稽留流産とつわりの関係は？実際に稽留流産になった時の経験談

お腹に新しい命が宿っても、残念ながら妊娠を
継続出来ず、稽留流産と診断される場合が
あります。

稽留流産は自覚症状がないことがほとんどで、
妊婦健診の時に流産の診断を受けて驚く方も
少なくないと思います。

自覚がないことが稽留流産の特徴なので、
つわりの症状も人それぞれです。

今回は、稽留流産と診断されるまでに通常の
妊娠とつわりに違いがあるかなど、私の経験
を元にお伝えします。

稽留流産とは

妊娠が分かったあと、妊婦さんが１番心配に
なるのが流産ではないでしょうか。

残念ながら全ての赤ちゃんが順調に育つことは
出来ず、約15％の確率で流産が起こっています。

妊娠初期にあたる12週までに流産する割合が
高いですが、初期の流産は染色体の異常など、
防ぎようのないものがほとんどです。

稽留流産は出血や腹痛を伴わないことが多い
ので流産しているとは気付かず、妊婦健診で
診断され驚きとショックを受けることも珍しく
ありません。

私自身も稽留流産を経験したことがあります。
２週間おきに健診を受けていましたが、週数が
進んでも大きくなっている感じがなかったので、
少し変だな、と思っていました。

排卵がいつもより遅れていた可能性があり、
実際の週数よりも１週分胎児が小さいのだろう
と先生に言われました。

心拍確認の目安とされている８週頃になっても
赤ちゃんが育っている感じがなく、９週目頃に
再度エコーで確認してもらい、稽留流産の
診断を受けました。

稽留流産と診断されると胎児が自然に出てくる
場合もありますが、手術を受けて子宮の中に
あるものを取り出すのが一般的です。

私も診断を受けた１週間後に手術を受けました
が、手術の前に自然排出した人も周りに何人か
います。

出血の際の腹痛も重い生理痛のようだったと
言う人もいれば、耐えるのが辛いぐらいの痛み
だったと言う人もいたりと、様々です。

稽留流産の場合、つわりは軽い？ひどくなる？

稽留流産の症状に個人差があるように、
つわりの症状も人それぞれです。

私は妊娠が分かってからわりとすぐにつわり
が始まり、週数が進むにつれて食事が取れ
ないぐらいになりました。

エコーに映る赤ちゃんの様子が引っかかって
いたので、何となく「今回の妊娠は継続しない
のではないか？」と思ったりもしましたが、

つわりが酷くなっているということは、
赤ちゃんが元気な証拠だ！と自分を励まして
いました。

稽留流産と診断されたあと、つわりの症状は
だんだん軽くなっている気がしましたが、
つわりがなくなったかも、と思えたのは
手術の前日でした。

稽留流産の手術を受けても子宮の内容物を
完全に取り出すことが出来ず、子宮内に
残ってしまうこともあるので、その影響で
術後しばらくつわりが続く方もいます。

私と同じように流産の診断を受けてしばらく
つわりが続いていた人もいますし、妊娠が
分かってからつわりが全くないまま流産して
しまった人もいるので、つわりの有無で
流産をするかどうかの判断は出来ません。

中にはつわりの症状がとても重く、数週間で
体重が８ kg落ちてしまった人もいました。

彼女の場合は稽留流産の手術を受けて異常妊娠
だったことが分かったので、つわりがあまり
にも酷い場合は早めに病院へ相談しておく方が
いいかもしれません。

稽留流産後の回復について

私は日帰りで稽留流産の手術を受けました。
手術の際は全身麻酔をするので、麻酔が切れる
まで病院で数時間安静にし、帰宅となります。

麻酔が切れたあとは身体が重い感じやつわりの
症状もなく、普通に歩くことが出来ました。

１週間は入浴不可など制限がありましたが、
術後の健診で特に異常もなく、思っていた
よりも回復が早くて驚きました。

流産のショックでしばらく食事が取れなかった、
という人もいますが、私は手術を受けた日の
夕食も普通に食べることが出来ました。

流産したことはとても辛かったですが、
つわりからで食べれない日々が続いていたので
食べれることがとても嬉しかったです。

術後は１週間ほど出血が続きます。
出血量がいつもの生理より少し重いぐらいかも、
と病院で言われましたが、体内で吸収してしまう
ケースもあるようです。私の場合は後者で、
出血はあまりありませんでした。

術後の生理再開も人それぞれですが、私は
元々の生理周期と同じ日数（25日）で再開
しました。

妊活の再開は流産後の体調によりますが、
私や周りの人は「１回生理がきたらＯＫ」と
言われている人が多かったです。

ただ、身体の回復は早いかもしれませんが、
心の回復は少し時間がかかるかと思います。

私もふとした時に思い出して悲しくなったり
と、立ち直るのに時間がかかりました。

次の妊娠は、焦らずゆっくりと取り組むのが
いいかと思います。

流産後はゆっくりと心身を整えて

初期流産はとても辛いことですが、防ぎようの
ない場合がほとんどなので、ご自身を責める
必要は全くありません。

私はつわりが続いていたので、赤ちゃんの成長が
止まっていることをなかなか信じることが
出来ませんでした。

流産経験はとても悲しかったけれど、妊娠して
無事出産することは本当に奇跡なんだなと
改めて思いました。

パートナーや家族など心許せる人に甘えて
心身を整え、また赤ちゃんが戻ってきて
くれることを願いましょう。