妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)入院、期間、保険、費用について

妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)入院、期間、保険、費用について

 

妊娠性高血圧症(妊娠中毒症)
と診断されたら入院中は
どう過ごしたらよいのかとこれから
お産の向けて不安なこともあるかと思います。

 

色々と調べてみるとリスクが挙げられると思いますが、
必ずしもなるわけではありません。

 

しかし、自身よりも家族に高血圧症の方が
いる場合は比較的頻度が高いように思います。

 

実際、私も急性発症で、初産の時
妊娠性高血圧症の重症になりました。

 

妊娠性高血圧症になると妊娠の継続が、
危険な状態になる可能性があり、
母体だけに限らず胎児の状態も考慮する必要があります。

 

なった時に慌てないためにも、知識を
知っておく必要があるかと思います。
これから、妊娠性高血圧症(妊娠中毒症)の入院中の過ごし方や
期間、保険、費用についてについて解説していきます。

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妊娠性高血圧症(妊娠中毒症)と診断されたら、どうするのか?

 

重症度によって異なりますが、
ほとんどといっても良いほど入院での
経過を見ていくことが多いです。

 

何故かというと、妊娠高血圧症は、
妊娠性高血圧腎症、子癇と母子ともに
身体に影響が大きく、
分類は妊娠の異常に含まれます。

 

母子のことを考えると、
妊娠終了が根本的な治療になります。
つまり、分娩可能な状態であれば
できるだけ早くお産の準備をしなければなりません。

 

 

入院中の過ごし方と分娩までの経過について

 

それでは、実際に入院中はどのように過ごすのでしょうか?
自身の経験をもとに入院中の過ごし方や経過について
紹介していきます。

 

 

・安静

 

入院中はとにかく、安静が必要です。
人は、通常体動により血圧の変動が出てきます。
また、日内変動もありますが、
妊娠性高血圧症は、すぐに血圧が上昇してしまう状態です。

 

極端なことを言うと、テレビや
光の刺激も避ける必要もあります。
もちろん、部屋は刺激がないように
カーテンも開けません。

 

私は、38週の検診にて、
妊娠性高血圧症の重症と診断され、
個室での床上安静を強いられ
尿管留置カテーテルを挿入していました。

 

また、入院時2回ほど診察を受けましたが、
体の状態を見る際、分娩台へ上がることや
降りる以外は全て車いすでの移動です。

 

本人は元気だけど、妊娠性高血圧症は、
それほど危険な症状であることはわかるかと思います。

 

 

・降圧コントロール

 

安静の次には、高血圧に対して
降圧コントロールをする必要があります。

 

使う薬剤は、入院施設や主治医の
意見によっても変わりますが、
緊急で必要な場合は、ニカルジピンという
薬剤と持続で投与していきます。

 

分娩中の降圧として使う時もありますが、
主に妊娠継続のための措置であることを覚えておいてください。

 

しかし、基本的には、妊娠を終了する必要はありますので、
母体、胎児の状態の兼ね合いを見ながら、
早期に分娩を進める必要があります。

 

分娩後の降圧剤の使用はどうなのかと
疑問に思う方もいるかと思いますが、
分娩後はすぐに降圧剤は切ることはなく
自己測定をしてもらいながら降圧剤の内服をします。

 

まれに、降圧剤は内服をせず経過を見る方もいます。
これは、主治医の考え一つだと思いますが、
再燃する可能性もあるため自分から
降圧剤の使用の有無を確認する必要があるかと思います。

 

余談ですが、私は退院して血圧の自己測定とともに、
2週間はアダラートという降圧剤の
内服を主治医の指示で内服していました。
2週間後の産後再診にて降圧剤は飲み切りで終了となりました。

 

 

・子癇発作予防

 

子癇という言葉がありますが、
聞きなれないことだと思います。
これは、いわゆる痙攣発作のことを示しています。
全身性の痙攣をおこす可能性がありますので、
リスクに応じて硫酸マグネシウム(商品名:マグセント)
という薬剤を使っていきます。
重症度が高い人が使う薬です。

 

子癇発作予防で使う医師も多いかと思います。
しかし、保険の所で触れますが、状態に応じて
保険適応ではないこともあります。
私も、お産前から産後2日までマグセントの点滴をしていました。

 

私の場合も、おそらくハイリスクですが予防投与でした。
実際、産科での勤務で、妊娠性高血圧症の妊婦さんと
出会う場がありましたが、ほとんどの場合、
予防投与であり子癇が起きての投与はなかったです。
高血圧に続き、子癇発作も命にかかわる大きなリスクです。

 

 

・.食事や飲水に関すること

 

塩分制限をし、1日7〜8g程度とすることが鉄則で、
動物性脂肪や糖分を制限し、高ビタミン食が良いです。
色々書きましたが、野菜も摂取し、バランスよい食事が望ましいです。
食事は、そのような感じであるので、
もちろん間食は控えましょう。

 

しかし、食べつわりがある方は、分割食をしながら、
食事制限を乗り切っていきましょう。
飲水制限は、基本制限はありませんが肺水腫や
その他合併症がみられる場合は、
飲水制限されることもあります。
私の時は、飲水制限はありませんでしたが、
絶食だった記憶があります。
その代り、それなりの栄養が入っている点滴をしていました。

 

 

・その他

 

採血にて、血液データの異常がないか総合的に見ていきます。
また、レントゲンを取り、胎児が骨盤を十分に
通れるか確認したりもします。

 

定期的には、NSTをとし、胎児の状態も適宜確認していきます。
細かいことがたくさんありますが、
入院してからの主な治療というのは
安静、降圧コントロール、食事制限です。

 

 

保険適応は、場合によってか自費になる可能性がある?どうしてばらつきがみられるのか?

