胎児の障害はいつわかる?検査方法や種類について

胎児の障害はいつわかる?検査方法や種類について

 

妊娠発覚から出産まで、お母さんの戸惑いや喜び
不安の種はいくらでもあるかと思います。

 

胎児に障害などいつ頃からわかるのでしょうか。
今回各種検査をまとめてみました。

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妊娠時に可能な検査

 

妊婦健診の超音波検査では
胎児の躯体や内臓の形状を検査して
疾患の有無も診断しています。

 

万が一疾患が認められた場合
妊娠中からどういった管理をするべきか

 

出産後ただちに治療を施す
必要があるかを見定める目的があります。

 

エコー検査で何らかの異常が見つかった場合
以下の精密検査を受ける場合が多いようです。

 

 

・母体血清マーカー検査
マーカー=陽性であるか否かということ。
胎児に異常があるか、あくまで確率を調べる。

 

妊娠15〜21週に検査が可能。
無脳症、ダウン症、エドワーズ症、
開放性二分脊椎の異常を検査

 

結果通知までは2週間程。
通常の血液検査と変わりなく
流産等リスクがない。

 

 

・羊水検査
大体妊娠16〜20週に検査が可能。
お腹から子宮へ、針を刺し羊水を
取り出す。

 

特定の遺伝子や染色体に異常が
ないか判断できる流産のリスクを
伴い保険適用外である。
産院によるが10万円前後。

 

 

・新型出生前診断
妊娠10週から検査可能

 

バドゥー症、ダウン症、
エドワーズ症の染色体異常を調べる。

 

過去に染色体異常の赤ちゃんを
妊娠・出産している、母親か父親に
染色体異常がある35歳以上である、
といった条件を満たす場合のみ検査可

 

 

NTとは

 

NT(nuchal translucency)又は
胎児頸部透過像という言葉があります。

 

多大な費用がかかり流産のリスクを
はらむ羊水検査・絨毛検査に代わり
ダウン症の胎児がもつ身体の特徴的な
所見の一つとして見出されたのがNTです。

 

NTは、妊娠11〜13週の間だと
より正確に測定でき、この時期の
胎児全てに見られる首の後ろの
黒い隙間をさします。

 

ここの厚みの度合いにより染色体異常
の可能性があると判断されます。

 

一般的に3〜3.5mm以上だと
正常でないと判断されるNTですが

 

3mmであると診断されたうち
更に精密な検査・確定診断を受けた結果
93%は正常な染色体であった
との報告があります。

 

NTを指摘され確定診断を受けた結果
染色体異常ではなくパルボウイルスB19
といった胎児の感染症が発見された
ケースや先天性心疾患を発症していて
リンパの流れが悪くNTの肥厚という特徴で
表れていたケースもまれにですがあります。

 

NTの肥厚が認められる=何らかの疾患を
発症しているかもしれない、という
不確定なサインであって一回の
超音波検査でNTの肥厚が指摘された
としても染色体異常や何らかの疾患を
伴い生まれてくる可能性の方が高い
とは決してなりません。

 

 

経膣エコーから経腹エコーへ

 

妊娠12〜15週程に経膣エコーから
経腹エコーに変わる場合が多いです。

 

その頃には胎児の全身の様子がはっきりと
見て取れるようになります。

 

しかし具体的な先天性疾患であるとか
変形でなければ産まれるまで・
産まれてしばらく経ってからでないと
気づかない症状も多々あるのです。

 

医師の熟練具合や検査機器の精度にも
よりますし同じ疾患の場合でも重症度に
左右される事も。

 

 

赤ちゃんの障害が事前に判明したら

 

生まれてくる赤ちゃんに
障害があると事前に判明したら。

 

それでも変わらずに出産を
心待ちに出来るでしょうか。

 

妊娠が判明した際、五体満足で
健康な赤ちゃんが産まれてくるんだと
信じて疑わないお母さんの方が
多いでしょう。

 

高齢出産である・身内や上のお子さんに
遺伝性疾患の保因者がいる場合には
妊娠が発覚する前から検討しておくのが
望ましいです。

 

永続的な治療や日常での介助を要する場合
保護者は勿論その子の兄弟にかかる

 

心理的・経済的負担は現実として
目を反らせない事項です。

 

予定日まで胎児の命が保たないと
判断されるケースや、手を尽くして
出産出来たとしても数日生きられる
見込みがないだろうと宣告される
ケースもあります。

 

それまで母子ともに問題なく
過ごしていた場合でも絶対に
起こらない保証はないのです。

 

 

何のために出生前検査をするのか

 

何のために出生前検査をするのか
パートナーと充分に話し合って
おきましょう。
家族が心安らかに暮らしていけますように。

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