タイミング法、薬の服用や注射を使用した排卵誘発について

タイミング法、薬の服用や注射を使用した排卵誘発について

 

タイミング法はスタンダードに
行われる不妊治療ですが
夫婦生活のタイミングの指示を受けるだけではなく
検査の結果などによっては
薬の服用や注射を受けることもあります。

 

どのように注射や薬を使用するのでしょうか。
体験も併せてご紹介します。

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薬を使わないタイミング法

 

薬も注射も使わずに排卵日の特定を
行うのみのタイミング法は
もっとも自然妊娠に近い状態と言えます。

 

この方法でしたら通院せずに自分で行うことができます。
排卵日が近づいてきたころに市販の
「排卵検査薬」を使用すればよいのです。

 

排卵検査薬は尿に含まれる成分から
排卵日が近いかどうかを特定するものです。
尿検査でラインが濃くなったら
排卵直前であることを示していて
その後24〜48時間以内に排卵が起こります。

 

排卵が近づくほど陽性のラインが濃くなります。
人によっては1日1回ではなく
朝晩の2回使用する場合もあります。

 

しかしこの方法は生理不順の人に
とってはなかなか大変な方法です。
というのも排卵が大体48時間以内に
迫らないと陽性反応が出ませんので
人によっては何日も何日も検査を続けなくては
いけなくなってしまうのです。

 

私は生理周期が35〜50日程度ですので
14日頃からもしかすると2週間以上も
使い続けなければならないかもしれません。

 

また、私が使用した排卵検査薬は陽性のラインの濃さがわかりづらく
陽性のラインが出ても前日より
濃くなったのかどうかがよくわかりませんでした。

 

生理周期が大幅に乱れていない人、
仕事などで通院する時間が
とれない人にはとても有効な方法です。
ただしこの方法を続けても妊娠が成立しない場合は
婦人科を受診しても良いかもしれません。

 

 

薬や注射で排卵誘発や黄体ホルモン補充

 

自力でのタイミング法がなかなか結果につながらない場合は
婦人科で相談する人が多いのではないでしょうか。

 

このような場合に始めに勧められるのが
病院で行うタイミング法です。
排卵検査薬だけではなく経膣エコーで
卵胞の大きさを計測したり
必要に応じて排卵誘発剤などの薬を使用する方法です。

 

並行して不妊要因の検査が行われる場合もあります。

 

もっともポピュラーなのは排卵誘発剤の使用です。
有名なのはクロミッドですね。

 

排卵誘発剤を服用すると
卵子の発育スピードが整い
大体の排卵時期が予測しやすくなります。

 

排卵誘発剤を飲み、予想される
排卵時期に卵胞チェックをして
いつ性交渉を行うのが有効かを指示されるのです。

 

私は生理不順ではありましたが
なんとか自力で排卵していたので
排卵誘発剤は必要ないのでは?と医師に尋ねました。

 

その時の医師の回答は「自力で排卵はしていても
生理周期20日目以降に排卵する卵子はやや質が落ちてしまうから
遅くても15〜16日頃までには排卵するようにしたい」
とのことでした。

 

排卵誘発剤は卵子の発育を助ける働きがありますが
例えばクロミッドは長い間使い続けると
子宮内膜が厚くなりにくくなると言われていますし
副作用があることも理解して使用する必要があります。
副作用が心配な場合は病院で相談しましょう。

 

また、必要に応じて排卵後に
妊娠を維持しやすくする黄体ホルモンを
内服したり注射で補う場合もあります。

 

ホルモンの筋肉注射は注射部位が数日間痛むことがあります。
腕に注射した時は数日間上の子を抱っこするのがつらく、
注射した側の腕を下側にして寝ることもできないほどでした。
抵抗があるかもしれませんが可能であれば
お尻に注射した方が痛みは感じずに済みました。

 

私の詳しい体験については
タイミング法の流れは?実際に行った回数や期間をまとめました
を参照してください。

 

 

排卵誘発の注射を使用したタイミング法

 

内服の排卵誘発剤でうまく卵子が発育しない場合は
ホルモン注射で卵胞を成長させる場合があります。

 

生理が始まってから数回注射する必要があり
通院の負担はありますが
その分効果も高いものになります。

 

しかし効果が出やすいということは
それだけ身体への影響が大きいため
副作用も出やすいといったデメリットがあります。

 

中でも卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になってしまうと
卵巣が腫れ上がったり腹水がたまり治療が必要になってしまいます。

 

排卵誘発の効果は高い注射ですが、
副作用を感じたらすぐに医師に相談してください。

 

 

薬の内服や注射、医師と相談して決めましょう

 

タイミング法は排卵日を予測して
性交渉のタイミングを決める方法ですので
自宅で排卵検査薬を使用して行うこともできます。

 

しかしより正確に排卵日を予測するには
婦人科で超音波検査やホルモン検査を
行う必要があります。

 

その際必要に応じて排卵誘発効果のある薬の内服や注射、
排卵後に黄体ホルモンを補充するなど
医師から提案される場合があります。

 

これらには少なからず副作用もありますので
効果と照らし合わせてご夫婦で
そして医師とも相談しながらすすめていきましょう。

 

タイミング法についての記事↓
不妊治療のタイミング法とは?どんな人におすすめ?

 

タイミング法、成功する確率は?6回の経験をした自身の体験談

 

タイミング法で実際にかかった費用や保険を詳しく説明します

 

タイミング法の流れは?実際に行った回数や期間をまとめました

 

 

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