人工授精の回数は?〜妊娠した経験談や成功するのに大切なこと〜
「人工授精」と聞くと
どのようなイメージでしょうか?
私は人工授精で子供を授かったのですが、
自分が不妊治療をするまでは
「人工授精」はとても遠い存在で、
とても大掛かりなことのような気がしていました。
現在は、「妊活」という言葉が
世間でも浸透し、
芸能人が不妊治療をしていることを
ブログで公開していることもあって
不妊治療が以前よりも身近に
なったように感じます。
私は幸運にも人工授精3回目で
妊娠することができました。
今回は、人工授精の流れ、どのくらいの回数をする人が
多いのか、また妊娠した私が成功するのに
大切に感じたこと等をご紹介します。
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人工授精とは?
多くの方が、タイミング指導で妊娠に至らなかった場合
次のステップとして人工授精に進みます。
人工授精は、元気な精子を集めて、子宮内に入れる
方法です。
その後の精子の卵管への進入、授精、着床等は
自然妊娠と変わりません。
人工授精では、子宮頚管や子宮腔に直接精子を
送り込むことができるので、
・射精障害や性交障害がある場合
・精子の状態が良くない、少ない場合
・精子と頸管粘液が不適合の場合
・原因不明の機能性不妊の場合
等に有効な治療法となります。
人工授精の進め方とは?
@排卵日の予測
タイミング指導と同様に、超音波による
卵胞径の計測、子宮内膜の計測、尿中LHの測定等を行い
排卵日を予測します。
A精液を採取する
人工授精当日に夫と来院し、
病院の採精室で精子を採取します。
来院できない場合は
専用容器に自宅で精子を採取しますが、
出来るだけ2時間以内に病院に提出します。
採取された精液は洗浄、濃縮します。
B子宮内に精子を注入する
精子の準備が整ったら、カテーテルで
子宮内に精子を注入します。
痛みはほとんどなく、あっという間に終わります。
その後は10分ほど安静にし、帰宅します。
その後の生活は普段と変わらず、
リラックスして過ごします。
関連記事
・人工授精のスケジュール〜当日とそれまでの流れについて〜
精子の洗浄とは?
精液中には、正常な精子のほかに、
奇形精子や死滅した精子などが含まれています。
また、雑菌や皮膚組織なども混入する上、
精液の主な成分が子宮を収縮して
痛みを起こすことがあります。
このため、精液中から元気な精子だけを選別して
子宮内に入れるほうが、副作用もなく、
妊娠率が上がるといわれています。
人工授精は何回くらいするもの?
人工授精1回あたりの妊娠成功率は
約7〜10%といわれていてます。
また、人工授精で妊娠した人の多くが
5回までに妊娠しており、
5、6回以上人工授精を繰り返しても
妊娠する確率は低くなっていくということもあり、
多くの病院では
人工授精を5、6回して妊娠しなければ、
次のステップ「体外受精」に
移行することを勧めるようです。
ピックアップ障害や、授精障害があれば
人工授精では妊娠ができず、
不妊の原因もわかりません。
原因をよりはっきりさせるために体外授精は
有効な治療、検査方法とされています。
人工授精で成功した筆者の体験談
筆者は3回目の人工授精で妊娠することができました。
けれど同じ病院で3回行ったわけではなく、
1年半通った産婦人科で2回行い、
不妊治療専門のクリニックに転院し、
3か月通い、そこで行った1回で
妊娠しました。
筆者が一番感じたことは
病院選びの大切さです。
結婚して1年半が経ち「赤ちゃんが欲しい」と思って
初めて病院に行くときに、
「不妊治療専門クリニック」は気持ちの中で
ハードルが高く、産婦人科に行くことにしました。
まさかそこから1年半通うとも考えてもいなく、
血液検査、卵管造影検査等、必要な検査を受けました。
プロラクチンが高めということ
以外大きな原因は見つからず、
薬を飲んだり、hCG注射をしたり、と
何も疑問に思うこともなく通院していました。
産婦人科に通院して1年が過ぎて、
次にステップアップしよう、と決め、
初めて人工授精をしました。
そこで受けた人工授精の際、
精子の洗浄、濃縮をしていませんでした。
そのこともあってか、価格はとても
安かったです。
先生に聞いても
「充分元気な精子だから大丈夫」といわれ、
結局2回目も同様でした。
けれど、自分が調べる治療法と、
実際受けている治療に差を感じ始め、
専門クリニックにかえることにしました。
もう、2回目の人工授精の時点で
受けている治療を信頼出来なくなっていたのだと思います。
その後すぐに専門クリニックで治療を受け
改めて血液検査、卵管造影検査等必要な検査を
行い、左卵管が通っていないことが
分かりました。
2カ月間左で排卵していた為見送り、
3か月目で人工授精ができ、妊娠に至りました。
もし病院を変えていなければ
卵管が通っていない事にも気づかず、
何度も人工授精を行っていたかもしれません。
専門クリニックは、産婦人科よりも
不妊治療に関しての専門的な技術や実績があります。
そして来院する全ての人が、
不妊治療をしに来ているので、
自分自身小さな悩みや疑問を
先生に伝えやすかったのかもしれません。
不妊治療をするにあたり、病院選びは大切で、
治療方針も様々なので、しっかり調べて選ぶことが
重要と感じました。
納得のできる治療を
不妊治療中は、
本当に辛くて泣いてしまう日も多かったです。
人工授精を何回するかは、
年齢や、治療期間によって違うかもしれません。
だからこそ、自分が納得できる治療をしてくれる病院で、
信頼できる先生のもとで治療したいですね。
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