人工授精後の過ごし方で気を付けることは?双子を授かった経験談
今では不妊治療をするカップル
はとても多くなりました。
不妊治療の中に、人工授精
と言うものがあります。
人工授精とは何か、という情報は
よく目にしますが、実は、人工授精は
その後の過ごし方がとても重要なのです。
ママの体の為にも、赤ちゃんの為にも、
人工授精後の過ごし方で気を付けることは?
をテーマに、双子を授かった自身の経験談を
もとにご紹介していきます。
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人工授精後の体の変化
人工授精は、それ自体は入院も無く、
短時間で実施できることや、
費用も1〜3万円と手の届く金額であること、
そして、精子を直接子宮に注入する
こと以外は、妊娠に至るまでの
プロセスが、自然妊娠と
ほとんど変わらないと言う事などから、
不妊治療の中でも手の届きやすい
治療と考えられています。
自然妊娠とほとんど変わらないので、
人工授精後の体の変化も基本的には、
自然に妊娠した場合と変わりはありません。
しかし、自然妊娠と大きく違う事は、
人工授精の場合、その受精率を上げる為に、
人工授精当日までに、クロミッドなどの
排卵誘発剤などを併用する場合が多く、
その排卵誘発剤などの副作用で、
卵巣が腫れ、体に水の溜まる、
卵巣過剰刺激症候群と呼ばれる
症状が出る場合があります。
こういった治療を併用している場合は
人工授精後の過ごし方に
注意する必要が出てきます。
また、赤ちゃんが出来にくいという事は、
妊娠の継続がしにくい体質
という事も考えられる為、
人工授精後は、目に見えて、
体で感じる変化が無くても、安静に
過ごす事が大事です。
ただ、あまり気にしすぎることも
ストレスになってしまいますので、
医師から特別に指導が無い限りは、
いつもより慎重に生活する程度に考えて、
心穏やかに過ごして下さいね。
卵巣過剰刺激症候群に注意
前述した様に、排卵誘発剤として
クロミッドを服用したり妊娠継続率を高める為
黄体機能に働きかけるhCG注射を受けていたり
そういった治療を併用して行った場合は、
人工授精後に卵巣過剰刺激症候群に
注意が必要です。
症状は具体的に、卵巣が腫れ、
お腹や胸に水が溜まり、重い場合は
卵巣捻転を起こす危険もあります。
実際の経験では、まず、
お腹が以上に固く明らかに
パンパンに張りました。
卵巣過剰刺激症候群とは思わなくとも、
何かしら体に変化が起きている事は
すぐに分かると思います。
私の場合は、すぐに人工授精を受けた
病院を受診し溜まっている水を
流す為の点滴を数日間通院して受け、
一時的に症状が改善しました。
しかし、その数日後、突然の腹痛で、
大きな病院に緊急入院両方の卵巣が
通常の10倍にまで腫れあがっていました。
この卵巣過剰刺激症候群が
起こるケースには、いろいろな
条件がありますが、
ホルモンが活発になる、つまり、
妊娠していると起こりやすい症状だそうです。
症状が出た時は、まだ妊娠が分かる前でしたが、
この話を聞いて、痛みに耐える事が出来ました。
また、多胎妊娠の場合、
複数の赤ちゃんの為に、
ひとりの場合よりも卵巣か
ホルモンが出る為、この症状が
出やすいとも言われました。
軽い気持ちはNG
不妊治療を長く続けていると、
神経質になりすぎず、生理予定日までを、
意識せずにいつも通り過ごした方が、
妊娠している事があるなどの、
迷信とも励ましとも
とれる言葉をよく耳にします。
私が卵巣過剰刺激症候群で、
卵巣が10倍近く腫れ上がった背景には、
こういった考えから、安静にすべき時を
安静にせず、軽い気持ちで、
いつも通り、いつも通りと、
体に負担をかけてしまった事に
あるのではないかと考えます。
神経質になりすぎるのは
確かに精神的にストレスですし、
良くない事かもしれません。
しかし、人工授精後は、
体の変化を感じなくても、症状は突然です。
もしかしたら妊娠をしている自分と、
新しい命に負担をかけて
しまうかもしれません。
「妊娠しているかもしれない」
という事を常に忘れずに、
いつもより少しだけ
体を気遣ってみて下さい。
赤ちゃんは突然に
皆さんが少しでも安全に人工授精を
受けてもらえればと言う思いで、
今回、人工授精後の過ごし方について
経験談を記載しました。
ちなみに、症状は重かったものの、
対処が早かった為、その後、
無事に双子の赤ちゃんを出産できました。
赤ちゃんは突然あなたのお腹にやって来ます。
無理をしないように、人工授精後は、
大切にお過ごし下さい。
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