妊娠中の貧血、基準となる数値は?症状や2度の体験談

妊娠中の貧血、基準となる数値は?症状や2度の体験談

 

妊娠中は貧血になりやすいと
聞いたことはありませんか?
特に妊娠中期以降貧血と診断される
妊婦さんは少なくありません。

 

病院ではどのように貧血だと判断されるのでしょうか。
また、貧血になった場合どのような
症状が出るのでしょうか。

 

二度の妊娠中とも貧血と診断されて
治療を行った体験をもとに
貧血の数値や症状について詳しくご紹介します。

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どうして妊娠中は貧血になりやすいの?

 

月経のある女性は貧血傾向に
あることも珍しくないのですが
妊娠中はさらに貧血になりやすい時期です。
それはなぜでしょうか。

 

妊娠すると赤ちゃんに必要な酸素や
栄養素を届けるために母体の
血液全体の量が増加します。

 

この時血液成分も同じように
増加したら貧血にはならないのですが
実際は赤血球の増加量はそれほど
多くないため必然的に血液が薄まってしまいます。
これが妊婦さんが貧血になりやすい理由です。

 

それほどおなかが大きくなっていない妊娠初期でも
徐々に母体の血液量は増えていますので
妊娠初期も貧血になる危険性はあります。

 

非妊娠時の女性の1日に必要な鉄分は
約12mgなのに対し妊娠初期は
+2.5g、中期は+12.9g、後期は+17.5g
と言われています。

 

数値を見てもわかるように特に
妊娠中期以降は必要な鉄分量が大きく増加しますので
意識して鉄分を摂取する必要があるのです。

 

 

貧血になるとどんな症状が出るの?

 

貧血になるとどのような症状が出るのでしょうか。

 

・立ちくらみやめまいがすることがある
・動悸が激しい
・疲れやすい
・頭痛

 

などの
代表的な症状はこのようなものがあります。

 

しかし、ここで大きな問題が発生します。
これらの症状から貧血だと
妊婦さんが自覚するのは難しいのです。

 

というのも特に初めての妊娠の場合、
それが妊娠特有の症状なのか
貧血による症状なのかが判断しづらいからです。

 

実は私も妊娠6か月頃から動悸が
激しくて少し歩いただけで息が上がってしまったり
少し動いただけで座り込んでしまうほど
疲れやすかったりという症状があったのですが
まさか貧血だとは思わずに
大きくなってきたおなかの重みが
原因だと思っていたのです。

 

また、初期はつわりで寝込んでいた
期間が長かったために体力がすっかり
落ちたんだろうと考えていたのです。

 

疲れやすいのは妊娠しているからだとは考え込まずに
あまりにも体がつらい場合は
妊婦健診で相談してみてくださいね。
貧血を疑って早めに血液検査を行ってくれる
場合もあると思います。

 

貧血による赤ちゃんへの影響はどうでしょうか。
母体よりも赤ちゃんに優先して鉄分が送られるのですが
お母さんがひどい貧血状態に陥ると赤ちゃんに
優先して届けるべき鉄分も不足してしまうため
赤ちゃんも貧血になってしまいます。

 

貧血になった赤ちゃんは発育不足に
なるなどのリスクが発生しますので
そうならないように妊婦健診では
決められた時期に血液検査を行い、
母体が貧血の場合は治療を行います。

 

 

貧血の基準となる数値は?どんな治療をする?

 

一般的には妊娠初期・中期・後期にそれぞれ1回ずつ
採血によって貧血の検査を行います。

 

私が通った産院は2か所とも
血液検査を行った次の健診時に
結果を伝えられました。

 

第一子の時は26週で血液検査をし、
ヘモグロビン量が9.9gで治療が
必要だと告げられました。
11.3g以上あってほしいので
10.0g以下の場合は鉄剤を処方しますと言われました。

 

毎日ミキサーで貧血や便秘を予防する
野菜ジュースを作っていたし
ほうれん草・小松菜・ひじき・切干大根等々
毎日気をつけて摂っていたつもりだったので
貧血と言われて大きなショックを受けました。

 

鉄剤は胃腸への負担が大きいと言われ
胃腸が弱いことを伝えると鉄剤の処方では
なく注射をしてもらえることになり
それ以降妊婦健診のたびに注射で血液を補ってもらいました。

 

参考までに妊娠初期の血算の値は13.4gでした。
妊娠する前から貧血気味だっとというわけではなさそうです。

 

第二子の時もほぼ同じ時期、27週の血液検査の
結果を聞いた31週から
貧血の治療が開始されてしまいました。
この時の数値は9.4g。
一人目の時よりもひどい貧血です。

 

今思うと二人目の妊娠中の方が
動き回るのが本当につらく感じ
少し出掛けただけで帰宅してからは
ソファに倒れこんでいました。

 

第一子妊娠時より3つ年を
重ねたせいかと思っていましたが
貧血の影響だったのかもしれません。

 

この時は注射だけでは不足するかも
しれないからと鉄剤シロップも飲むように言われ
シロップを服用しましたが
ひどい便秘になってつらかったです。

 

次の健診時に相談したら
便秘薬も処方してもらえました。

 

医師に聞いたところ、
貧血の数値が出るような場合は
鉄分を多く含む食べ物を摂取するよう
心がける程度では回復できないので
薬の力が必要になると言われました。

 

貧血の治療と言っても錠剤の
鉄剤・シロップ・注射・これらの併用など
色々あるようです。

 

 

産後の貧血にも注意!

 

最後にもう一つ注意したいのが産後の貧血です。
お産の時にはどんなに安産でも出血を伴います。

 

産後入院中に貧血の検査が行われたのですが
一人目の時は出産時の出血量は
決して多くなかったにも関わらず
ひどい貧血で病室で点滴をする
事態に陥ってしまいました。

 

母子同室だったので点滴中に赤ちゃんが泣き出すと
申し訳ないと思いながらナースコールを押したものです。

 

産後1か月の健診では貧血は改善されていました。

 

ただし授乳期間中も鉄分は不足しやすいため
積極的に補うよう指導を受けました。

 

鉄分はやはり女性の体にとても大事な栄養素なのですね。

 

 

妊娠中は貧血になる可能性が高いと考えましょう!

 

母子手帳にも貧血に注意するよう
記載されている通り妊婦さんに
貧血はつきものです。
初期、できれば妊娠を意識したころから
鉄分を多く含む食品を積極的に摂取したいですね。

 

とはいっても増加する血液量に
追いつかずに貧血になってしまうこと
もよくあることですので、
貧血と診断されても過度に心配せずに
医師の指示通りに治療を行えば問題ありません。

 

一番よくないのは副作用がつらいからと
鉄剤の服用を自己判断でやめてしまうことです。
多くの人が悩むことですので
医師に相談すれば解決策が見つかるかもしれませんので
遠慮せずに相談してみてくださいね。

 

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