子宮頸管ポリープの原因は？妊娠時の影響や症状、治療法について
妊娠が発覚し喜んでいたのもつかの間、
同時にポリープも見つかった…なんて話も
しばしば耳にします。
ポリープと聞くと悪性のものを想像して
しまいがちですが、子宮頸管ポリープに
関してはその限りではありません。
子宮頸管ポリープの妊娠時の影響、
症状、原因、治療法についてまとめました。
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子宮頸管ポリープの症状とは
子宮頸管（子宮と膣を繋ぐ管）に発生する
良性腫瘍を子宮頸管ポリープと称します。
赤みを帯びていて、形状はよくキノコに
例えられます。
子宮の外側から垂れ下がる格好を
しており、子宮の内側に発生するものは
子宮内膜ポリープと呼びます。
３０代〜４０代の出産経験が多い方に
発生しやすく、人によっては複数できる
事もあります。
子宮頸管ポリープは粘膜の繁殖により
隆起した血液の突出物で、もろく出血
しやすい特徴の他、基本的に自覚症状が
顕れません。
激しい運動や性交、排便時のいきみの
振動程度でも不正出血が起こります。
茶褐色のおりものとして現れたり、
血液の塊や多量な出血として現れたりと、
様々です。
癌検診や妊娠してから指摘を受けて
初めて気付く女性も多いのです。
子宮頸管ポリープがおきる原因
明確な原因は未だ解明されていません。
現状では、ホルモンバランスの乱れや
血行不良子宮頸管の細菌感染が招いた
炎症に起因するとされています。
一説では冷え性やストレス、運動不足で
血流が悪くなっていると、子宮にも負担が
かかり結果ポリープや筋腫の発生率が
高まると言われています。
子宮頸管ポリープは再発を招きやすく、
引き金となった炎症がぶり返すケース、
切除した根元からまた再発するケースが
推測されます。
再発を繰り返しているうちに
『ポリープが出来やすい体質でしょう』と
医師から判断される女性も少なくない
はずです。
子宮頸管ポリープが度々再発する事に
対しての危険性は特別ありません。
不正出血の頻度や下腹部痛への
不快感、切除手術への手間が負担に
感じるかもしれませんが、神経質に
なりすぎず付き合っていきましょう。
ホルモンバランスの乱れには適度な運動と
良質な睡眠を心がけること、下腹部を
温めて血行促進を促すこと、子宮頸管
ポリープの頻発にお悩みの方は以上の点を
試していただくのも良いかもしれません。
小見出し３『子宮頸管ポリープの治療法って？』
子宮内膜ポリープとは違い、子宮頸管
ポリープが直接着床の妨げになる事は
ありません。
ただし子宮頸管ポリープが肥大すると
それだけ子宮の入り口が狭まり、
受精の確率が下がると言えます。
非妊娠時の検診で見当たらなかった
ポリープが、妊娠状態になりホルモンの
作用によって成長し見つかった、という報告も
あります。
子宮頸管ポリープは健やかな妊娠の妨げに
なりかねないのですが、妊娠中の切除は
リスクがあるので、妊活中の方は予め切除
しておくのが好ましいのです。
それでは、切除手術の流れをご説明します。
切除手術について、妊娠への影響は？
子宮頸管ポリープは悪性腫瘍である
可能性が極めて低い病態ですが、
自然な消滅は滅多にありません。
悪性の疑いがなければ経過観察のみの
場合もありますが、健康保険の適用内で
短時間で済む切除手術を選ぶ女性が多いです。
子宮頸管は痛みを感じづらい部位なので
麻酔を使わず、一般的には１０分前後、
鉗子で切り取るか糸で結んで壊死させる
処置が取られます。
痛みの感じ方には個体差がありますし、
ポリープの直径により手術の規模も変化します。
切除したポリープは組織検査にかけられ
悪性腫瘍か否かの判断をします。
妊娠時に子宮頸管ポリープを発見した場合
子宮頸管ポリープ自体に、妊娠の継続・出産へ
影響を及ぼす恐れはありません。
しかし『ポリープがある＝傷を負っている状態』
であり、感染症のリスクが高まるのも事実です。
切除手術をしても『負傷した状態』と等しいため
・ポリープを発見次第切除する
・妊娠中期を待って切除する
・経過を見ながら温存 どの対応を取るかは
医師の判断によります。
手術後２日〜１週間程度出血が
見受けられます。
それ以上に出血や発熱、下腹部への
疼痛が継続する場合は感染症の疑いが
強いので早めに受診して下さい。
妊娠中に出血がある場合ポリープから
なのか、別の箇所からか、自分で判断するのは
不可能です。
その度に不安に駆られるのは母体にとって
大きなストレスと言えるでしょう。
担当医と充分相談して処置を決めましょう。
恐がらずに定期検診を受けましょう
子宮頸管ポリープから子宮頚がんが
発症する確率は１%未満です。
妊娠する前から定期検診を受けて
おくなど、適切に対処をしておけば
不安がる必要もありません。
ちょっとした不正出血でも、ご自身の身体
からのサインを見落としません様に。