羊水の量、色、においについて〜多い、少ない場合は危険?〜

羊水の量、色、においについて〜多い、少ない場合は危険?〜

 

赤ちゃんをお腹の中で育てるのに欠かせない羊水。
名前は聞いたことがあるけれど、
どんなものなのかご存知でしょうか?

 

今日は、あまりよく
知られていない羊水について量が多い時、少ない時の
ことや色、臭いなど詳しくご説明します。

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羊水って何のためにあるの?

 

赤ちゃんに栄養を送るものは、へその緒ですよね。
では羊水って何の役に立つのでしょうか。

 

 

1.クッションの役割をする
赤ちゃんと外を隔てているのは、
薄いお腹だけです。
羊水があることで、外からの
刺激が赤ちゃんに直接伝わらないような
クッションの役割をしてくれるので、
赤ちゃんを守ってくれるんです。

 

 

2.呼吸・排泄の練習のため
妊娠週数が進んでくると、赤ちゃんは
口から羊水を飲み、肺の中まで羊水を満たします。
そうすることで、肺呼吸する練習になるんです。
産まれた瞬間に、肺呼吸ができるのは、
このためだったんですね。

 

飲み込んだ羊水は、肺や小腸から吸収され、
血液から取り込まれます。
そして腎臓で再吸収され、
最終的にはおしっことして外に出されます。

 

妊娠中期になると、おしっことして
排泄される量が増えるので、
羊水のほとんどがあかちゃんのおしっこということに。

 

一見不衛生に思えるかもしれませんが、
老廃物はへその緒を通してお母さんの体から
排泄されるので、赤ちゃんは
おなかの中で常に循環させているきれいな羊水を
飲んだり排泄したりすること
になるのでご安心ください。

 

 

3.筋肉や骨の発育に役に立つ
羊水があることで、赤ちゃんは
おなかの中で楽に手足を動かすことができます。
動かすことで骨や筋肉に刺激がいき、発育を促してくれます。

 

 

羊水の色やにおいはあるの?

 

妊娠後期になるにつれ、破水した時に
気づけるかどうか心配になってきませんか?
特に妊娠中に尿漏れが気になっている方は、
見分けがつくのかも気になるところ。

 

羊水の色やにおいについては
個人差があり、無色透明の場合もあれば
黄色っぽかったり、おしるしと
混じってピンク色だったり、生臭い独特の
臭いがすることもあるようです。

 

尿漏れとの違いは、アンモニア臭がすることや
自分の意志で止められるかどうかが
ポイントになります。

 

 

羊水が多かったり少なかったりするとどうなるの?

 

羊水のおおよその量は、
経腹超音波で量ることができます。
羊水は妊娠10週で約25ml、妊娠20週で約350ml、
30〜35週で800mlと最大量になります。

 

羊水が多すぎる場合は羊水の量が
800mlを超えた場合で羊水過多と呼びます。
羊水が多くなる原因として考えられるのは、
赤ちゃんが羊水を飲んで吸収する量よりも
尿として排泄する量が多い、
または赤ちゃんが吸収する
量が減っているということなどです。

 

自覚症状として、急にお腹が大きくなった、
母体におなかの張りや、足のむくみや、
息苦しさを感じるなどです。
そのような症状がある場合はお医者さんに相談してください。

 

反対に羊水が少なすぎる場合は
羊水過少と呼び羊水の量が
100mlを下回る場合をいいます。
羊水が少ない場合に考えられることは、
赤ちゃんの出すおしっこの量が少ない、
尿を作り出す機能がうまく働いていない、
卵膜が破れて羊水が漏れ出して
しまっていることなどが考えられます。

 

羊水が少ないと、おなかの中で
赤ちゃんが自由に動くことができず
骨や関節が変形してしまったり、
肺の機能が十分発達しない事につながることもあります。

 

いずれもおなかの中での出来事なので、
原因が不明なことも多く、治療に関しては
状況によって変わってくるようです。

 

 

トラブル無しの妊娠生活のために

 

赤ちゃんを守るために大切な羊水。
量が多かったり少なかったりといった
トラブルもあるなんて、
不安になった方もいらっしゃるかと思います。

 

でも妊娠中に見舞われるトラブルは、
防ぐことができない場合も多いです。
少しでも健康な妊娠生活や出産のために
出来ることは、当たり前に言われている
睡眠や食事、適度な運動、
それにストレスをためないことです。

 

妊娠時に起こるトラブルの多くは、
出産後にはなくなるものなので
トラブルが起きたときはつらいかも
しれませんが、かわいい赤ちゃんに
会えるのを楽しみに、乗り越えてくださいね。

 

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