 

正直な所、施設によりばらつきはありますが、
私は12万程度かかりました。

 

おそらくですが、子癇予防の初症予防の
投与は予防では保険適応にならないと
説明された覚えがありますので、
もしかしたら子癇予防の投与が影響しているかもしれません。

 

通常、適応になると3割負担です。
病名としては、妊娠性高血圧症のみ適応になります。
あとは、主治医が保険適応にするかどうかの
采配もあるみたいですが、母体の状況に
よって変わっていくかと思います。

 

 

入院期間について

 

基本は、管理入院は必要になりますが、
分娩可能な週数であれば、入院当日もしくは、
翌日に分娩をしていきます。
一般的には、妊娠の週数によって対応が変わっていきます。

 

・22週目まで 妊娠を継続するかどうか総合的に判断する。
母体の安全が経過で終えているなら定期健診でフォローしていく。

 

 

・22〜32週 妊娠性高血圧症軽度の場合
妊娠36〜37週で子宮頸管の
熟下がみられるまで妊娠継続をさせる。

 

しかし、全身状態を判断しつつ早期に
分娩しなければならない状態であれば、
誘発剤と使用し分娩を終了していく。

 

・34週   妊娠性高血圧症重症の場合、
副腎皮質ステロイド投与後、48時間以内に分娩を推奨する。
しかし、例外もあり妊娠性高血圧症の合併があった場合は、
週数にかかわらず分娩終了をする必要があります。

 

私の場合は、38週の検診にて、
妊娠性高血圧症の重症と診断され、
ハイリスクの受け入れる病院へ救急搬送されました。

 

当日、バルーンで子宮口の拡張しそして、
翌日誘発剤を使い出産をしました。

 

妊娠経過としては、38週と1日で妊娠を終了しました。

 

この一覧で見れば、分娩可能な週数ではありましたが、
子宮口は硬く、身体の状況で無理にでも
出産をしなければならなかったため、かなり辛い思いをしました。
妊娠性高血圧症になったからといって、
入院期間は出産を終えてからは、
教育のプログラムも入院日数も正常分娩の方と同じでした。

 

管理入院も含めると平均よりは1日多いかと思います。
施設によって変わってきますが、通常の出産の入院期間は、
平均4〜5日くらいですが、管理入院となると、
週数や状態によっても長引く場合もあります。

 

 

費用が高額になってしまう。困った時どうするか?

 

妊娠性高血圧症でも分娩の費用は分娩の助成は使えます。
また、高額医療の適応になります。
私も知りませんでしたが、自治体によっては
助成がある場合もあるため自治体へ
当合わせをしてみると良いかと思います。
私の市では、助成がなかったですが、
これから助成が増えていくと安心ですね。

 

産休前に急激に発症して入院してしまった場合は、
傷病手当の手続きをすれば傷病手当金をもらうことが出来ます。
職場の事務へ聞いてみましょう。

 

 

まとめ

 

妊娠性高血圧症の期間、胎児が健康に生まれてくるのか、
出産がスムーズにいくのか、不安なことが多いかと思います。

 

経験者としての意見は、心の準備が
整わないまま出産をしなければならないことは強く感じました。

 

しかし、自分の体も辛い、でもなってしまったものは
しょうがないと複雑な気持ちになりましたが、

 

要因はあってもいつなるのかは予測が出来ないものです。
一つ言えることは、再妊娠時は注意が必要です。
また繰り返す可能性があります。

 

トラブルなく妊娠生活を過ごすためには、
食事のことや体調が悪い時に無理を
しないようにする必要があります。

 

私の中では、いくつか原因があったと思います。
まずは、家族に高血圧症の人が居たこと、
初産であること、食事はバランスよく食べられず、
食べつわりでコンビニ弁当を食べていたことが
多かったことがあげられます。

 

最大、看護師という仕事で無理をしてしまったことも
要因として挙げられます。

 

私は発症してしまってから何度となく
後悔したことかわかりません。
また、すぐに子供作る予定はありませんでしたが、
主治医には再妊娠する時は、必ず1年は
空けないといけないと言われました。

 

妊娠性高血圧症の不安もあり、
もうすでに5年も経ってしまいました。
順調に進んでいればこんなことも
なかったのかと思うこともあります。
妊娠がトラウマにならないためにも、
妊娠中の合併症は気を付けましょう。

 

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