妊婦さんにオススメのシムスの体位とは？便利グッズなども紹介

妊娠中期・後期に入りお腹が
大きくなってくると息苦しさを感じたり
寝つきが悪くなるなど眠るときの
体勢に困ることがあります。

どのような体勢なら苦しくなく
寝つきが良くなるのでしょうか。
今回は妊婦さんにおすすめの
「シムスの体位」をご紹介します。
シムスの体位で寝つきがよくなると体も休まり、
マタニティライフをより楽しむことができますよ。

妊婦さん向けの雑誌などでも目に
することがある「シムスの体位」。
これはどのような体勢なのでしょうか。

シムスの体位は、横向きでひざを曲げた体勢です。
横向きと言っても上半身はやや
うつぶせに近いくらいがおすすめです。
そうすると下側になっている肩に
体重がかかりすぎなくなります。

イメージがしづらいかもしれませんので
初めての方はこのような順序で実践してみてください。

１．左右どちらでも（できれば左を下）楽な方を下にして、
　　上半身はうつぶせ気味に横になる

２．下側の足を少し後ろに下げる

３．上側の足を少し前に出してひざを曲げる

この姿勢は妊婦さんがとてもリラックスできる
体勢だと言われているんですよ。

どちらを下にして寝るかは自分で
楽な方がよりリラックスできるのですが
可能であれば左側を下にした方が血流が
よくなりむくみの改善につながります。

大きなお腹で仰向けで眠ると息が苦しいと感じませんか？
これは「仰臥位低血圧症候群」と呼ばれ
大きくなった子宮に大静脈が圧迫されて
血行が悪くなるためだと言われています。
ただし絶対に仰向けはいけない、ということではなく
自分で苦しさを感じないようで
あれば仰向けでも問題ありません。

一方横向きの体勢ならば子宮が
内臓を圧迫することはありません。
自分自身もお腹の重みをあまり感じないかと思います。
シムスの体勢は子宮周辺の血管が
圧迫されることがないため
血液の循環もよくなりよりリラックスできます。

このシムスの体位は妊娠していなくても
リラックスしやすい姿勢だと言われています。
私自身はまだお腹がそれほど大きくない
妊娠初期の頃も仰向けよりもシムスの
体位の方が楽だと感じて実践していました。

シムスの体位をとるときに
お腹により負担をかけないために
曲げた足の下にクッションなどを
置いて高さを調節するとより楽になります。

また抱き枕を抱きかかえるように
してこの姿勢をとるのもおすすめです。

妊婦さん向けに抱きかかえやすい形状の細長い枕や
産後も授乳クッションとして使える
タイプのクッションも販売されています。

これらのクッションを使用するとより
リラックス出来るだけでなく、
二人目以降のお子さんを妊娠中の方には
もう一ついいことがあるんです。

それは上のお子さんに夜中に
お腹を蹴られてしまう心配がなくなることです。

まだ上のお子さんが小さい場合は
お母さんの隣で寝ていることが多いですよね。
子供は寝ている間も元気ですので
夜中に突然蹴られる…ということも多々あるかと思います。

そんな時、横向きに寝ているお腹の部分に
クッションがあれば安心です！

私も何度抱き枕がお腹の赤ちゃんを
守ってくれたことか…。

もちろん市販の抱き枕ではなくて
毛布を丸めて代用しても大丈夫です。
色々と試してみてくださいね。

シムスの体位をとって寝苦しさが
改善されたり寝つきがよくなっても
どうしても妊娠後期は眠りが
さまたげられる要因が多くなります。
大きくなった子宮に膀胱が圧迫されるために
何度もトイレに起きてしまったり
お腹の赤ちゃんが元気すぎて胎動で目が覚めてしまったり…。

朝までぐっすり眠りたいのに何度も起きてしまうと
なんとなく疲れもとれずに
沈んだ気持ちになってしまいます。

しかしこれは産後に向けて体が
準備をしているのだと考えてみてください。

私も細切れな睡眠に悩んで助産師さんに
相談したことがあります。

その時に言われた言葉が、
「赤ちゃんが生まれると夜中も２～３時間おきに授乳のために起きる必要があるんですよ。
今から２～３時間ごとに起きるリズムを体に覚えさせるために
妊娠後期は眠りが浅くなるんですよ。」
というものでした。

それを聞いてからというもの、夜中に目が覚めても
「赤ちゃんが生まれたらこのタイミングで授乳するのかな」
などとわくわく考えることができました。

もしその説が本当だとすると人間の体っ
て本当によくできていますよね！

お腹が大きくなって仰向けの姿勢が息苦しくなってきたら
ぜひ横向きのシムスの体位を実践してみてください。
血流もよくなり、寝つきもよくなりますよ。

赤ちゃんがお腹にいる幸福感で満たされながらも
妊娠中はさまざまなマイナートラブルに
悩まされ体もいつもより疲れやすくなっています。
少しでも自分が楽だと思える姿勢が
一番リラックスして眠れる体勢です。
赤ちゃんと一つの体で過ごせる今の期間を楽しみながら
昼も夜も快適に過ごしてくださいね。