不妊治療の仕事の両立〜辞める→転職の経験談〜

不妊治療の仕事の両立〜辞める→転職の経験談〜

 

不妊治療にストレスは大敵です。
本当は仕事を辞めて、治療に専念したい。
でも、不妊治療には膨大な
費用がかかるため仕事を辞められない。

 

そんなループに陥っている
方は多いと思います。
仕事を続けるにしても、治療に
対する理解をして貰えるのか?
周りに迷惑をかけるため突然休めない…。
等、不妊治療と仕事を結ぶ悩みは尽きません。

 

私は、深夜勤務もあるサービス業の
役職に就いていましたが、
不妊治療をきっかけに転職しました。
不妊治療と仕事の両立で悩んでいる方へ、
少しでも参考になれば幸いです。

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仕事を辞めて治療に専念

 

不妊治療を始めると、
生理周期や排卵日、
人工(体外)授精を行う前後等、
1カ月に何度もクリニックに
通わなければなりません。

 

しかも、
「来週の仕事の休みの日に来て下さい」など甘くはなく、
「明日もう一度卵胞をチェックするので来て下さい」
「明後日の午前中に人工受精をするので来て下さい」と
来院時間を細かく指定されます。

 

もちろん、自分の身体や排卵日に合わせて
指示してくれているので、
変更希望も文句も言えません。

 

 

「その日は仕事なので無理です」
なんて言ってしまうと、
次回は1か月後の生理が来てから…。
と先延ばしになります。

 

不妊治療にはリミットがあります。
そんな無駄な時間を
過ごしている場合ではありません。
でもこの来院指示、
仕事をしているとかなり厳しいですよね。

 

この突然の来院指示のストレス
から抜け出すには、
思い切って仕事を辞める!
というのも一つの手だと思います。

 

 

不妊治療にかかる費用

 

仕事を辞めて不妊治療に専念できるなら、
それに越したことはありません。
ただ、不妊治療は保険が使えない
検査や治療が多く、これらは
全額自費負担となります。

 

診察代やホルモン剤処方、超音波検査代等
私は来院の度に毎回5千円〜2万円
支払っていました。
それが、月に5回以上の時もあったので、
その時点で1か月数万円の出費です。

 

それに加えて、
人工授精を実施すると約5万円。
体外受精では、採卵や受精卵の培養費用など
含めて50万円〜100万円が必要になります。

 

勿論早い段階で妊娠すれば、
大きなお金を掛けず不妊治療は終了します。
でもそんな保証はどこにもありません。
費用が払えず、途中で不妊治療を断念する
事だけは避けたかったので、
私は仕事を続ける事にしました。

 

 

不妊治療に対する職場や上司の理解

 

私が不妊治療開始前に
勤めていたのはサービス業でした。
1カ月ごとのシフトが組まれていたので、
シフト完成後にお休みを頂く場合は、
代わりに出てくれる人を
見つける事が必須でした。

 

通院の度に交代人員を探す事は
無謀だし、そのことがストレスになると思い、
治療を理由に退職(転職)希望を出しました。
皆で支えるよと引き留めて頂きましたが、

 

優しさへの申し訳なさが、更なるストレスに
なり重くのしかかると判断した私は、
お言葉だけ有難く頂戴し、
全く他業種の事務へ転職しました。

 

勿論、事務職が簡単に
休める仕事だと思っていません。
面接の際、直属の上司にあたる方に

 

・不妊治療を開始したい事。
・そのため仕事に穴を開けてしまう事。
をその場で相談しました。

 

その職場は女性が多く、妊婦さんや
子育て最中で時短勤務の方が
多くいるとの事でした。
中でも、面接して下さった
上司(女性)が凄く理解して下さる方で、

 

「自分がやるべき仕事をしっかりする人には、
プライベートも自由にしてもらっています」
と採用して頂きました。

 

上司の理解のお蔭で、入社後は
半休や有休を使って、
仕事のペースも崩さずクリニックへ
通うことが出来ました。

 

 

不妊治療を報告していたことのメリット

 

不妊治療は、毎月が期待と
挫折の繰り返しです。
辛い2年間の治療を経て、私は妊娠しました。
上司へ妊娠の報告とこれまでの
お礼の言葉を伝えた際、
全く想像していないテンションで
喜んでくださいました。

 

クールで仕事人間の上司に涙を流して
「おめでとう!」と言われた
瞬間私も泣いてしまいました。

 

それと同時に、
「あぁ、この人の下で働かせて貰えて良かったな。
必ずまた戻って来よう。」
と思いました。

 

戻れる場所を与えてくれた
上司や周りの皆に対して、
感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

 

不妊治療と仕事

 

最近、不妊治療に対する助成金額の改定や、
企業の取り組みが話題になっていますが、
まだまだ理解頂けない部分が多いのは事実です。
それは、会社に「不妊治療をしている」
と言えないまま治療を進めている
女性が多い事も理由であると私は思います。

 

今の仕事との両立に悩んでいる方は、
まずは直属の上司に相談してみてください。
上司の意外な良い一面が見えてくるかもしれませんよ。

 

全く理解して貰えない場合は…
これから先の事を考えて
転職を視野に入れても良いと思います。
一度きりの人生です。
不妊治療をしている全ての方に、
後悔しないように進んで頂きたいです。

 

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