黄体依存症とは?症状や治療法、改善方法について
赤ちゃんをのぞむようになって始めて
黄体依存症という言葉を耳にした方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
気になるその原因や症状を今回はご紹介します。
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黄体依存症と黄体ホルモン
生理周期とは
・月経期
・卵胞期
・排卵期
・黄体期
計4つに分けられます。
一般に理想とされる生理周期は
28日で低温期が14日高温期が
14日前後になります。
月経から卵胞期・排卵日前までが
基礎体温の低い低温期
排卵後から黄体期までつまり
次の生理が来るまでの基礎体温が
高い時期が高温期です。
この周期がはっきり別れているのが
望ましいとされます。
基礎体温とは朝目が覚めた直後に
なるべく身体を動かさずに最も安静な
状態で計測する体温の事です。
ご自身の体調の変化によっても
基礎体温が影響を受けます。
低温期と高温期の明確な切り替えがなく
排卵が起きる周期もあります。
よって継続して記録する事が好ましいです。
黄体依存症とは別名ハルバン症候群
とも呼ばれます。
黄体ホルモンの過剰な分泌により
生理周期の高温期が長く続いてしまう
状態をさします。
それにより次の生理が遅れてしまうのです。
黄体依存症の症状って?
黄体ホルモンには体温を上昇させる
作用があります。そして妊娠が継続している
間は高温期の状態が続きます。
妊娠していないのに高温期が18日以上
継続する場合黄体依存症の可能性が
あります。
黄体依存症自体には痛みなど
自覚症状がありません。
高温期が続く以外には黄体
依存症の症状として
・エストロゲンの作用により
内膜が厚みを増し出血量の増加
・高温期が通常より長いため
PMS(月経前症候群)の症状が長く表れる
などもみられます。
PMSの症例としては
・吐き気や嘔吐、下痢便秘
・乳房が張る
・頭痛、胃痛、下腹部痛
・怠さや体重の増加
といった身体的なもの
・情緒不安定
・注意力の低下
・緊張が続く
という精神的なものなど多岐に渡ります。
妊娠初期の症状と似通っているため
混乱を招くこともあります。
黄体ホルモン(プロゲステロン)は
妊娠を維持させる作用があり
受精卵が着床しなかった場合
自然に消滅します。
高温期が続く=卵巣内にプロゲステロンが
残っている状態になります。
プロゲステロンが残っていると
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が
円滑に行われず 結果ホルモンバランスの
崩れに繋がります。
どうやって治療する?
黄体依存症と診断されても特別な
治療を受けるケースは稀の様です。
黄体ホルモンが消滅し次回の生理が
来るのを自然に待つのがほとんどです。
黄体依存症の明確な原因が
解明されていないためです。
妊娠検査薬が陰性でも妊娠
している可能性があるので万が
一として病院でも妊娠検査薬を試みたり
超音波検査に至る場合もある様です。
・子宮外妊娠
子宮内膜以外の場所に着床する事
卵管である場合が多い受精卵の成長と
共に卵管が破裂する恐れ
・多胎妊娠双子
・三つ子、それ以上である
受精卵が着床した際にでるホルモンが
過剰に分泌されるため
・検査薬の不良
受精卵が着床していても
妊娠検査薬が陰性の場合
上記の可能性を疑います。
黄体依存症の解決策
黄体依存症による経血量の増加や
PMSの影響で生活に支障をきたす場合。
生理日予測が難しい。
妊娠の有無を早く知りたい…
など 様々な事情があるでしょう。
人によっては更年期に差し掛かり高温期が
長くなってしまう場合もある様です。
解決策としてはご自身で普段の生活習慣を
見直しホルモンバランスを整える意識を
持つ事です。
・極端な減量を避ける
・程良い運動でストレスを発散させる
・充分な睡眠とバランスのとれた食事
・酒類やカフェインの摂取量を見直す
これらを心がけて自律神経の乱れを
改善させていきましょう。
一周期だけたまたま高温期の日が続いた
などであれば心配は要りません。
生理が来て3日経っても高温期が
終わらない場合や高温期の続く周期が
多い場合は別の疾患の可能性も
考えられますので受診をお勧めします。
基礎体温を把握しましょう
今すぐの妊娠を望んでいない方も
生理周期や基礎体温を把握する事で
体調管理にもなります。ご自身を
労ってあげるのも良いですね。
妊活中の方は排卵検査薬もあわせて
排卵日の予測に役立ててみて下さいね。