バニシングツインって何?起こる原因や実際の経験談

バニシングツインって何?起こる原因や実際の経験談

 

「バニシングツイン」という言葉を
聞いたことがある人は、
それほど多くはないと思います。

 

これは双胎妊娠、
つまり双子を妊娠したママにのみ
起こる可能性がある現象です。

 

バニシングツインとは何か。
発生する原因や、経験談などをご紹介します。

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バニシングツインってなに?

 

初期の妊婦健診で、

 

・赤ちゃんが存在している袋
「胎嚢」が2つ見える
(二卵性双生児)

 

・1つの胎嚢の中に胎児の前身である
「胎芽」が2つ見える
(一卵性双生児)

 

のいずれかに該当した場合、
双子を妊娠したということになります。

 

バニシングツインとは、日本語に訳すと
「消える双子」という意味です。
はじめは2人の赤ちゃんがママの子宮に
存在していたのに、
妊娠中のある段階で、
1人の赤ちゃんが消えてなくなってしまう
という現象を指しています。

 

医学用語では、「双胎一児死亡」と呼び、
双子のうち、1人の胎児が流産したという状態です。
妊娠初期の段階で死亡した胎児は、
子宮内に吸収され、消えてしまいます。
それが、「バニシングツイン」と言われる由来です。

 

 

バニシングツインが起こる原因は? 発生率はどのくらい?

 

バニシングツインが、どのようにして発生するのか
という原因は、残念ながら詳しいことは分かっていません。
しかし、1人の赤ちゃんを妊娠した場合に発生する
初期流産と同じで、
いわゆる染色体異常が双子のうちの1人に起こった
と考えるのが一般的です。

 

原因が染色体異常であった場合、
そもそも成長ができない胎児であった
ということなので、これを予防する方法はありません。

 

バニシングツインの発生率は、
双胎妊娠のうちの、約10パーセント程度
と言われています。

 

単体での妊娠であった場合も、
初期流産してしまう確率は
妊婦全体の約15パーセント程度と言われて
おります。

 

 

バニシングツインの経験談

 

「バニシングツイン」と言われると、
聞き覚えがない、珍しい症状のように感じられます。

 

しかし、単体での妊娠において、
初期流産が誰に起こっても
不思議ではないのと同様に、
バニシングツインは、
双胎妊娠したママの誰に発生しても
おかしくはありません。

 

それでは、バニシングツインの
体験談をご紹介します。

 

・胎芽が2つ確認できたものの、
「片方の心拍が弱く、恐らく
バニシングツインになる可能性が高い」
とお医者様に言われた。

 

・妊娠6週目の頃、
胎嚢が2つあったが、1つが片方に比べ非常に小さく、
胎芽、心拍が確認できなかった。
「この胎嚢は、これから自然と
子宮に吸収され、消えていくでしょう」
とお医者様から説明を受けた。

 

このように、胎嚢・胎芽・心拍を確認する
妊娠初期の段階で、
「バニシングツインの説明を受けた」
というケースが殆どです。

 

 

バニシングツインが発生した場合、もう片方の赤ちゃんへの影響は?

 

バニシングツインが起こったとき、
ママの感情としては、
1人の赤ちゃんが育たずに消えていく
運命であることを悲しむと同時に、
(もう1人の赤ちゃんは、無事に成長することができるの?)
と不安になってしまいますよね。

 

バニシングツインが、
妊娠初期の段階で発生した場合、
もう一方の赤ちゃんの成長・発達において
影響があることは、ほぼないと言われています。
妊娠16週目までにバニシングツインが起こった場合は、
自然と子宮に吸収されるので、
手術等の処置はありません。

 

しかし、もしも妊娠中期以降に
片方の胎児が亡くなってしまったときは、
子宮に吸収されずに残ってしまうため、
処置が必要になります。

 

また、一卵性双生児が二卵性双生児かによっても
影響に差異があります。

 

一卵性双生児の場合、
1つの胎盤を2人の胎児が共有しています。
そのため、バニシングツインが起こった場合、
もう片方の胎児も死亡してしまったり、
脳などに障害を引き起こしてしまうなどの
リスクがあるのです。

 

二卵性双生児の場合は、
胎児それぞれが違う胎盤を所有しているので、
妊娠中期以降であっても、もう片方の胎児に
悪影響を及ぼすことは
殆どないと言われています。

 

 

誰に起こっても不思議ではない

 

バニシングツインとは、
双子のうち片方の胎児が、流産になってしまった
という状態です。
ですから、双子を妊娠したママの誰に起こっても
不思議ではありません。

 

妊娠初期では、自然と子宮に吸収されるのですが、
妊娠中期以降の場合は、
胎児が子宮に吸収されない大きさになっているため、
処置をする必要があります。

 

バニシングツインが起こったときは、
状況や週数に応じて、どのような対応になるか
お医者様から説明があります。

 

残る一方の胎児が健やかに成長できるように、
お医者様のお話をしっかりと聞いて、
指示に従ってくださいね。

 

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