バルーン(メトロ)とは?出産の体験談やリスクについて
いざ出産するという時、どきどきしますよね。
自然に子宮口が開かないこと、
子宮口が硬い方はよく助産師や産科医に
ぐりぐりされませんでしたか?
私も経験ありますが、かなーり痛いです。
今回は、バルーンの適応やリスクからバルーンを使用した体験も
含めご紹介していきます。
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バルーンとはそもそも何?
よくバルーンって言うと、
尿管留置カテーテルを思い浮かべる方多いと
思われますが、イメージはそんなにずれていません。
正規名称は、子宮頸管拡張器といいます。
何をするかというと、子宮口を広げます。
つまり、分娩を進めていくための
補助的なアイテムなんです。
子宮頸管拡張を目的とする補助は2つあります。
エビデンスに基づいた産科実勢ガイドに
記されている分娩期の器械的方法でも紹介されています。
・ラミナリア
海藻から出来ている棒状のもので、サイズも色々。
よく、人工中絶や自然流産の
処置時に使ったりもします。
麻酔を使わず使用することもありますが、
硬いので、子宮口へ留置する際、滑りが
悪いため出血や痛みがあります。
留置する際、生理食塩水をかけます。
棒状のものが生理食塩水を含むと、
膨らみ子宮口が自然に広がる仕組みになります。
自然に落ちることもありますが、
基本そのまま刺さっていることが多いです。
少量の出血はありますが、出産のための
処置なので気にするほど出ることは少ないです。
出血がある際は、また違う原因の考える必要があります。
関連記事↓
・ラミナリアとは?使用した中絶の内容や痛みについて
・ラミナリアの痛みの経験談と処置後の過ごし方について
・メトロイリンテル
医療用語では、メトロと呼ばれます。
今回の題材であるバルーンは、そうです!
このメトロのことです。
このメトロですが、子宮口が少しでも開いていれば、
ラミナリアよりも挿入しやすく、痛みも少ないです。
産科では、使われていることが多いです。
このメトロは、子宮口が開きやすく、
子宮口の柔らかくする作用もあります。
つまり、柔らかくなるということは、
分娩における上でもとても重要になってきます。
余談ですが、さらに、誘発剤を使用していくと
分娩の進みが良くなるわけです。
いいことなんですが、実際人工的に
陣痛を起こしているわけなので、
痛みは通常起こる陣痛よりも痛いです。
私自身もメトロ使用しました。
実際、メトロを使った感想としては、
無理やり入れて子宮口を開くので、もーとにかく
ぎゅうぎゅう詰めな状態でした。
初産なので私の子宮口は硬く、ガチガチでした。
伸びも悪いため、それは当たり前と
いうくらいに痛いのは当然です…。
しかし、挿入すると違和感もなくわからないくらいでした。
いつまで入れるの?分娩中もずっと?
尿管留置カテーテルのように
いつまでも入れとくわけにもいきません。
これにおいては、子宮口が開いてくると
自然に脱落する仕組みなんです。
私は、6p開いてから脱落しました。
抜ける感じは違和感もありませんでしたが、
割れることなく、ごろんと落ちました。
抜けたあとは、すっきりしていますが、
自覚症状として、子宮口が開いている
感じは全く感じませんでした。
なんとも不思議な感じでした。
このバルーン(メトロ)って適応がある?どんな時に使う?
もちろん使用するにあたり、適応はあります。
理由は、3つです!
まず1つ目に、出産を進めるため早期に
陣痛が起こすことや分娩を進めることが目的です!
2つ目は、微弱陣痛での分娩を進めるための目的、
3つ目は骨盤位分娩の管理が挙げられます。
ただし、特に足位に適応があるが頭位でも
用いられることがあり、主治医の采配によって変わってきます。
私の経験上は、主に分娩が進まない時に
使用することがほとんどでした。
ここで、重要なのは、胎児が通過できる広さがあること、
産道感染がないこと、子宮口の広さが2cm以上、
進退50%以上あることなど細かなことが決まりがあります。
もちろん安全に出産が出来なければ、
途中でも分娩方法を変えることも大いにあります。
バルーン(メトロ)安全なの?産科ではどうゆう位置づけ?
もちろん、メリットだけではないことも
理解してほしい所ですね。
産科医療保障制度での適応になりますが、
産科学会でも多くガイドラインでも
注意喚起がなされています。
医療裁判にもなった事例もあり、悲しいことですが、
無視はできない事実なのです。
注意書きでは、
「メトロイリンテルの使用中・使用後に臍帯脱出が発症した症例が存在する」
があります。
これは、覚えておくと良いでしょう。
バルーン(メトロ)を使う最、挿入前に臍帯下垂がないことを確認すること、
陣痛発来時にはすみやかに分娩監視装置を装着する。
しかし、基本的には、分娩が進んでくることを予想し、
モニター監視をしていることが多いです。
色んなことに注意をしながら
使用をしていくことがわかりますよね。
使用時の注意と共に、使用する
環境も整えていくことも大事ですね。
一般的な合併症などのリスク
それでは、一般的な合併症を挙げてみました。
少し難しい内容になってしまっているので、さらっといきますね。
ここは、細かなことを書かず進みますね。
・臍帯下垂・脱出のリスク
・先進部の移動・胎位の変化のリスク
・頸管裂傷・子宮破裂のリスク
・上行性細菌感染のリスク
注意点としては、過強陣痛を避けるためには、
薬物療法は併用しないことを原則しているが、
万が一併用が必要な場合には、モニター監視を原則としています。
前に、私の経験で過強陣痛があったと触れましたが、
過強陣痛になると分娩が進んでいないのに、
無駄に陣痛を起こしても何の意味もありません。
モニター監視の意味としては、胎児が元気でいるか、
それに伴い、分娩の進行具合もダイレクトにわかります。
なので、モニターが必要なのは、そうゆうことなんです!
バルーン(メトロ)の注入量の目安としては、以下になります。
足位では500ml、殿位では300ml、頭位では150mlを目安とします。
多すぎても、少なすぎても効果やリスクが高まります。
悲しいお産にならないためには
正しい知識を持つことが大事です。
しかしながら、母体の安全も
守らなくてはならないこともあり、
致し方ないこともあることも現場では起こってしまいます。
私の場合は、幸い、副作用起こることもなく
無事に出産出来ました。
もちろん、お産は予測が出来ないこともあります。
まずは、安全に出産をするためには
事前に主治医と話し合うことや
進行具合を把握することも大事ですね。
こればかりは、ママが注意することは難しいですし、
医療職者を信じるしかありませんね。
自分でできることは、しっかり環境が整っている
産院をかかりつけにすることが大事ですね。
口こみ、医師の対応もしっかりチェックすることが大事です。
これからお産にむけて不安材料になるかもしれませんが、
知識の1つとして覚えておきましょう。
そして、安心できる産院を選びましょう。