親が食物除去を行うことは
推奨されない」
参照:日本小児アレルギー学会

 

とあります。

 

むしろ、勝手に食物除去をして
栄養が偏る方が、おなかの赤ちゃんにとっては
マイナスになるようです。

 

ですから、おなかの赤ちゃんに
卵アレルギーの影響があるのではないか
という観点からは、卵料理はもちろん
温泉卵や半熟卵を妊婦さんが
気にする必要はないですね。

 

 

食材よりも衛生面に注意を

 

先ほども述べたように、
「温泉卵や半熟卵」で考えられる問題は、
可能性は相当低いですが
「食中毒の可能性がゼロではない」
ということだけになります。

 

食中毒になると、嘔吐、下痢、発熱といった
症状が出ます。 妊婦さんの場合は
赤ちゃんへの影響も考慮しなくてはいけないため
医師の処方があっても、飲める薬は限られますし、
なるべく「自力で治す」ということが求められます。

 

そのため、妊婦さんは普段以上に
食中毒に気を付けた方がいいのは
確かなようです。

 

私がお世話になった産婦人科の先生は、
栄養の偏りや、ストレスの心配もあって、
妊娠中の食事制限をしたがらない先生でしたが、
友人の通っていた産院では、
「妊婦は生ものは一切禁止」と指示があったそうです。

 

お寿司などはもちろん、
生卵に関しても「禁止」
と言われていたそうです。

 

同じ産婦人科医でも意見が分かれるように、
「生もの=危険」という訳ではありません。
「食中毒」という点からいえば、
むしろ衛生面に注意した方がいいでしょう。

 

手を消毒してから調理をする、
肉や魚を切ったまな板はよく洗浄する、
卵はきちんと冷蔵庫で保管をする
といった、基本的なことを徹底することで
食中毒を防ぐようにしたいですね。

 

また、気をつけていても、
万一食中毒が疑われるような
嘔吐や下痢などの症状があれば、
すぐに病院の受診しましょう。

 

つわりなどがあるので、妊婦さんは
判断が付きにくいケースもあると思いますが、
おかしいな?と思ったら、遠慮せずに
病院へ行くことをおすすめします。

 

妊娠中に食べられるお寿司まとめ〜食べる時の注意点〜

 

妊娠中の卵料理

 

このように見てくると、
妊娠中に温泉卵や半熟卵を食べることは
基本的に問題はないようです。

 

・10℃以下できちんと保存している卵を使用する
・ひびが入っていたり、賞味期限が切れている卵は使用しない
・調理の際、手や調理器具の消毒はきちんとする
・梅雨時や夏場など、食中毒が起きやすい季節は特に注意する

 

といった基本的なことを守り、
毎日食べるといった
極端な食べ方をしない限りは
気にしすぎないでいいようです。

 

ただし、特に夏場など、物の傷みやすい時期に
いちいち食中毒のことを気にしながら
生活するのも、大変ですね。

 

ただでさえ、妊娠中はあれこれ考えて
ストレスをため込んでしまい
マタニティーブルーになりやすい時期でもあります。

 

妊娠中は、同じ卵料理でも
卵焼きやオムレツなど、火のよく通った
調理方法のほうが、よりおすすめです。

 

柔らかい食感を楽しめる茶碗蒸しや、
野菜がたくさん入った
スパニッシュ風オムレツなども
妊娠中におすすめの卵料理です。

 

卵はとても栄養価の高い食品ですので、
あまり神経質になりすぎずに、
食中毒には気を付けて、
妊娠中も卵料理を楽しめるといいですね。

 

 

 

妊娠中の温泉卵や半熟卵、気にしすぎずに

 

 

温泉卵や半熟卵を、妊婦さんに
推奨することはできませんが、
出かけた先で食べてしまったけれども
大丈夫かな?と神経質になる
必要は全くありません。

 

つわりの時期など、食べられるものが
限られる方も多いですね。
卵料理は大丈夫という妊婦さんでしたら、
卵自体は気にせずに、ぜひ料理に取り入れてみて下さい。

 

ただしアレルギーの心配もなく、
美味しいからといって、
1日に3つも4つも食べる
という極端なことはしないように、
くれぐれも気を付けましょう。

 

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