吸引分娩で頭の形は変わる?脳などへの影響について

吸引分娩で頭の形は変わる?脳などへの影響について

 

出産は十人十色で、
赤ちゃんとお母さんの数だけ
出産の方法があります。

 

突然の帝王切開や、
会陰切開が必要になった出産、
赤ちゃんの頭がなかなか出てこなくて
吸引が必要になった出産など、
様々な出産体験談を聞くかと思います。

 

吸引分娩で生まれた赤ちゃんは、
頭の形が変形してしまい戻らないという噂や、
脳に障害が残るというような話を
耳にしたこともあります。

 

今回は、実体験をもとに、
吸引分娩によって赤ちゃんの頭の形に
どんな影響があったのかということや、
成長過程などをご紹介したいと思います。

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吸引分娩が必要な出産

 

 

友人や知人から、
吸引分娩で出産したよ。

 

という話を聞くことがあっても、
どうして吸引分娩が必要だったのかということや、
それに伴う様々な影響などを
深く効くことはなかなか難しいかと思います。

 

私自身も、出産のどのタイミングで
吸引の措置をとるのかということや、
機械の使用などの知識は
全くありませんでした。

 

赤ちゃんの頭がうまく子宮口から
出てくることができずに、
赤ちゃんやお母さんに危険が生じる可能性があると
判断された場合に、
金属カップやプラスチックのカップを使用し
赤ちゃんの頭に密着させて
その名の通り、吸引する方法です。

 

タイミングとしては、
もう間もなく赤ちゃんが生まれるという状況で
行う措置なので、
お母さんの記憶にあるか、ないか、
とにかく必死に分娩を行っている最中です。

 

立ち合いの旦那さんや、お子さんがいた場合には、
本当に大丈夫なのかと思うくらい
どっしりとした吸い込む機械で
赤ちゃんの頭をすっぽり包んで、
機械の力で引っ張るような形での出産です。

 

 

吸引分娩の同意と出産まで

 

破水から始まったため、
陣痛促進剤を使用した出産になった1人目、
赤ちゃんは回旋がうまくいかずに、
産道から子宮口にかけて
赤ちゃんの肩が挟まっている状態でした。

 

赤ちゃんは生まれてくるときに、
お母さんのおなか側を向いて
生まれてこなければならないのですが、
エコーで見た赤ちゃんは、
まだ横を向いてしまっていました。

 

赤ちゃんの向きを変えるために、
助産師さんがお腹を押してくれたり、
私の体制を変えることなどを試みましたが、
陣痛が本格的になり、頭が見えてきても
向きが変わることはありませんでした。

 

そんな時に主治医の先生が、
引っ張りましょう!と
言っているのが聞こえました。

 

初めてのことで、なんのことかは
全くわかりませんでしたが、
旦那と私に、
これから吸引分娩という措置をとるということと、
それに伴い、頭の形が変形して
生まれてきてしまうということを説明されました。

 

同意してからは、
すぐに用意が始まり、
会陰は赤ちゃんの頭が出るくらいまで切開、
その後吸引のプラスチックカップを
いきみの時に、
赤ちゃんの頭に設置されたのがわかりました。

 

その後は、もういきむことなく
呼吸を整えるよう言われ何度も深呼吸をしました。

 

先生の合図でスイッチが入り、
引っ張られるような形で、
赤ちゃんが生まれてきました。

 

頭が長細くて、何が起こったのか
不思議そうな顔をしていた赤ちゃんの表情が
忘れられません。

 

 

生まれてきた赤ちゃんの頭の形

 

吸引分娩をしたことで、
更に痛みを感じたということはありません。

 

しかし、お腹の中から
赤ちゃんを引っ張り出したという
感覚がとても強く残っています。

 

機械の吸う力で赤ちゃんの頭は、
縦にしたレモンのような形に
なってしまっていました。

 

カップの形が頭の周りに
赤く残っていて、
跡が残らないかと心配にもなりました。

 

出産後の一週間、入院をしている間は、
赤いふち模様が残っていましたが、
退院後しばらくすると、
綺麗になくなり安心しました。

 

頭の形は、すぐには元の状態に戻らず、
一か月の検診に産院に行くころまで
残っていたので先生に相談をすると、
赤ちゃんの頭の骨は、
とても柔らかくて毎日変形しており、
寝方でも変わるくらい自在に動くと。

 

吸引分娩での変形は、
成長と共に自然な形、
大きさになるので、
心配はいらないということを教えてもらいました。

 

2歳、3歳のころまで、
同じ月例のお友達と並ぶと
頭が少し大きいように感じていましたが、
保育園に通うようになったころから、
周りの子供たちと同じくらいの頭の形となり、
やっと安心することができました。

 

 

吸引分娩と脳への影響

 

赤ちゃんの脳をダイレクトに機械で吸うので、
骨に影響が無いかということや、
脳に悪い影響が残ることはないのかという
心配もついてくると思います。

 

また、
お母さんにも影響があることも考えられます。

 

例えば、
頸管が裂けることによって
尿が通る管にも傷がついてしまい
産後の生活に支障が出ることも考えられます。

 

私の場合は、
排尿の感覚が
産後1日元に戻らずに
看護師の方に管を通してもらい、
排尿の手伝いをしてもらうこともありました。

 

赤ちゃんへの影響としては、
頭の形と吸った時にできたあざのようなもの、
眼球の白目のところに血栓ができていました。

 

先生の説明では、
時間と共に無くなるということなので、
信じて過ごすことにしました。

 

脳への影響はゼロではないという説明があり、
決断の上、サインしました。

 

技術が発達し、無理な処置はせずに
帝王切開に切り替えることもあるので、
脳にまで影響が出ることは少ないとのことです。

 

初めての経験だと、
心配なことや不安なことはつきものですが、
先生は赤ちゃんとお母さんのために
もっともよい方法で出産に導いてくれます。

 

 

吸引分娩はマイナスにとらえないで

 

出産の途中で、
赤ちゃんやお母さんの体の事を考え、
吸引分娩の措置が取られることがあります。

 

脳への影響やお母さんの体の不調に繋がると
聞くこともあると思います。

 

必ずその影響が出るわけではありませんよ。

 

不安になり早い判断ができずに、
赤ちゃんの心拍に問題が出るほうが怖いです。

 

赤ちゃんに会えるまでの時間を
しっかり前向きに頑張るようにしましょう。

 

どんな出産方法も赤ちゃんに
会うための一つの手段でしかありません。

 

最良の出産を判断するのは先生です。

 

出産が最高の経験になるよう、
心に余裕を持つことがお母さんの役目です。

 

 

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