不妊治療のタイミング法とは?どんな人におすすめ?

不妊治療のタイミング法とは?どんな人におすすめ?

 

妊娠を望んでいるけれどなかなか授からない…
そのような時に婦人科を訪れて相談すると
多くの病院で始めに勧められるのが「タイミング法」です。

 

不妊治療というと人工授精や体外受精を
イメージすることが多いでしょうか。
タイミング法もポピュラーな治療方法です。

 

タイミング法とはどのようなものなのでしょうか。
体験をもとに詳しくご紹介します。

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タイミング法とは

 

タイミング法とは妊娠しやすい時期に
性交渉が行うことによって
妊娠の確率を高めることを目指す不妊治療です。

 

その「妊娠しやすい時期」を婦人科の診察に
よって指導してもらいます。

 

「不妊治療」と書きましたが、
実際は治療と呼ぶほどのものではありません。

 

経膣エコーで卵胞の大きさをチェックし、
排卵まであと何日くらいだろうという予測を立て
「この日とこの日に性交渉を行ってくださいね」
と医師から指導してもらう方法です。

 

ですので治療というほど大げさなものではなく
自宅でも行える「排卵検査薬」で
排卵タイミングをチェックすることと
それほど違いはありません。

 

実際に超音波検査で卵胞の大きさを
測ってもらいますので
排卵検査薬よりは精度が高く、
わかりやすいという特徴があります。

 

超音波検査だけでなく、不妊治療に特化した婦人科では
ホルモン検査も並行して行う場合があります。
採血によりホルモン値を調べ
排卵期が近いかどうかを調べる方法です。

 

私が相談した病院は、
1件目に訪れた分娩も取り扱う
産科専門病院では超音波検査のみ、
2件目の不妊治療をメインに扱っている婦人科では
ホルモン検査と超音波検査で
排卵日の予測を行いました。

 

 

タイミング法がすすめられる人は?

 

それではどのような人にタイミング法
がすすめられるのでしょうか。
タイミング法は不妊治療の中
でももっとも自然妊娠に近く、
男女ともに体の負担を感じにくい方法です。
(ただし女性としては経膣エコーが憂鬱という問題はあります。)

 

そのためこれから本格的に妊娠を
目指していこうという
カップルに始めにすすめられる方法です。

 

また、中でも生理不順のために
不妊に悩んでいる夫婦には
とても有効な方法です。

 

生理周期が28日前後の人ならば、
生理が始まった日からほぼ2週間後が排卵日となります。
ですのでその前後にタイミングを
とれれば妊娠できる可能性が高まりますが
私のように生理不順の場合は
それがいつなのかがわかりません。

 

理想的なのは排卵がいつあってもいいように
コンスタントに夫婦生活を持てればいいのですが
現実は仕事で帰りが遅いなどの
事情があるとそうもいきません。

 

そういった場合に有効なのが「タイミング法」です。
卵胞の大きさから排卵日を予測すると
最も妊娠しやすいと言われている
期間に性交渉を行うことが可能になります。

 

また、妊娠を望み始めたらたとえ
1か月でも無駄にはしたくありませんよね。
生理周期が整っている人でも、
生理開始日から排卵日を予測して
性交渉を行ったものの
「本当に排卵日付近だったかな?」
と不安になることはありませんか?

 

タイミング法は妊娠しやすい
期間がわかりますので
「これでタイミングはばっちりだった」
という安心感も得ることができます。

 

逆にタイミング法がすすめられないカップルもいます。
不妊原因がはっきりしていて自然妊娠が難しい場合、
また女性の年齢が高く、早めに体外受精
などより確率の高い治療を
受けたほうが望ましいと判断される場合などです。

 

 

私がタイミング法を知ったきっかけ

 

私は十代の頃から生理不順でした。
三十代になった今でも
生理周期は35〜50日ほどです。

 

若いころは
「人よりも生理が来る頻度が少なくてラッキー」
と思っていました。

 

ところがいざ妊娠を望んでも
いつタイミングをとっていいかが
わからなかったのです。

 

婦人科に相談に訪れたきっかけも
生理不順であることでした。
生理不順でいつ頃が排卵日なのかが
わからず排卵検査薬を使用していたのですが

 

陽性のラインが前日より濃くなって
いるのかの判断が難しく使いこなせませんでした。

 

そこで排卵検査薬は諦めて、
婦人科に生理周期がばらばらでも
妊娠できるのかどうかを相談しに行ったのです。

 

その際に「卵胞のチェックをしてタイミングを指導しますよ」
と言われ
タイミング法の存在を知りました。

 

不妊の相談というとすすめられるのは
不妊検査だったり人工授精だと思っていたので
こんな方法があるのかととても
驚いたのをよく覚えています。

 

 

タイミング法と並行して

 

タイミング法は性交のタイミング指導を
受けて終わりではありません。

 

例えば排卵のチェックです。
タイミング法では
「そろそろ排卵時期なので性交を」
と指導をされますが

 

その数日後に再び診察を受けるように
言われることがあります。

 

その際に「大きく育った卵胞が正常に排卵したか」
のチェックを行います。
正常に排卵を終えていたら、
妊娠を助ける黄体ホルモンは出ているか、
基礎体温は高温期に入っているか
子宮内膜は厚くなっているかなど
不妊につながるような原因がないかを調べるのです。

 

また、並行して卵管が通っているかの検査や
場合によっては男性の精子は
問題ないかの検査も行う場合があります。

 

仕事があるのにこのように
ちょくちょく病院へ行かなくては
いけないのは少し大変ですね。

 

私も第二子を希望している際は
まだ2歳の上の子を連れての通院でしたので
頻繁に行く必要があるのはつらいと感じました。

 

しかし妊娠は排卵期や生理と密接な関係があり
この日に診察を受けないと…という制約があります。

 

不妊の相談をする際は、夜遅くまで診察を行っているか、
休診日は少ないかなど診察時間も
チェックして掛かりつけを決めると良いですよ。

 

診察日が多ければ多いほど仕事や
そのほかの都合もつけやすくなります。

 

 

一度、相談してみましょう

 

「妊娠しやすい時期」を婦人科で指導してもらい
その期間に性交をし妊娠の確率を
高めることを目指す不妊治療です。

 

自然妊娠に限りなく近く、
不妊治療の中では最も手軽で
体の負担も少ない方法です。

 

タイミング指導と並行して
不妊要因がないかの検査や
必要であれば服薬の指示が出ることもあります。

 

婦人科へ不妊の相談をしに行くのは
少し勇気が必要なことかもしれませんが
一度相談してみると医師や看護師さん
から有益なアドバイスをもらえることもあります。
ぜひ一度相談に行ってみてくださいね。

 

タイミング法についての記事↓
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