子宮口8センチから陣痛〜出産までの経験談

子宮口8センチから陣痛〜出産までの経験談

 

いよいよ予定日。出産間近になると気になるのは
陣痛から出産までの流れですよね。事前に流れを
把握しておくことで、心の準備ができて不安も
軽くなります。

 

ここでは、極期と言われる子宮口8cm〜10cm
から出産までの流れを、初産の経験談をもとに
ご説明します!

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子宮口8cmってどんな状態?

 

初産の私が入院したのは、5分間隔の陣痛が
始まって7時間後、その時の診察で子宮口は
4cmでした。陣痛室で痛みに耐えること
3時間、その間は、ただただ強い痛みの
繰り返し…

 

事前に練習していた陣痛の痛みを逃す呼吸法
「唇をすぼめて、できるだけ息を長く吐き出す」
を実践していました。腹式呼吸の要領です。

 

ところがだんだん、いきみたくなってきました。

 

痛いのは痛いけど、自分の体が何かを押し出そう
としている…赤ちゃんも出て来ようとしている
のがわかるんです。

 

助産師さんへ訴えた所
「じゃあ内診で子宮口確認してみようか」と
言われ、この時の子宮口が8cmでした。

 

内診中も陣痛の波。その時ポンっとお腹の中で
袋が破れた感覚と同時に破水しました。
「あ、破水したね。いい陣痛も来てるし、
じゃあ分娩室へ移動しようか」私は子宮口
8cmで、いきみたくなり、破水し、分娩室へ
移動しました。

 

 

いざ分娩室へ!

 

「あ、破水したね。いい陣痛も来てるし、
じゃあ分娩室へ移動しようか」
と言われたものの…

 

…え?…このタイミングで陣痛室から
分娩室へ?こんなに痛いのに、歩いて
移動させるの?鬼!と思いましたね…
未だにあの驚きは鮮明に思い出せます。

 

すぐ隣とはいえ、陣痛は1〜3分おきにしかも
30〜60秒は続くんです。痛みもめちゃくちゃ
強いんです。

 

その合間を縫って移動して、分娩台に
這い上がる…正直ものすごく辛かったです。

 

最近では「LDR」という部屋を用意している
産院もあるようです。LDRとは、陣痛・分娩
・回復室の機能を兼ね備えた特別な部屋の
ことで、陣痛を耐えるためのベッドがそのまま
分娩台に変わるため、陣痛室から分娩室へ
歩いて移動する苦しみがないことが大きな
メリットです。

 

分娩台に上がると、赤ちゃんの心拍や陣痛の
強さ・時間を測る分娩監視装置を設置され、
点滴につながれます。

 

そして足にカバー、お腹にもカバー、何やら色々
カバーされ、パパも割烹着のようなものを
着せられ立ち会うスタンバイ。私の生んだ病院
では、下はパパから見えないようになって
いました。

 

もちろん半端ない陣痛の波は継続中です。

 

分娩時に握る「握り棒」や開脚スタイルになる
「足台」にスタンバイすると、いきみたい
気持ちがさらにアップ。「まだよー我慢我慢」
と助産師さんに我慢させられます。

 

この頃にようやく、仮眠していたと思われる
当直医の先生が到着しました。いきみを逃す
呼吸、とか、いきみの逃し方、とか色々
勉強したんですが、陣痛の強さといきみの
我慢の辛さで頭はパニック、記憶を呼び戻す
ことはできません。

 

ただ、助産師さんがどうすればいいのか、
ずっと声をかけ続けてくれるので、それに
従っていればいいんです。

 

助産師さんも妊婦の事前知識なんてアテに
していませんしね。

 

 

ついに出産!!

 

分娩台ではひたすら助産師さんの指示に
従います。いきむタイミングも突然。
「次の陣痛来たらいきむよー。
目開けて!おへそ見て!腰浮かさないよ!」
陣痛に合わせて指示が出ます。

 

あんなにいきみたかったのに、すんなり
出てこないんですね、赤ちゃんって。

 

私はこれだけ我慢してたんだから2回
くらいいきめば、するんと出ると思って
たんですが…どうやら赤ちゃんをおろして
くるためのいきみのようです。

 

いきむたびに赤ちゃんの頭が見え隠れする
ようになった時点で、会陰切開されました。

 

会陰が裂けるよりは治りが早いとは聞いて
いたけれど、麻酔なく切るなんて…と
出産前は陣痛よりも恐怖だった会陰切開。

 

私も麻酔なしでされましたが、分娩の痛み
の強さで、会陰切開の痛みは全く感じません
でした。

 

その後はまたいきみ禁止。

 

赤ちゃんの頭が挟まってる!という感覚が
あった後、ずるずると自然と出てきてくれます。

 

産声があがって無事、赤ちゃんの誕生です!!

 

私の出産した病院では、へその緒を切る前に
一度赤ちゃんを抱かせてもらえ、立ち会った
パパと親子3人の記念写真を撮ってくれました。

 

その後、へその緒を切った赤ちゃんは計測し
に連れていかれます。私は分娩台に横たわった
まま、胎盤や卵膜などを排出したり、会陰切開
の後を縫合してもらったり(今度は麻酔あり)
清拭してもらいました。

 

計測を終えた赤ちゃんは分娩台で安静に
している私のもとに連れてこられ、しばらく
抱っこさせてもらえたり、初乳を飲ませたり
しました。

 

このようなカンガルーケアは正常分娩の場合
は、どこでもされるようになっているよう
ですね。分娩後の異常出血がなければ、
その後病室へ移ることになります。

 

 

陣痛の痛み

 

陣痛は、それはそれは、ものすごく痛いです。
よく「鼻からスイカを出す」とか
「ゾウに踏まれる」とか「腰が割れる」と
表現されますが、私の場合たとえるなら
「お腹の中が爆発した」でしょうか…

 

お腹・腰・股を突き破るような切り裂く
ような痛みでした。ただ、陣痛の間、私は
ずっと「赤ちゃんも頑張っている、もうすぐ
会える、赤ちゃんがんばれ私もがんばれ!」
と唱え続けていたことで、痛みにわめくこと
なく乗り切れました。

 

苦しんでいるのは一人じゃない、赤ちゃんも
私に会うために頑張ってくれていると思うと、
勇気が湧いてきますよ!

 

 

出産は人それぞれ

 

私の場合、初産で子宮口8cmから出産までは
約40分でした。ただ、出産に至るまでの経過は、
人それぞれで、これまで似た経過を辿った
からといって、同じお産になるとは限りません。

 

多くの人の経験談を読むことで、色んな
お産があるんだな、とも思えますし、陣痛
から出産までの流れを良く知っておくと、
イメージトレーニングできて安心です。

 

事前にしっかり勉強して、いいお産を迎えて
くださいね。

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