稽留流産の手術で実際にかかった費用や適用された保険について

稽留流産の手術で実際にかかった費用や適用された保険について

 

稽留流産は何の予兆もない場合が多いので、
妊婦検診で突然「流産」と告げられ、ショックを
受ける方も少なくないのではないでしょうか。

 

稽留流産と診断を受けた場合、自然排出を待つか
手術をするかどちらかを選択することに
なりますが、日本では手術が推奨されています。

 

手術と聞くと手術内容はもちろん、金銭面への
不安を抱く方もいるのではないでしょうか。
今回は、稽留流産にかかる費用や保険の
適用についてご紹介します。

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稽留流産と手術の必要性

 

腹痛や出血を伴う進行流産とは違い、
それらの症状がなくつわりも継続していたりと、
自分で異常に気付かないのが稽留流産の特徴です。

 

稽留流産と診断されても、母体の状態によっては
必ずしも手術が必要というわけではありません。
医師と相談し、胎児が自然に出てくるのを
待つことも出来ます。

 

自然排出を選択した場合、胎児がいつ出てくるか
わからないので、先の予定が立てにくかったり
激痛や大量出血が起こってしまう可能性がある
というデメリットがあります。

 

また、子宮内に内容物が残ってしまうことも
あるので、感染症を起こしてしまったり、
排卵に影響を及ぼし次の妊娠が遅くなってしまう、
ということもあります。

 

手術を選択しても手術日までに自然に胎児が
出てきてしまうこともあるし、自然排出でも
腹痛や出血がそこまでひどくない場合もあるので
どちらの選択も間違いではありません。

 

私は第2子を稽留流産と診断された経験があり、
突然のことで驚きと、深い悲しみを味わいました。
1歳の子供を育児中でだったので、子供と
2人の時に腹痛や出血があったらどうしよう…
という不安が大きく、手術を選択しました。

 

 

稽留流産の手術にかかる費用

 

稽留流産の手術は一般的に「子宮内容除去術」
が行われます。流産手術にかかる費用は
母体の状況、手術を受ける病院、日帰りか入院か、
など個人の条件によって変わってきますが、
一般的には2万円〜10万円になるようです。
大きい病院で受ける場合や宿泊が必要になると、
金額が高くなる傾向にあります。

 

私は個人病院で日帰り手術を受けましたが、
当日の支払額は約4万円でした。
手術前・手術後と個室で休ませてもらったので
個人病院にしては少し高めかもしれません。
朝9時頃病院へ行き、清算を済ませて
帰宅出来たのは夕方でした。

 

流産手術で摘出された内容物はその後
病理検査に出されるので、病理検査で異常
(例:胞状奇胎など)が見つかれば更なる
治療が必要となり、費用が加算されることに
なります。

 

私の友人は術後の病理検査で胞状奇胎と
診断され、2度手術を受け、その後も
長期間通院していました。
心身の負担はもちろん、金銭的な負担も
大きかったと思います。

 

 

稽留流産の手術に健康保険は適用されるのか

 

稽留流産の手術は必要な治療行為にあたるので、
健康保険適用となります。
なので、手術や通院にかかる自己負担額は
3割です。先ほどご紹介した手術代も、
保険適用後の金額となります。

 

婦人科系の診察代は高額なイメージがありますが、
健康保険適用だと金銭的な負担が少しでも
軽くなるので助かりますね。

 

私は稽留流産の手術のあと、経過観察で
3回通院しましたが、投薬がない日の
診察代は500円以下で投薬があった日も
1,000円以内におさまりました。

 

当時は子育てに専念していて仕事を
していなかったので、健康保険が
適用され医療費が少しでもおさえられた
ことはとてもありがたかったです。

 

 

稽留流産の手術に医療保険は適用されるのか

 

稽留流産の手術費は、個人で加入している
医療保険の対象になる場合があります。
保険会社や契約内容にもよりますが、
主に以下の給付金が支払い対象になります。

 

・手術給付金
・入院給付金
・女性特約

 

私は日帰りでしたが、入院扱いとなったので
上記の項目全てに当てはまり、ありがたいことに
給付金をたくさん頂くことが出来ました。

 

給付金の請求に医師による診断書が
必要となった場合、診断書料は自己負担と
なりますが、受け取れる給付金の方が
はるかに大きいので、余裕がある時に
保険会社へ問い合わせてみるべきです。

 

私の場合は医師による診断書は不要で
診療明細書のコピーのみで大丈夫だと
言われたので、それとあわせて保険会社
指定の書類に記入して郵送するだけで
請求が出来たので、とても楽でした。

 

給付金を頂けたおかげで、手術代は
もちろん、妊娠が発覚してから術後の
経過観察にかかった全ての通院費を
合わせても十分お釣りがくるほどでした。

 

 

かかる費用やもらえるお金を確認し、次のステップへ

 

残念ながら流産という結果になってしまい、
お金のことをすぐに考える余裕がないかも
しれませんが、金銭的な負担が少しでも
軽くなるのは決してマイナスなことではありません。

 

身体や心の傷が癒えるには時間が必要ですが、
申請出来る給付金などを確認し、今後の生活に
役立てていきましょう。

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