授乳中、妊娠は出来る?生理の再開の時期について
家族設計を考える上で、重要なことのひとつが
2人目以降の妊娠、出産です。
子どもを2人以上欲しいと望む場合は、
いつごろ次の子どもを授かりたいかによって
避妊の期間も変わってきますよね。
子どもの年齢差をあまり広げたくない。
できれば1歳差、2歳差で下の子どもを授かりたい。
まだ、赤ちゃんの授乳中の場合大丈夫か
気になりますよね。
授乳中でも妊娠することは可能なの?
生理が再開していなければ、妊娠しない?
妊娠したい場合、断乳するべき?
このような疑問についてご説明します。
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授乳中は生理が来ないの?
授乳期のママの場合、排卵が
止まっていることが多いので、
生理が再開していない場合が多いです。
これは、プロラクチン、オキシトシン
というホルモンが、排卵しないように
働きかけているからです。
プロラクチンは母乳を作るためのホルモンで、
オキシトシンは母乳を乳頭まで運ぶホルモンです。
そしてこの2つのホルモンは、子宮を収縮させ
産後の回復を促す働きをしています。
この働きによって、排卵が抑制されるのです。
授乳中に生理が止まっているのも、
このホルモンの働きによるものです。
近年は、質の良い食事や生活環境によって、
ママの体の回復が早くなりました。
昔は出産後、1年以上は生理が来ないことも
珍しくなかったのですが、
最近では、平均で産後7ヶ月には
生理が再開すると言われています。
早い人では、産後2ヶ月で、もう生理が
来たという体験談もあります。
私は2人の子どもがいますが、
1人めは、産後1年と1ヶ月で生理再開。
2人めはかなり早くて、産後2ヶ月で生理が始まりました。
さすがに始めのうちは期間が安定せず、
2週間ごとに、通常の生理よりも
少ない状態で出血していました。
しかし、産後半年には期間も量も安定し、28日周期に戻りました。
2回めは、1回めの半分の時間で出産したから、
子宮の回復も早かったのかなあと驚いたことを覚えています。
ちなみに、どちらの生理再開も、まだ授乳中でした。
授乳していれば生理は来ないだろうと思いがちですが、
ママの体や子宮の回復の早さによっては
授乳中でも生理が再開することもあるのです。
授乳中は妊娠しない?
授乳をしている間は、母乳を作るホルモンである
プロラクチンが多く分泌されています。
このホルモンの働きによって、卵胞の成長は抑制されます。
特に、授乳が1日8回以上になるママは、
プロラクチンの値が高くなるので、
妊娠はし難い状態だと言えるでしょう。
妊娠するか否かは、排卵があるかどうかにかかっています。
ここで知っておきたいのは、
生理が始まる=排卵があった、
ではないということです。
排卵自体に、自覚症状はありません。
ですからママ自身の判断材料としては、生理の有無ですが、
「生理が始まる前だったのに、次の妊娠をした」
という経験談もあります。
それは、ママ自身が生理の再開を自覚する前に、
排卵が再開していたということです。
生理再開直後は、期間や量が安定しないことがあるので、
ママは生理に気がつかなかった、という場合もあるでしょう。
または、排卵と生理が起こるまでの間に、
性交したというケースもあります。
つまり、自覚症状のある生理が始まる前でも、
排卵と性交のタイミングさえ合えば、
妊娠する可能性はゼロではないということです。
妊娠するには、断乳しないといけない?
授乳中でも、人によっては生理が再開することもあれば、
気がつかないうちに排卵が再開していることもあります。
そして、性交のタイミングによっては妊娠することもあります。
しかし、母乳を作るプロラクチンホルモンが
卵胞の成長を抑制することは事実なので、
やはり授乳をしている間は、妊娠する確率は低いと言えます。
どうしても次の子どもを早く授かりたいと願っている場合は、
断乳を進めた方が、妊娠する
確率を上げることができるでしょう。
その際にぜひ注意しておきたいのは、断乳の進め方です。
赤ちゃんにとって授乳というのは、栄養補給だけではなく、
ママとの幸せなコミュニケーションの時間でもあるのです。
もし、離乳食があまり食べられなかったり、
粉ミルク、あるいは哺乳瓶が苦手という赤ちゃんに対して、
無理に断乳してしまうと、栄養不足や脱水症状を
招いてしまう恐れがあります。
また、急に断乳をすれば、赤ちゃんが不安を感じ、
激しい夜泣きや情緒不安定に
陥らせてしまう心配があります。
ですから断乳をする際は、
赤ちゃんの様子を見ながら、
少しずつミルクや離乳食を進めてください。
ママや赤ちゃんにとって、できるだけ
負担にならないようにしましょう。
はじめのうちは、なかなか赤ちゃんが慣れなくて、
昨日は上手くいったのに、今日は赤ちゃんが嫌がってしまう、
と一進一退になることが予想されます。
しかしママは、笑顔で赤ちゃんと
接してあげることが何より大切です。
ミルクも離乳食も、無理のない範囲で続けていけば
必ず赤ちゃんも慣れてくれます。
焦りは禁物です。
断乳完了まで、数ヶ月はかかるかも知れないと
長い目で進めましょう。
次の妊娠へのステップは、家族と一緒に
授乳中に次の妊娠を望む場合、断乳を進める方がいいでしょう。
そして、断乳をスムーズに完了するには
パパを始めとした、家族のサポートが必要不可欠です。
断乳をする赤ちゃんの精神ケア、ママが乳腺炎にならないように、
おっぱいのケアについても、時間をとりましょう。
そして何より、ママの体が本当に
次の妊娠ができるまでに回復しているかが重要です。
・出産、産後のダメージから、心身ともに回復できた
・家族の協力も引き続き得ることができる
など、家族と一緒に準備を整えてから
次の妊娠へのステップに進みましょう。
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