妊婦さんがキャンプへ行く危険性や知っておいてほしいこと
妊娠中の過ごし方は、本当に人それぞれですよね。
体調によっても変わりますし、経過、年齢に
よっても変わりますよね。
私は、胎盤の位置が低い「低置胎盤」
だったため無理せず休み休み働いたり、
動いたりしていました。
さて、妊娠中の思いで作りとして
色々なことにチャレンジされてる
方も多いと思います。
今回は妊婦さんのキャンプは大丈夫
なのか?危険性などについて紹介します。
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妊娠中の体の変化
妊娠すると女性の体はどんどん変わっていきます。
体の中で命を育てているのだから当たり前
ですよね。
まず、妊娠初期はまだ胎盤ができておらず、
一番流産しやすい時期といわれています。
この時期はつわりに苦しんでいらっしゃる方も
多いのではないでしょうか。
そして胎盤ができる12週から14週くらいから
いわゆる「安定期」といわれる時期に入ります。
妊娠中期になると、見た目も妊婦であることが
わかるようになり、また胎動も始まって
いますよね。
22週を境に流産は減っていくといわれています。
体調的にも落ち着かれるのではないでしょうか。
妊娠後期は、どんどんお腹が大きくなり、
胎動も活発になります。人によっては
貧血気味になったり、むくみやすくなったり
されると思います。
そして臨月になると、もういつ生まれても
おかしくない、また、いつ生まれてもいい
状態になります。
安定期だから安心?
最近、妊娠期間を楽しもう、思い出を作ろう、
という感覚が助長されているように感じます。
妊娠のファッション化とも言われ、
産科医も危惧しているとのこと。
というのも、先ほどお伝えした通り妊娠期間中
とは命を育てている大切な期間。
体も日々変化しています。
そして、多くの方が勘違いをしているのではないか
と思うのが、「安定期」に対する考え方です。
よく、
「安定期に入ったから〜しよう!」
「安定期に入ったから安心!」
と皆さん思われているようです。
しかし、この「安定期」というのは胎盤が
できることで赤ちゃんが安定する時期、という
意味で妊婦さんが何をしても大丈夫、という
意味ではありません。
昨日まで体調がよかった、今朝まで体調が
良かった、なのにお腹が痛くなって安静にと
言われた、また、出血してしまい入院となった、
という話を聞きます。
妊娠中は、何が起こるかわからないのです。
キャンプすることって?
夏休みなど、家族や、友達とキャンプに
行く方、いらっしゃいますよね?
キャンプの楽しみってなんでしょうか?
やはり、山や川、また、海の近くなど自然
豊かなところでバーベキューをしたり、
夜には星空を眺めたり。
テントの中で寝るのも楽しみですよね。
もしかしたらコテージがあるかもしれませんね。
川で遊んだりも楽しいですよね。
これらを妊婦さんがすると
想像してみてください。どうでしょうか?
もちろん川遊びはしないと思いますが・・・。
それでも、妊婦さんがキャンプに行くとなると
危険が多いと思います。
妊婦さんがキャンプに行く危険性
上記のとおり、キャンプとは自然の中でする
ものですよね?すると、整備されている地面とは
違って足場が悪いと思います。
お腹が大きい妊婦さんはただでさえバランスを
崩しやすものです。その状態で足場の悪いところ
に行くのは転倒の危険があります。
そして、寝るのはテントでしょうか?
妊娠中は腰や背中が痛くなりやすいです。
それがテントの中で寝るのは痛みを悪化
させてしまうかもしれません。
それから、トイレの問題があります。
妊娠中は大きくなった子宮に圧迫され
トイレが近くなります。
足場の悪い中、また夜の暗がりの中、
頻回にトイレに行かれますか?
そして一番の危惧されるのが、
キャンプ中急な体調悪化です。
急激なお腹の張り、痛み、出血、
何が起こるかわかりません。
自宅で起きたら、せめて近所で起きたらすぐに
病院に行くことは出来ますが、キャンプ中と
なるとすぐに病院に行くのは難しいかも
しれません。
万が一、最悪なケースが起こらないとは
言えないのです。
今は大切な命を育てる時期
それでも、妊娠中にキャンプに行くその楽しさと、
万が一の場合大切なものを失うかもしれない
危険性とを考えた時、どちらを選びますか?
「妊娠期間中だからこそ、
特別な思いでを作りたい!」
「付き合いで、いかなければならない」
その気持ちはとてもわかります。
しかし、妊娠期間中、一番大切なことは
無事に大切な命を育てるということです。
出産後しばらくは自由がないかもしれませんが、
数年たってお子さんも一緒にキャンプに
行くのも楽しいと思いますよ。